え、もう電撃小説大賞の締切りなんですか、寝言は寝てから言ってくださいよ

え、冗談じゃない? そうですか……

Igami Blitzkrieg
はいはーい、今月のポストカードのコーナー(笑) なんか初版本とかそういうことよりもこっちをメインにしているような気がしないでもない新刊。
毎年四月は電撃小説大賞の締め切りだから大変なんじゃないの?

アニメ化されるんだって、電波女と青春男。これは入間人間の作品ですねえ。しかも同名タイトルが同月に2冊同時発売だってさどん判。
俺みたいにこの販促用ポストカードを集めている人にとってこれは良くないと思うんだ。二ヶ月連続刊行で売れている作家の本を出せばいいとおおもうのだが違うかな。
なぜかというと、そうすれば一冊なら別に売ればいいとか思ってポストカード目的で買うようになってしまうかもしれないじゃないか? まあ俺くらいになれば懇意の本屋さんが今月のポストカードセットをくれるのだが。
変愛サイケデリック/間宮 夏生
¥620
「月光」でデビューした作家さんの二作目。ミステリアスな作風が好評だったんだが後半の失速感が否めなかった前作の発売ころから電撃の雑誌で連載した……んだっけな? 絵師さんも一緒の人いいよねこれ。ヒロインと野郎が一緒に映っているのはどうしてなんでしょうか。とても楽しみ。

帰宅部のエースくん。/ハセガワ ケイスケ
¥620
最近白地をバックにした電撃作品増えてますよね。Cキューブとかさくら荘のペットな彼女とか。
名作「しにがみのバラッド」の作者の新作らしい。なにせしにがみのバラッドとかブギーポップとかキーリといった少し前の名作を読んでいないのでさっぱりわからないけれど。
ここ最近のライトノベル事情にのっとって書かれた作品ということにはかわりないのでしょうね。帰宅部、ってダウナーなところがさ。

なんと今回はこの2冊だけ。
大学が始まったらラノベ好きな友だちができるといいなあ。

俺が小学4年生の時、五年生の先生が産休で代わりの先生、N先生が代理の講師として赴任してきました。
3ヶ月ではあったけれど、となりの学年ということもあってお世話になりました。ステッカーをいくつか貼ったホンダ・インテグラに乗っていたことを覚えていますたが。

で、この春にお母様が転勤した学校でとなりの学年がそのN先生だったんだってさ。
それが未だに講師。
俺が小学4年生……2001年ですか。あれかれ10年。10年ですよ10年。3650日+閏年の分。
いま19才だから人生の半分の時ということか……。
2001年とかすごい前のようにも思えるけど鮮明に思い出せることもちらほら。曇天よりも晴天のイメージの思い出が多いからいい年だったんだろう、多分。初めて東京タワーに登ったりBritish hillsに行ったりアズカバンの囚人を読んだり。アズカバンは出たのが7月でしたね。あとピアノはカバレフスキーを弾いていた頃。まだまだポピュラーな作曲家さんには届かなかった頃。そうそう、この年からプラレールがリアル志向にならなかったんですね。地域行事でこの年だけ膝をすりむいていたこともあり不参加。ポケモンのボードゲームを買ってもらったのもこの年。市の音楽祭では「飛べペガサス」の伴奏をしたりもしましたね。そんな2001年。
……若かったなあくそう。

もう年は経りたくないものですね。
だってもう20代になっちまうんだぜ
うわああああああ。
えーっと? もうすでに誕生日を迎えたバンブーさんと9日、つまり今日誕生日の○夢さんおめでとうございます。
20才ですよ酒と煙草と女解禁ですけど女は解禁されたからと言ってもどうにもならない現実を受け入れろ

