今日はもう3月30日。
新学期は4月11日に始まるというけれど。
自宅から通学するのか下宿するのかすら決まっていないというこの大変さ。
てっきり自宅から通うんじゃないかという周囲の勝手な思い込み。
通えるわけ無いでしょこの距離を
まあ毎日六時起きして始発で行けば普通に通学してつく、くらいの時間にはなるんでしょうけれど。
遠いんですよちくしょう
そんなことを考えているとなんか「どうして俺はここにいるんだろう」という憂鬱タイムに突入するからやめておくけれど
とはいえ今全力で家探ししているんですよ。あいてないあいてないあいてない。
というかどこもかしこも学生がいっぱいなわけで。
おそらく隣の部屋には学年がひとつ上の現役で大学に入った=年は俺と同じのエキゾチック・クールビューティーがいるんですよ絶対に
ピンポーン
?「どなたすかー」
俺「この度隣に越してきたいがみち」
バタンっ!
3センチほど開けてから勢いよく閉じられる扉。角部屋に入ったために隣家はこの部屋だけだ。なんて前途多難なのだろうか。呆れて声が出てこない。
ガチャリ。
?「あー、えっと、気に触った?ごめん、勘違いしてた。ちょっと寝ぼけていたみたい」
俺「はあ。」
?「法学部2年の一条雅。あんたは?」
俺「工学部の」
工学部と言ったとたん一条さんの表情は真っ暗になった。とにかく目の下のクマがひどい。
「井守と言います。なんかすみませんでした」
俺は30度に頭をさげる。もしかしたら寝ているのを起こしてしまったようだ。見るからに眠そうだ。
このシーズンから半袖のTシャツにショートパンツ。部屋着とはいえ季節を完全に無視している。おそらくストーブをごうごうと付けているに違いない。一条さんは大きなあくびを上げて部屋に戻っていったのだった。とんでもない隣人さんだな、と思いながらそのチラリと覗く腰からドアが閉まるまで目が離せなかった。ほんの2秒だったが。
引越しの荷物整理はその夜になってもまったく終わる気配を見せない。しまったなぁ、ラノベを500冊まるまるもってくるんじゃなかった。洋書を全部持ってくるんじゃなかった。腹は減ってもまだガスコンロもない。電子レンジがあってもそれで食べれるような食品は地震の影響で手に入らないし、新潟の俺がそれを手にとってはいけない。
どんどんどんどん
チャイムはついているのにドアをたたくとは何事か!
手にとっていた服を放り投げて玄関に向かう。覗き穴が付いているのだが、それを使ったことも殆ど無いので惰性でドアを開けてしまう。
一条「さっきはなんかひどい対応をしてしまいました。すみません」
俺「はあ。」
一条「ずっと一人でやってたみたいですね。晩ご飯まだだったらこれ食べて。」
ラップのかけられた白い皿。三角に切られたサンドウィッチが大量に乗っていた。
一条「食べたら皿はそんまま持ってて。そのうち取りに来るから」
そう言って一条さんは部屋に戻る。
どうにかスペースを取ってそこに座り込んだ。ラップを外して卵サンドを食べてみる。
…………。
辛い。胡椒が効きすぎているのだ。
ハムサンドを食べてみる。
手にとったとたんべちょ、っという感触が手に。なんだこれは!
なんのことはない。押しすぎてトマトの水分がすべてパンに染み込んでいる。レタスは、ない。
無言の夕食。でも悪い気分はしなかった。
……そのうち取りに来るって?
新学期は4月11日に始まるというけれど。
自宅から通学するのか下宿するのかすら決まっていないというこの大変さ。
てっきり自宅から通うんじゃないかという周囲の勝手な思い込み。
通えるわけ無いでしょこの距離を
まあ毎日六時起きして始発で行けば普通に通学してつく、くらいの時間にはなるんでしょうけれど。
遠いんですよちくしょう
そんなことを考えているとなんか「どうして俺はここにいるんだろう」という憂鬱タイムに突入するからやめておくけれど
とはいえ今全力で家探ししているんですよ。あいてないあいてないあいてない。
というかどこもかしこも学生がいっぱいなわけで。
おそらく隣の部屋には学年がひとつ上の現役で大学に入った=年は俺と同じのエキゾチック・クールビューティーがいるんですよ絶対に
ピンポーン
?「どなたすかー」
俺「この度隣に越してきたいがみち」
バタンっ!
3センチほど開けてから勢いよく閉じられる扉。角部屋に入ったために隣家はこの部屋だけだ。なんて前途多難なのだろうか。呆れて声が出てこない。
ガチャリ。
?「あー、えっと、気に触った?ごめん、勘違いしてた。ちょっと寝ぼけていたみたい」
俺「はあ。」
?「法学部2年の一条雅。あんたは?」
俺「工学部の」
工学部と言ったとたん一条さんの表情は真っ暗になった。とにかく目の下のクマがひどい。
「井守と言います。なんかすみませんでした」
俺は30度に頭をさげる。もしかしたら寝ているのを起こしてしまったようだ。見るからに眠そうだ。
このシーズンから半袖のTシャツにショートパンツ。部屋着とはいえ季節を完全に無視している。おそらくストーブをごうごうと付けているに違いない。一条さんは大きなあくびを上げて部屋に戻っていったのだった。とんでもない隣人さんだな、と思いながらそのチラリと覗く腰からドアが閉まるまで目が離せなかった。ほんの2秒だったが。
引越しの荷物整理はその夜になってもまったく終わる気配を見せない。しまったなぁ、ラノベを500冊まるまるもってくるんじゃなかった。洋書を全部持ってくるんじゃなかった。腹は減ってもまだガスコンロもない。電子レンジがあってもそれで食べれるような食品は地震の影響で手に入らないし、新潟の俺がそれを手にとってはいけない。
どんどんどんどん
チャイムはついているのにドアをたたくとは何事か!
手にとっていた服を放り投げて玄関に向かう。覗き穴が付いているのだが、それを使ったことも殆ど無いので惰性でドアを開けてしまう。
一条「さっきはなんかひどい対応をしてしまいました。すみません」
俺「はあ。」
一条「ずっと一人でやってたみたいですね。晩ご飯まだだったらこれ食べて。」
ラップのかけられた白い皿。三角に切られたサンドウィッチが大量に乗っていた。
一条「食べたら皿はそんまま持ってて。そのうち取りに来るから」
そう言って一条さんは部屋に戻る。
どうにかスペースを取ってそこに座り込んだ。ラップを外して卵サンドを食べてみる。
…………。
辛い。胡椒が効きすぎているのだ。
ハムサンドを食べてみる。
手にとったとたんべちょ、っという感触が手に。なんだこれは!
なんのことはない。押しすぎてトマトの水分がすべてパンに染み込んでいる。レタスは、ない。
無言の夕食。でも悪い気分はしなかった。
……そのうち取りに来るって?