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プロ野球セリーグ今月25日開幕決行


<プロ野球>ナイター実施に苦言…高木文科相
毎日新聞 3月18日(金)12時8分配信
 高木義明文部科学相は18日の閣議後会見で、日本プロ野球組織(NPB)がセ・リーグの開幕を25日に決定したことに対し、「それぞれの判断に委ねる話だが、この状況の中でのナイター実施に国民の理解が得られるか難しい」と述べ、ナイター自粛などの措置を取る必要があるとの見解を示した。

 NPBは17日、パ・リーグの開幕予定日を25日から4月12日に延期、セ・リーグは予定通り開催すると発表。加藤良三コミッショナーは「苦しい時にこそ、必死にプレーする姿を見せることが我々の責務」と説明した。

 高木文科相は「被災地の停電や首都圏での計画停電で国民が苦しんでいる一方で、あかあかとナイターを行うことに違和感があるのは当然」と述べた。

 東日本大震災で被災地は地獄のような様相を呈し、水や食料の絶対的不足にくわえ雪が振り氷点下の極寒の中で、暖房器具は無論体を覆う毛布もないという地獄のような避難生活を強いられている被災者に対し、「苦しい時にこそ、必死にプレーする姿を見せることが我々の責務」とコミッショナーに言わせた渡辺読売新聞社会長の意味不明な言動。

本気で被災者が巨人のナイターを見て励まされるとでも思っているのでしょうか?それも神奈川も都内も計画停電を実施中という中で煌煌とライトを照らし約7000所帯分の電力を1試合で消費するという東京ドームでの開幕試合に国民はどう思うのかも理解出来ないほど老いてしまっているのか。

何でそこまでして開幕するのか?ここ数年間明らかに巨人人気は低迷し、ファン離れが目立ちますが、ここにきてこんな非常識なことをやれば、巨人だけで無くセリーグ自体もフアン離れが一段と進むのではと思います。

それに較べパリーグは開幕延期という常識的処置には誰もが当然といった理解を得られますが、セリーグは巨人が主張すれば他のすべての球団は黙ってしまう構図は昔のままです。これって時代錯誤も甚だしい上に、どうして他球団のオーナーは何も言えないのでしょうかね?

昔は実力のパ、人気のセなんて言われていましたが、今は実力人気ともにパですし、常識さもパと言えます。

スピードスケート選手の顎の偏位について



養殖マグロのヒレが曲がっている理由
養殖「いけす」の大きさは、直径27m、深さ10mです。この「いけす」に400匹のマグロが泳ぎます。マグロは酸素を補給するために眠る時も休まず一生泳ぎ続ける魚なので、大海原を泳ぐ天然マグロと違って、「いけす」で暮らす養殖マグロは時計周りに「いけす」の中をグルグルと泳ぎ続けています。泳ぐスピードは100km/hぐらいとも言われます。そのため、養殖マグロのヒレは少し曲がっているのが特徴です。

この記事を読み思い出したのが、スピードスケート選手である清水選手、加藤選手そして女子では岡崎選手、大菅選手などを思い出します。スピードスケートは反時計回りにスピードを競う競技です。

鮪同様すごいスピードでいつも同じ方向で回る訳です。そしてやはり彼等一流の選手達は、当然成長発育時期からすでにこの競技を始めていて、その競技を続けながら成長発育の過程を終了していて、いわゆるスピードスケートに一番適応した体型が作られたと言えます。

その特徴が最も顕著に現れているのが、下顎の偏位です。反時計回りに回ることでそのGは右側へ強く加わります。成長発育中に絶えずこのようなGが加わることで、下顎は右へ偏位し、顔貌は非対称となります。

スピードスケートとは逆に鮪は時計回りに回っているのなら、そのヒレはおそらく左に曲がっているはずだと思います。

成長発育期を習慣的な動作や運動を行うことで、身体的な特徴として現れるのは良く知られています。特に人間は顔貌にもその特徴が良く現れます。例えば持久力が大事なスポーツ例えば、陸上特に長距離選手、サッカー選手、ラグビー選手などは副鼻腔の発達が大きくより多くの酸素を補給し易い形態になっていきます。その副鼻腔でも外からも判断できるのが前頭洞という眉間の上に位置する額の部分ですが、これらスタミナが必要なスポーツ選手は、この部が非常に発達して額が盛り上がっているのが非常に特徴的です。そしてもう一つ顔貌で中顔面(目の下から口元の上まで)が長いのも特徴です。これはやはり副鼻腔の中の一つである上顎洞の発達による結果です。

このように顔貌にも成長発育期に習慣や運動は色々な特徴を残すもので、その人の歴史を語っているとも言えます。そして口の中も顔貌に負けないだけのその人の過去を物語る情報の宝庫でもあります。

口の中と顔貌を、そして身体的な特徴を観察すれば、その人の過去はかなり読めることができるのも矯正専門医の能力の一つでもあります。

歯並びはどんな要素で決まるのか?