十有五にして学に志す
三十にして立つ
四十にして惑わず
五十にして天命を知る以下略 

これ論語ね
二十歳が成人なんて論外ということだ
だから二十歳で厨二病でも妄想癖でもいいわけさ
え、大二病ってのがあるの?
夏休みに行きたきゃドイツに交換留学生ということで2~3週間行けるんだって(成田-フランクフルトは自費)。
向こうでの費用は交換留学制度だから出してくれるんだとか。行ってみたいなあ。せっかくドイツ語やるんだしおそらくドイツは英語通じるしというかそういうこと以前にドイツに行きたいし
あとリョートステイみたいな感じでカナダもしくはオーストラリアあとは東亜の国にあるんだってねサマースクールカナダ以外頼まれても行きたくない国ばかりだけれど。

あれこれ言っていますが僕は海外に行ったことがありません。北海道本州九州そして佐渡島。それだけ。
行ってみたい国をあげるなら
スコットランド(イギリスの北の方)
イングランド(ロンドンとかの方ね)
アイルランド(ブリテン島じゃない方)
ドイツ(ニュルンベルクとかケルンとかハンブルクとか。)
フランス(パリの方よりも地中海側)
イタリア(ローマもそうだけれどヴェネツィア)
スペイン(世界遺産)
北欧(フィンランド)
ロシア(サンクトペテルブルク)
エジプト(ギゼから王家の谷の方へ)
こんな順番かな
なんか飯が旨い順だったらイタリアフランス北欧ドイツなんだろうが。
世界遺産ということもあるけれど、むしろスコットランドてのは音楽についてだろうし、古城を見てみたい。もしかしたら僕は廃墟が好きなのかもしれないけれど。ドイツは完全に鉄道ですかね。フランスも同様のことがいえよう。ユーレイルパス、ブリットレイルパスとかを使って長期滞在……くーっ、憧れますね。日本じゃ世界が狭すぎるよ。


局地的に行ってみたいのはギアナ高地。テーブルマウンテンから落差2000メートルのエンゼルフォール。滝壺のない滝を見てみたい、死ぬまでに。
あと沢木耕太郎の深夜特急ではないがシルクロードをたどってみるとか。(とても危ないとは思うけど)
南アフリカも行きたい。日本と同じ狭軌ゲージを採用した国で絶対日本よりすごいくせしてそうとは思われていない国。でも危ないんだよねアパルトヘイトで未だに。
あとインドとかスリランカとか。ヒマラヤチベット。インドには死ぬまでに行けっていうから。
海外旅行の夢は膨らむ一方ではあるが国内も行きたいところがいっぱいある(史跡的な話)
奈良の山のほうのお寺とか。というか寺についてはさっき「赤い霊柩車」の冒頭の念仏寺の賽の河原見てからなんだが。




