18歳で愛知県の田舎から上京して、
都会生活にもすこしずつ慣れて
2年ほど たったころ。
そのころのわたしは、
個人事業主の彼と
お付き合いをしていた。
当時のわたしは、
田舎から上京してきた感が
まるだしで。
要するに、めちゃめちゃダサかった。
わたしには、
まったく分からなかったのだけど
その彼が言うには、
「田舎から上京してきた世間知らずのコムスメが、せいいっぱい背伸びして、東京に追いつこうと必死になってます。」
って、ひとめで分かるような
身なりをしていたそうだ。
(と、言われた)
その彼は、
「オレは、これから もっともっとすごくなる。
だから、今のうちからオレに釣り合うオンナになれ」
と
わたしに、よく言っていた。
そして
それなりの服や
高級コートや
高級バッグ、
高級時計を
買いあたえてくれた。
・・・・・
まるで夢物語のお姫さまになったような気分になれたのは、
ほんとに一瞬のことだった
高級な時計をつけて
高級なバッグを持って
高級なコートを着ても
中身は、スカスカだった。
むしろ
スカスカが際立っていたんじゃないかと思う。
わたしの腕でキラキラと光る
時計をみて
そばにいる知人が
「わぁ!!〇〇の時計!!すごーーーい!!!」
と言う言葉を聞くたびに
胸の芯が、スーッと冷たくなる思いをしていた。
胸の中心が冷えきって、
視線も、脳も、カチコチに冷えて凍っていく。
いまもまだ
カラダには、
あのときの感覚が残っている。
・・・
そして、
チェストの奥にしまったことを思いだして
左手首につけてみた。
金属の冷たい感触がする。
ピンクのシェル(貝)をつかった盤面で、
ゼンマイ式の時計の針が
とまったままになっている。
左の手首につけたまま
止まった針と薄ピンクの盤面を
しばらく眺めていたけれど
なにもココロが動かなかった。
・・・
「オレに見合うオンナになれ」
そんなことを言われて
懸命に努力したけれど
いつまでたっても
「あれができていない」
「これがダメだ、あれがダメだ」
と、
怒られてばかりだった。
わたしの中身の
スカスカさ加減を見抜いて、
彼なりに
せいいっぱいの愛情をかけてくれていたんだろうなぁ。
そのころは、
複数の男の人との恋愛関係が
同時進行ですすんでいたのだけど
わたしは、
このダメだしをしてくる彼から、
離れられずにいて、
怒られながらも
4年くらい一緒にいた記憶がある。
半同棲のような生活だったので、
最後は、
こっそり内緒で引越して、
置き手紙だけして、
すべての連絡を絶った。
我ながら、ひどい別れ方だ。はは。
・・・
時計をまた、つけることになる日は、
来るんだろうか。
わたしは、どうして
あの時計を手元にのこしたままにしているのだろうか。
彼は、元気でいるだろうか。
「オレは、大物になる男だ」と、
よく言っていたけれど、
はたして大物になっただろうか。
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