 歯並びの位置を決定する要因に深く関わるのは、舌と口元(口腔周囲筋群)です。すなわち歯列の内側にある舌と外側にある口元(口腔周囲筋群)の筋のバランスが歯列の位置を決定しています。そこに元来持って生まれた顎の大きさと歯の大きさのバランスが悪ければ、八重歯といった凸凹の歯並びになってしまいます。また指しゃぶりやおしゃぶり等を使うことでも舌と口元の筋のバランスを壊す要因となります。

すなわち、それは口元の調和がとれているものとそうでないものを言います。調和がとれているとは、舌と口元の良好なバランスを指し、無意識下(寝ているとき、リラックスしているときの状態)で口が開かない状態を言います。また、調和がとれていないとは、この無意識下で口が開く状態を言い、この開く量が大きいほどそのバランスは大きく崩れていることを意味します。

基本的に口元の調和がとれているものほど歯列の位置は、良好で安定した位置にあると言えますし、この調和がとれていなければ歯列の位置は不安定な位置にあると言えます。

ただし、現代人の多くが抱えている問題である歯の大きさと顎の大きさの不調和(専門用語でディスクレパンシーと言う)に問題がある場合は、口元の調和がとれていても、八重歯や乱杭歯のように凸凹の歯並びになる不正咬合も多く見られます。

また口元の調和がとれていない場合は、舌の方が口元より勝るバランスの中での歯並びの位置となり、主として上突歯列、下突歯列、または上下歯列が突出している不正咬合に見られます。

こういった理由から、矯正治療は、単に歯並びの凸凹を奇麗に並べるだけでなく、この口元の調和がとれた位置に奇麗にかつ緊密に並べることが真の目的となります。

口を無意識下で24時間閉鎖することが可能な位置に奇麗に歯が並んでいると言う事は、口の中の唾液が乾燥しづらいということで、唾液の持つ免疫的能力を十分に発揮し、虫歯や歯周病を予防してくれるということに繋がります。そしてかつ、機能(咬む、発音する)を永く維持できる環境であるとも言えます。

とりす歯科矯正の診療時間について

15日より東電による節電のための計画停電が始まりました。
当院は神奈川県藤沢市でグループ1となります。
矯正治療は停電では口腔内が見えませんので、治療ができません。
そのため、とりす歯科矯正では、通常の診療時間内でグループ1の停電時以外での時間帯のみの診療を行なうことを決定しました。
大変お手数をお掛けすることになりますが、何卒治療および節電にご協力をお願い申し上げます。
なお、非常に電話が繋がりづらくなっています。特に携帯からは接続が困難なようですので、ご家庭からの固定電話による連絡の方が早く連絡がとれるようです。

一管の終わり


 またまた雑感ですが、日に日にコンビニやスーパーから物が無くなっていきます。そして明らかに補充ができていません。今朝も産経新聞に酷評されていた管総理ですが、不人気を挽回するために、今回の大震災を利用しようとしていることを痛烈に批判していました。

必要も無いと言うよりむしろ邪魔な現地視察や、東電本社に乗り込み、反論も出来ない上層部を批判し怒鳴りつけたそうです。それも3時間半も一体何をしているのだろうか?本来は官邸に居て各方面からの情報を収集し、それぞれに的確な指示を出すべき危機管理の頂点の立場であり、責任があるのにということでした。

神戸大震災時に較べれば、今回の管総理の対応は非常に早かったそうですが、どうも人気回復を狙ったパフォーマンスだったということのようで、責任は今迄同様に他へ転嫁するというパターンだそうです。確かに、原発の問題では完全に東電に責任転嫁するために、わざわざ東電本社迄出向き、3時間半も責め立て国民に責任の所在を示そうとしたようですね。