長期休暇にはビジネスクラスでニースにバカンスに行く彼女に同伴して行きたいですねー。
成田まではスカイライナーではなく成田エクスプレス。パリのシャルル・ド・ゴールで降りたらそのままパリに出て二日間位ルーヴル美術館とかオルセー美術館とか見て。それから避暑地へTGVでレッツゴー
もちろん第二外国語履修は僕はドイツ語なのでフランス語はさっぱり。彼女は帰国子女顔負けの語学力で日常会話ならフランス語も余裕で行けるような感じ?
ただ彼女は自分からビーチに行くような人ではないです。あまりアウトドア派ではありません。ヨーロッパも今や皮膚癌を恐れる時代。音楽祭などに出向くことにしましょう。(野外の特設ステージでやる奴。)それのチャリティー公演。義援金は東北へ行くというものだから俺も嬉しくなっちゃって付いて行くという。そうでなくても本場の音楽祭というものには興味があるから行くのだが。
そうして行ってみたらもう大満員。看板の文字が読めないがおそらくは「日本へエールを!」みたいな感じ。
もう満席で立席からステージを見る俺たち。日本との違いはドリンクくらいなら持ち込めるということ。なんかよくわからない濃いアイスコーヒーをふたつ彼女が買ってくる。白い帽子に淡いブルーのTシャツ。これはそこらの崩れたスタイルの女子じゃできないね。それに七分丈くらいの生成色のパンツルック。なんか、こう、夏!って感じの垢抜けたスタイル。
で、公演が始まると出てきた指揮者はなんと日本人。日曜九時から見ることの出来るあの人という。
夕方も五時をまわる(サマータイム導入で時計は6時を指す)頃で流れだすのはかの名曲スメタナの「モルダウ」。
そして続くはチャイコフスキーのピアノ協奏曲。ロシアの大地を思わせるような雄大なでかい曲。ピアノを弾いているドイツ人は知らない若い青年である。
そして休憩。彼女と俺はなぜだろうか、周囲の様々な人達に取り囲まれる。ありがたい事にはっきりした英語で色々と質問と励ましを受けた。日本人であることの責任と自信を改めて確認できた。海外に行くということはそれ相応の自覚と意志が必要なのだ。
後半、ドヴォルザークの交響曲第9番新世界よりである。言わずもがな超名曲。日本人でなくとも知名度は、人気はトップクラスの曲である。この音楽祭で聞く音楽はいずれもすばらしい
アンコールの拍手をうけて指揮者が登場。
英語で軽く話をしだす。こんなことは初めてだ。といっても、言ったことは「日本はまた立ち上がる」といった旨のことだけ。そしてアンコール演奏に入る。「タイスの瞑想曲」。
ふと横を見ると彼女が目に涙を浮かべていたのだった。感動したのかなんなのか。
その方を右腕でだきよせ、音楽に耳をすます。
そしてフランスの夏の夜の宴は更に更けてゆくのだった……。



以上、こんな海外旅行をしたいパーフェクトな例
(佐渡裕がチャリティー公演をニースでやるなんてでっち上げです。鵜呑みにして今夏フランスに行くのは勝ってですが責任は負いかねません。ちなみにこのプログラムは僕が2007年に聞いたチェコブルノフィルのプログラムそのまま。アンコールのタイスの瞑想曲は中越地震のあとのコンサートでのアンコールで実際演奏された曲です。)

まるで福島原発のように俺を中心に同心円状に避難される状態です。
被災地に皆さんおちついたのか、周囲に被害者、また第二次、第三次災害は見られない模様。
避難先での新たな人間関係、またスペースの提供などがみられるようになりました。
いまのところの汚染レベルは4。レベル4の精神汚染です!
……。

入学式、オリエンテーションは滞り無く終わり、明日より科目登録などが開始されます。
井守は「インテンシブドイツ語」の専攻を希望し、本日僕の学科の第二外国語クラス分け表をいただきましたら、見事に僕だけがこのクラスで他の八十数名はどれだかのクラスに分けられた模様です。僕だけ、って特別な存在みたいですね。
高校時代の先輩が僕よりもおそらく濃い鉄道マニアさんなんです。ですのでできるだけ接触を絶っていたのですが、サークル紹介で彼の名前が乗っていまして、そのパンフの写真がおそらくTEEのスパンカテナリー(架線柱を使わない架線を貼る区間のこと。ヨーロッパにおおく見られる。)のある区間ですがあれはなんだろうと勇気を持って聞いてみたら知らないんだって。やっぱりこの人、鉄道と僕との話は合わないや。
オーケストラ?管弦楽団の飲み会に参加してきました。
なんと1年生60人居すぎだ野郎は帰れや
楽器なにができますか?と聞かれてピアノとリコーダーといったら皆が皆リコーダーでなんか「へー(棒」の顔をしましたお前らFuzakekuna。実はピアノ協奏曲以外でオケに関わりたいか?ってそこまで興味ないのかもしれません。数名の野郎と数名の女子のアドレスをゲット。しかし工学部はその中にいないのよ。細身ソバージュ茶髪女子、ワンレン黒髪肩までの女子、メガネちびふわふわショート女子、ぱっつん黒髪目のおっきいロングな女の子。
まあ、狙うとしたら、日本国のうちの99%が四番目ですかね。といっても駄目駄目なんだろうなあ。
なんか現実っぽくない話だね。
果たして俺は15年くらいやってるピアノと5年くらい独学のリコーダーからオケ楽器に浮気をしてしまうのか、乞うご期待

疲れて妄想する気力もないよ
さあ四月馬鹿はおしまいだよ


幕末魔法士〈2〉大坂鬼譚/田名部 宗司
¥704
表紙の侍、どこをどう見ても女の子ですが突っ込んだら負け。


大作であったがかなりの筆力でばっさりと読めた。さすが大賞作品、レベルが数段違うのも納得だ。
前作、一作目は島根に出向いたが今回は大坂。有名人が続々と登場する。例えばだんだら旗の京都警護の人たちの人とか。
文章の硬いことで定評がある時代小説だが、歯切れのよいすぱぱぱーんと読める硬さ。この人、第二作シリーズとかで絶対化ける。でも20世紀までは行ってはいけないな。切り裂きジャックの本とか書いたら……。
時代小説をこれでもかこれでもか、と敬遠し続ける俺としてもこれはおおいにおすすめ!500ページ弱ですか、川上稔に割くくらいならこれを読め、という感じです。
内容は題名の通り、大坂で鬼の譚<ハナシ>。
あとこの絵師さんがイイよね!ラノベ、とくればこうこなくっちゃ。扉絵紹介ページじゃなくてピンナップ(一巻もそうだよ)というところは正しい判断でしたね!
これほど次が楽しみな時代小説、というのも初めてぜよ。


タイムスリップ明治維新 /鯨 統一郎
¥730
NHKFMの「青春アドベンチャー」て帯番組でやっていて面白かった作品。
幕末の有名どころの人を知るにはこういう変なのから入ってはいけないな。きちんと日本史を勉強するべきだったと激しく後悔。
内容は、主人公の麓麗<フモトウララ>は(これ講談社文庫ね。ラノベじゃないからイラストとか気にするなよ)明治時代に飛ばされる。時空震とかで。そこは夜の京都、新選組と攘夷派との殺陣の中にはいってしまったからさあ大変。そこへ清水の次郎長の子分、森の石松が駆けつけて……。
この人の本、正直面白いです。
この人の本、九割こじつけです。(とくにラジオドラマ版のタイムスリップ源平合戦はひどかった)
というか麗が未来人によって改変された歴史をいわゆる史実に持って行こうと暗躍する、というのがこのシリーズの核である。
ちなみにですが「青春アドベンチャー」の麗の声はゆかりんこと田村ゆかり。巻末には作者・鯨統一郎との対談が乗っています。対談だけだとゆかりんが誰だかさっぱりわかりません。
タイムスリップ森鴎外 /鯨 統一郎
¥730
タイムスリップ~シリーズの本来の第一巻。
これは麗が舞姫の世界に飛んでいくわけではなく、森鴎外、いや森林太郎が現代にやってきてしまうという。
この森鴎外、普通過去の人がタイムスリップしてきたら混乱して火事とか起こしちゃうものだけれども、新しい物大好き森鴎外だからすっごい順応しちゃうんです。
そしていくらか時間がたち、教科書から森鴎外の存在そのものが消え始めてしまいます。

いちおう文学史の勉強になるかならないかで言えばなるのだが、(無勉だった「舞姫」の現国のテスト、よかったんですよこれ読んだから)嘘も山のように当たり前のように書いてあるから要注意。
でも、面白いです。

あとこの続刊に「タイムスリップ釈迦如来」と「タイムスリップ水戸黄門」てのもあるんだがそれはちょっと。
桜の開花宣言がされたそうだけれど、冬将軍の残り香が強くて、桜前線が追いつくのにはまだ時間がかかるだろう。
つまり寒いのである。