こういった日本の総理を見て、国民は益々不安を感じ、このままではという危機感が、物の買い溜めに走っている大きな要因だと結んでありました。

確かに情けない総理で、今回の震災や原発事故を自分の人気回復に利用しようなんて下心が見え見えで反って逆効果になるということも判らないようですね。本気で被災された方々を一人でも多く救うことだけを考えて行動するのとは大変な違いです。真剣に被災者のことを考えれば考えるほど現地視察は現場にとって大いに迷惑なだけです。陣頭指揮を取っている関係者を集め現状や状況説明をきくことは、それだけ被災者を救う時間を奪うことに直結する事ぐらい理解出来そうですがね。

これで管総理も一貫の終わりですね。我々国民ももうこれ以上下らないパフォーマンスは見たくありませんし、その失敗したパフォーマンスの責任転嫁も見たくありません。

東日本大震災の影響


 未曾有の大地震の被災により、被災地はおろか、関東にも大きな影響を与えています。物流が完全に止まってしまった東北地方や北関東の一部そして遅れが予測される関東地方といった具合に、交通機関に多大な影響がでています。

そのことにより毎日の日常生活において必要な日曜雑貨や食料の買い溜めがあちこちで起きています。ここ藤沢市でもスーパーやコンビニの棚からこれらが消えてしまっています。

そして、あちこちの食料品関係の店には開店前から人が並んでいます。さらに大震災の後に2機の原発の爆発事故が相次ぎ、2号機に至ってはかなり危険な状態になっているようです。こういった背景も日常生活に危機感を一層募らせる要因になっているように思います。何しろ、今回の震災の大きさは専門家でさせ想定外だった訳ですから、我々素人ではもっと想定外の出来事であり、今迄に経験したこともない事態に大きな衝撃を受けているというのが正直なところだと思います。

それでも海外のメディアが日本人は冷静沈着な行動と取っていることに驚きと賞賛を送っているとのことですが、確かに海外で大きな震災が起きる度にスーパーやあらゆる店舗が略奪されている映像を見ますがが、確かに日本ではこういった暴動はありませんね。というよりそういったことをしても何も解決しないことを日本人は知っているからだろうと思います。

それと曲がりなりにも、政府の対応も海外の震災のあった政府ほど遅れた対応は取っていないこともあると思います。ただ我が国の総理は、何を考えているのか?いきなり現地視察などをして原発の対応が一時間も遅れた原因を作るという迷惑な行動をしています。

原発に頼っていた電力がこれで供給出来なくなり、計画停電が実地されることになりました。昨日は診療はお休みでしたので影響はありませんでしたが、今日は朝からキャンセルの問い合わせが多く、午前は結局1名だけの診療で終えました。

午後は4時からの患者さんが6名ほどいますが、停電の時間帯のため診療は無理だと思います。今から連絡が取れる方は予約の変更をお願いするつもりです。

先進国の司会者


BS放送で世界各地のテレビの報道番組を見ているとそれぞれの国の司会者があらゆる報道をしていますが、その司会者の顔やファッションはその国々の経済、文化といった特徴を表しているように思えます。

特に私は矯正専門医であることから、特に顔貌には興味を持ってみていますが、いわゆる先進国と言われる国々の司会者は、一様に笑顔が魅力的に見えます。その共通点はこれもまた皆綺麗な美しい歯並びをしていることです。

しかし、先進国と呼ばれる我が国日本の報道司会者は、残念ながら他の先進国の司会者に比べると明らか笑顔に魅力が感じられません。それは歯並びがあまり良くないのと、口元の調和が取れていないためだと考えます。

ちょっと不思議な気がしますが、日本のテレビのアナウンサーなどは、発音に非常に気を使い発声練習や早口などの訓練を行うそうです。しかし、発音や構音に深く関わる歯並びや舌の位置や運動といったことにはあまり気遣っていないようです。

確かに日本語は英語などアルファベットからなる語学に比べると発音はそれほど難しくはありませんが、それでも歯並びの悪い人の発音は滑舌が良いとは言えません。

昔私のところで矯正治療をしていた患者さんが、テレビ司会者になりたくて就職活動をした際に、矯正装置を付けていることは、就職試験でハンディとなると言われたそうです。

歯並びを治し発音を良くするための治療が、発音が命であるはずの司会者になるためにハンディになるとは?正直あきれてしまうよりも、なんて無知なんだろうと驚いた覚えがあります。まさか今はそんなことは無いと思いますが、未だに歯並びの悪い司会者がいるということは、果たして認識が改められているのだろうかと疑問に思ってしまいます。