待ち合わせ場所は小田急デパートの○疋屋、11時半。俺はなんと10時半からいるのだ。そこ、アホだろうとか言うなよな? 早くも三杯目のコーヒー。窓から見える西口の人の多いこと多いこと、あのどれかが××ですかね?
…………。
「なに見ているの? あ、わかった。それも仕事の一つなのね、センセ」
「先生というのをやめてってあれだけ言ったでしょうが!」
××が底に立っていた。只今の時刻は十一時七分。待ち合わせ時間より二十分も早い。
「早かったのね。いるとは思わなかったわ」
「いやあ、京王線が速く走ってくれちゃってさ」
「日本の鉄道の定刻運行は奇跡なんだ! ってあとがきに書いていたくせに」
苦し紛れの照れ隠し。その言い訳がこれである。そして鮮やかに切り替えされる。××はひたすらニコニコと微笑んでいる。
俺は華美な服装を避けつつも地味でなくかつスタイリッシュに、でも学生であることは忘れないというこざっぱりした品のある格好。彼女はデートの時のお約束、ワンピースに今日はレギンスを下に履いている。そして上からカーディガン。前にレギンスは辞めなさいと言ったら怒られたために見なかったことにするのだ。リボンで結ぶことが多いが今日は……?
「あれ、髪の毛の色が」
俺は満身創痍ながら話題を脇道に押し込めた。
「わかる? 春だし明るい色にしてみたの」
なんか日本人ではありえないくらいに茶色の方向に向かっているのだが、しかしそれがジャストフィットしている。似合い過ぎだ。
「さっきまで美容院に行ってたのよ」
「なるほど、だかr」
「ご注文は何にいたしましょうか?」
「このイチゴパフェのセットでお願いします。飲み物は、えーと、紅茶で」
「かしこまりました。」
ウェイターはそそくさとメニューを下げて××に水を置いていく。
「だから、なにかしら?」
「いや、いいコーディネートだと思うよ」
幾重にも重なった布地から見える地のピンクは霞がかった桜の色なんだろう。と俺はそう解釈する。××の家は畳の部屋がないようなとんでもないお屋敷であるが(土足でOK)、××は筝曲をとても優雅な和服で奏でたこともあった。おい、外務省、××をミス・ユニバースにするっていう手もあるんだぜ
「うふふ、ありがとうセンセ」
「だから先生というのをやめてくれないか」
「だって先生は先生でしょ、私に隠しておいてさ」
「××はこういうの読まないでしょ?」
「読まないって、あなたが書いたんだったら読むわよ。当たり前でしょう」
「だからといって趣味なんだし」
「だとしても、今日はそのお祝いなのよ」
「五ヶ月遅れだけどな。ゴメンな、その時に言わなくて」
「おまちどうさまでございました。季節のいちごパフェでございます」
「うわぁ! このイチゴおっきいわよ、ほら見てよ!」
××はイチゴに夢中である。ごろごろと大粒の奴を半分に切った奴がアイスに添えてたくさん。アイスと生クリームの層にまたたくさん。そしてアイスにも練りこまれている。いちごのインフレパフェである。そして俺の話を聞いていない。
「お祝いねぇ」
フォークとスプーンを器用につかってイチゴを頬張る姿。リスがどんぐりを隠すようにほっぺたが膨らむ。もちろん満面の笑である。スイーツは別腹(笑)って言葉があるが、何を言うか。スイーツでとった甘い成分はこうやって笑顔として俺もまた幸せにしてくれるじゃないか。なんだそのかわいい顔。というか減る速度がすげえなあ。

十分後―――
「美味しかったわ。あなたもコーヒーだけじゃなく食べたらいいのに」
「あれは甘そうすぎるから」
「ふうん、美味しいわよ?」
ナプキンで口を服姿からはやはりお嬢様のオーラがにじみ出ている。
「じゃあ、行くか」
「その前に、これ」
××が持っていた手提から小箱をとりだした。こういうモノはディナーの時にだすものだろう。まったく、賞金の1/3は××のために使えるようにしてあるから今夜は雰囲気満点の一流レストランを予約したというのに……といっても××の場合行ったことある可能性もあるのだが。
「俺に?」
「ええ、お祝い。開けてみてよ」
「お、おう」
大きさはNintendoDSの箱とだいたい同じサイズ。もしかしてこれは3DSではないか、なんてことも思ってしまう。
「万年筆?」
「いいでしょ、よかったら使って」
アップルグリーンの万年筆。イギリスのとあるメーカーがだしたオフィシャルな「フライングスコッツマン号」の万年筆である。なんというチョイス。
「××、こんな高いものを……、ありがとう」
「どういたしまして、センセ」
あの百万ボルトの瞳の必殺スマイルでそう言われてしまったら、センセと呼ばれるのも悪く無いと思った。


まあ、最初にここまでアツアツなやりとりがあったくらいなんだから、もうその後は見るに耐えない世間知らずと非常識なバカップルのやりとりが延々と続いたわけで書きません。想像の翼をひろげて続きは各々で考えてね。そんな突拍子も無いことはしなかったなー。




















嘘なんですが。
重い腰を上げてさっさとアパートを決めてきた。
角部屋。9帖の1K。
新潟だから実現したこの安さ。

引越しが楽しみではあるが、ただ一つ心配なのは朝起きられるかということである。
朝起きれないんだったら夜寝なければいいんじゃないか?
今日はもう3月30日。
新学期は4月11日に始まるというけれど。
自宅から通学するのか下宿するのかすら決まっていないというこの大変さ。
てっきり自宅から通うんじゃないかという周囲の勝手な思い込み。
通えるわけ無いでしょこの距離を

まあ毎日六時起きして始発で行けば普通に通学してつく、くらいの時間にはなるんでしょうけれど。
遠いんですよちくしょう
そんなことを考えているとなんか「どうして俺はここにいるんだろう」という憂鬱タイムに突入するからやめておくけれど


とはいえ今全力で家探ししているんですよ。あいてないあいてないあいてない。

というかどこもかしこも学生がいっぱいなわけで。
おそらく隣の部屋には学年がひとつ上の現役で大学に入った=年は俺と同じのエキゾチック・クールビューティーがいるんですよ絶対に

ピンポーン
?「どなたすかー」
俺「この度隣に越してきたいがみち」
バタンっ!
3センチほど開けてから勢いよく閉じられる扉。角部屋に入ったために隣家はこの部屋だけだ。なんて前途多難なのだろうか。呆れて声が出てこない。
ガチャリ。
?「あー、えっと、気に触った?ごめん、勘違いしてた。ちょっと寝ぼけていたみたい」
俺「はあ。」
?「法学部2年の一条雅。あんたは?」
俺「工学部の」
工学部と言ったとたん一条さんの表情は真っ暗になった。とにかく目の下のクマがひどい。
「井守と言います。なんかすみませんでした」
俺は30度に頭をさげる。もしかしたら寝ているのを起こしてしまったようだ。見るからに眠そうだ。
このシーズンから半袖のTシャツにショートパンツ。部屋着とはいえ季節を完全に無視している。おそらくストーブをごうごうと付けているに違いない。一条さんは大きなあくびを上げて部屋に戻っていったのだった。とんでもない隣人さんだな、と思いながらそのチラリと覗く腰からドアが閉まるまで目が離せなかった。ほんの2秒だったが。

引越しの荷物整理はその夜になってもまったく終わる気配を見せない。しまったなぁ、ラノベを500冊まるまるもってくるんじゃなかった。洋書を全部持ってくるんじゃなかった。腹は減ってもまだガスコンロもない。電子レンジがあってもそれで食べれるような食品は地震の影響で手に入らないし、新潟の俺がそれを手にとってはいけない。
どんどんどんどん
チャイムはついているのにドアをたたくとは何事か!
手にとっていた服を放り投げて玄関に向かう。覗き穴が付いているのだが、それを使ったことも殆ど無いので惰性でドアを開けてしまう。
一条「さっきはなんかひどい対応をしてしまいました。すみません」
俺「はあ。」
一条「ずっと一人でやってたみたいですね。晩ご飯まだだったらこれ食べて。」
ラップのかけられた白い皿。三角に切られたサンドウィッチが大量に乗っていた。
一条「食べたら皿はそんまま持ってて。そのうち取りに来るから」
そう言って一条さんは部屋に戻る。