東日本大震災

日本で記録記載が始まって以来の一番大きな地震だそうです。昨日は休診日でしたが、診療室で家内と二人で、カルテの整理や資料の整理をしていました。午後食事を終え、少しのんびりしていますと、地震だと感じる震動が伝わってきました。

家内が「地震じゃない」という声に、いつもの程度の地震だと思い「そうだね。すぐ治まるよ」と言って私はPCの前から離れませんでした。ところがいつもの地震とは異質の揺れが大きく長い間隔の震動と、色々な物はガタガタと共振しはじめただ事ではないと感じ、慌てて家内とトイレに駆け込みました。

トイレは狭い空間でも4つの柱で支えられていますので、部屋の中でも一番耐震として強度があると聞いていたからです。東北に較べる比ではありませんが、震度5という地震を私は初めて経験しました。私のOfficeは7階建てのビルの6階にあります。このビルも古く揺れによる耐震構造のため、たかが6階でもそうとうに揺れました。今迄に経験したことのない揺れの大きさに家内と二人で抱き合って我慢しましたが、何とも長い時間に感じました。

やっと揺れが治まり、慌ててPCの電源を切ったり、しましたが、診療室内は結構悲惨な状態で、落下物でちらかり、カルテなどが散乱している有様でした。兎に角余震が恐くて、そのまま帰り支度をしてこのビルから離れることにしました。
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取りあえず診療室の散乱はそのままに、急ぎビルから出て外の青空の下にでてやっと一安心といった案配でしたが、同じような思いを感じていたのか沢山の人が外にいました。一応に皆携帯を片手に電話している姿が目に付きますが、回線が混雑して繋がらないようでした。兎に角私達は家へ帰るべく、藤沢の駅へ向かいましたが、そこの改札は大混雑で、電車が一時不通になっていまして、復旧の目安が立たない旨の連絡がテロップで流れていました。

仕方が無く歩いて自宅迄帰りましたが、自宅が歩ける範囲の場所で良かったとつくづく思いました。家の中は想像以上に地震の痕跡は無く、テレビの上の写真立てが落ちていただけでした。診療室のビルとは随分違う揺れ方だったようです。たしかにその後余震らしきものが数度きましたが、揺れをはっきり感じる迄は至りませんでした。相当耐震構造がしっかりしている事を伺わせる建物で昨日は頼もしく感じてしまいました。

それにしても東北地方の津波の映像は衝撃でしたね、まるでハリウッド映画の映像を見ているようでしたが、それ以上に現実味を恐怖感を感じましたね。次から次へと人家や畑の中のハウスを呑込んでいく様は、そしてその中に逃げ遅れた人達がいたのではと思うと心が恐怖で凍りつきました。

大変な被害者が出ています。一人でも多くの方の無事を心より祈念するだけです。

笑うと歯ぐきが見える


 笑うと歯茎が露出する人がいます。これを専門用語でガミースマイルやガミーフェ-スと呼びます。

普通は笑っても歯ぐきは露出しませんが、ガミースマイルと呼ばれる人はなぜ笑うと歯ぐきが露出するのか?口を閉じるためには、その下にある骨格系が関係してきます。この骨格の水平や垂直またそのいずれにも問題がある場合に生じるものです。

ですから基本的に成長発育期までに作られる骨格系次第ということになりますし、その骨格性の問題も軽度のものから重度のものまであります。このことから骨格系の問題が重度になればなるだけ成長発育を終わっている成人は、矯正治療だけでは絶対にこの問題は改善できないのです。しかし、逆に十分に成長発育が残っている年齢であれば矯正だけでも改善できる可能性は高くなります。

成人においては、外科と連携する外科矯正が必要となります。久本雅美さんは、
テレビで見る範囲においてですが、かなり骨格的な問題が大きいと思いますので、外科矯正による治療が必要であると考えます。

ただ、お笑いや歯茎が出ていることが売りのタレントさんですから、果たして見違えるように美しくなることが、久本さん自身にとって良いのか悪いのか?難しい問題ですね。似たような例が明石家さんまさんでしょうね。