どうにかスペースを取ってそこに座り込んだ。ラップを外して卵サンドを食べてみる。
…………。
辛い。胡椒が効きすぎているのだ。
ハムサンドを食べてみる。
手にとったとたんべちょ、っという感触が手に。なんだこれは!
なんのことはない。押しすぎてトマトの水分がすべてパンに染み込んでいる。レタスは、ない。
無言の夕食。でも悪い気分はしなかった。

……そのうち取りに来るって?
ボクの携帯は2007年製のSO903i。個人情報ですが特別に教えちゃいます。
これが古いというか電池が切れるというか、使っているときに突然電源が落ちるような携帯電話なんですよ。
なんか超高画素カメラ付きとかワンセグとかうんぬんのレベルじゃない携帯電話の根本を揺るがす重要さ。

NECの携帯にしようかな、と考えていたんですよ。N04-BかN02-Cとかに。
本命が04Bで対向が02Cかな。
で今日天気もいいから自転車をこぎつつdocomoとAuとSoftBankの各社そろい踏みショップに行って下見してきたんですよね。結局docomoなんですが。
スマートホンも悪くないんじゃないかなー。と思うようになってしまいましたよどうしてくれるのさ
エクスペリアは某メガネ君の持っている奴のイメージしかなかったんだけれど新型「Xperia arc」がカッコイイ!
デザインの曲線美ですか、あとarcって名前のセンスとソニーエリクソンのあのマーク。今のケータイも結局SONYだし、PS3とかもってないけどソニーに弱いのかもしれませんね。と言ってもイヤホンはVictorだしiPodつかってるけれどもさ。 

もう少し悩んでから携帯を新調したいなと思っていますよ。

え、妄想ですか?
それはまた後ほどなんですねえ。
花咲けるエリアルフォース /杉井 光
¥630
 
「さよならピアノソナタ」とか「神様のメモ帳」などで有名な杉井光さんの本を初めて読んだのがこれ。
なんかピンク神がリルルみたいだよね。ニーソの櫻の刺繍も好きな感じだ。
ただね、これ、戦争ものなんだが、その飛行機というかメカ? 飛行機か。名前が「これいいのか?」って感じ。地震のあとにさんざん叩かれていた「不謹慎」ではなかろうか、と思ったわけで。


櫻花

それが戦闘機の名前である。
特に叩く気もないけど櫻花ってオイw  って感じかねえ。

説明しよう。
櫻花とは?
特攻専用のために作られた人間爆弾である。
飛行機というよりも爆弾にジェットエンジンと人間ののるスペースをつけたものといった説明がいいのかもしれん。
アメリカ軍からは「Cherry Blossom」または「BAKA Bomb」と呼ばれ、恐れられたものであったそうな。
奇しくもこの作品の「櫻花」も特攻機である。なんか、不謹慎だよね

櫻花って飛行機は新幹線のルーツである。爆撃機「銀河」のデザインもルーツだと呼ばれているが、初代新幹線のデザインをした三木忠直さんは櫻花を設計したことを悔いて、ずっと十字架を背負って戦後を生きたらしい。(プロジェクトX参照)。飛行機は戦闘機、車は戦車、船は戦艦がある。だから平和利用しかできない鉄道の道に進んだ。と言ったらしい。

平和利用しかできない鉄道……。
深い言葉である。
ここ数日東北に向かうコンテナ列車がすべて満載されているのを見て「ガンバレガンバレ」と思う限りです。
線路がある限り鉄道は死なないのだ。