いずれにしてもガミースマイルや出っ歯の人は、寝ているときやリラックスしているときは口を開けっ放しの状態です。これは唾液を乾燥させ、唾液の折角の免疫作用を生かすことができずに、歯周病や虫歯へと進行しやすい口腔内の環境の持ち主と言えます。私個人としての意見で言えば、健康やその予防としては両名ともに矯正や外科をお薦め致しますがね。

矯正治療での抜歯と非抜歯について


 矯正治療で抜歯は必要か?また矯正治療で非抜歯は当然か?抜歯か非抜歯か論争は200年以上も前にアメリカでもありました。その結論は、抜歯が必要なケースは抜歯を、抜歯が不要なケースは非抜歯をです。当たり前の事です。

矯正専門医は誰も好き好んで抜歯をする訳ではありませんし、抜歯が不要なら非抜歯で治療を行なうのは200年前も今も全く同じです。ただ問題なのが、極端に偏った主張です。何が何でも抜歯という意見と何が何でも非抜歯だという意見はどちらも間違いであるということです。

抜歯か非抜歯は診断の結果で決まるものであり、診断もしなくて非抜歯でできますや抜歯しますとは明確には言えないのです。経験上ある程度のことは言えますが、診断のための資料(写真、顎レントゲン、頭部規格レントゲン、模型等)を採り分析して初めて診断ができ、明確な治療方針、計画ができる訳です。こういった一連の流れの結果で抜歯なのか非抜歯なのかの判定が含まれるのです。

ただ診断は治療目標をどこに設定するのかで大きく異なります。簡単に言えば、ただ単に並べるだけを目標に設定すれば、非常に治療難易度は低くなり治療経験の浅い矯正医でもそれほど苦労せず目標の達成は可能となります。しかし、単に並べるだけでなく、並べた歯並びの機能が(咀嚼、発音)永く維持できる環境にまで目標を設定すると、その治療難易度は一挙に高くなり、高度な臨床能力を有する矯正医でなければ目標の達成は難しくなります。

当然のことながら、機能を永く維持出来る口腔内の環境を構築するとは、口腔内の唾液が乾燥しづらい環境にすることです。それは口元の調和を取る事であり、唾液の持つ免疫能力を充分に発揮させる環境にすることで、虫歯は勿論歯周病の予防に繋がります。折角矯正治療を行なうのであれば、虫歯や歯周病の予防まで考慮した治療の方が、患者さんには良いということは間違いのないことです。

この目標設定には日本人の解剖学的特徴が強く関与してきます。元来農耕民族である日本人の歯の形態は歯冠が大きく根が短く臼のように平でお米などをすり潰すのに便利な形態をしていますが、人類の進化に伴い、顎骨や顎を取り巻く筋肉は退化し、小さく薄くなってきましたが、歯の大きさは原始時代と変わらない大きさを保っているということを考えると、多くの現代日本人は小さな顎に大きな歯という状態になっているのが一般的です。

これに比べ狩猟民族である白人種は歯が元来から小さく根が長く溝も深いことから肉を食べやすい形態をしています。日本人同様に進化により顎や顎骨を取り巻く筋肉は退化してきたのですが、歯がかなり小さい分まだ日本人に比べると顎と歯のバランスは余裕があります。

こういった解剖学的な相違から、同じような高い治療目標を設定しても日本人は抜歯せざる得ないケースが多く、逆に白人種は非抜歯のケースが多いということも事実です。これは日本人に比べ白人の治療の方が比較的難易度が低いことを意味します。

それだけに日本に於ける矯正医はより研鑽して臨床能力を高める努力が必要となります。しかし、残念ながらこういった高い治療目標を掲げる矯正専門医は極めて少数派と言うのが現実です。

矯正の治療の前後は、口腔内の歯並びよりも顔面特に口元の変化でその治療の善し悪しが判断出来るといっても過言ではありません。ですから症例を説明する際に側貌や口元の写真そして頭部規格X線写真(頭部レントゲン写真)でその変化を説明しないことは、あり得ないことであり、もしそう言った説明がなされないのは治療目標の設定が低いことを意味するものです。矯正相談をする場合はこのことを念頭にいれ相談されることをお薦め致します。

そして最後に矯正治療は健康そしてその予防を目的として行ないますが、結果として美しい横顔になるということは当たり前なのです。高い治療目標を持つ矯正専門医の治療は、決して河童のような横顔にはなりません。