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In My Life■無印良品の家

建築士の視点から見た「無印良品の家」(木の家)の紹介を中心に、
インテリア・音楽・食べ物・旅行・日々の出来事を自由に書いています。

「部屋とYシャツと私」っぽいタイトルにしてみたが、

要はつぶやき系の記事である。


■週末

転職して、最初の“週末”が終わろうとしている。

明日からまた、新たな一週間が始まる。


今月から勤めている会社は、毎週半ばが休日なのだ。

連休の時もあるし、片方は日曜が替わりに休みの時もある。


いずれにせよ、変則的な週休2日制。

お客様商売ではよくある話だ。



変な気分である。

今まで「週末」=「休日」だったのだから。


「花金」という言葉は、週末を目前に控えたサラリーマン(とは限らないが)の

解放感・高揚感をなかなかうまく表現していた。

バブルの終焉と共に死語になってしまったのが残念極まりない。



でもまぁ、「悪くないな。」と思う。


例えば週末の巨大ショッピングセンターの巨大なフードコートで、

今まで何度もうんざりさせられた。


それが、平日は信じられないほどガランとしていて、

昼時なのに席取りの必要はない。


これはこれで、なかなか気分が良い。



■車

車を買った。中古の軽自動車。

明日からマイカー通勤の予定だ。


想定外の出来事である。

東京では、車を持たなくても生活に困らないし、

一生そのつもりだった。



“2階のトイレ”と同じで、持っている人はもれなく

「あると絶対便利!」と主張するが、

なければないでさほど困難を感じずに生きていける。


レンタカー旅行は何度も経験した。

それで十分だったし、「所有する」必要性など

これまではなかったのだが、仕事で必要になったのだ。



昨年自邸を建てた時に、「軽なら置ける」程度の、

猫の額ほどのスペースを確保して本当に助かった。


どの程度狭いかは、外構の記事の写真を見れば

一目瞭然である。⇒我が家の外構 2011年10月28日付


もちろん車庫証明は取れたが、敷地内で乗降は不可能だ。

シンボルツリーのハナミズキをなぎ倒すか、

あるいは道路占有許可を取るべきかもしれない。(嘘)



これまで僕と妻の自転車2台が幅を利かせてきたが、

敷地の隅に追いやられることとなった。


我が家にはもう、“隙間”しか残されていないのだ。



昨日の朝に納車し、午後にさっそく近場のドライブに出かけた。

隣町のららぽーとで、無印やアカチャンホンポをブラブラ。


車のデザインや性能には大満足だ。

特に、軽のくせに後部座席に両側パワースライドドアが

付いているのはありがたい限りである。



仕事用とはいえ、営業職ではないのでお客様を乗せることはなく、

チャイルドシートも付けっぱなしでOK。


しかしながら、打ち上げ時の宇宙飛行士のような格好に

させられる娘は確実に泣いてしまうようだ。

(チャイルドシートの時だけ泣いてしまうケースは友人からも聞いたことがある。)



■娘

娘の記事もしばらく書いていない。

が、元気そのものである。


今日でちょうと4ヵ月が経った。

成長曲線の「ど真ん中」で、ぷくぷく育っている。


3~4ヵ月健診も問題なし。

首が座り、寝返りも打ち始め、指しゃぶりブームがしばらく続きそうだ。



今月からおむつのサイズもMサイズになった。

ミルクも、200mlを軽く飲み干すようになった。


成長は楽しみでもあるし、もっとゆっくりでもいい、なんて思ったりもする。

勝手なもんだ。



それにしても、あの予防接種の嵐はなんとかならないものか…。

もちろん必要性は認識しているが、毎週のようにチックンされるのは

気の毒な気持ちになる。


ある意味、覚えていない今だから良いのかもしれない。



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先日、学生時代の友人から連絡があった。

半年ほど前に話した時は、設計事務所を辞めることすら

決まっていない時期だった。

「仕事は順調?」と聞かれ、そのまんま経緯を話した。


話してて、ふと考えた。

『順調』って何だろう。

変化がないこと?



転職は、しない方がいいのかもしれない。

でも、することによって得られる物も多い。


新しい人間関係。

新しい仕事。

新しい自分。


5ヵ月間、無職だった。

おかげで、妻と娘の傍にまるまる4ヵ月一緒に居られた。



僕の人生は決して順調ではないが、

幸せな人生だと思う今日この頃である。

ごぶさたしております。

1ヵ月間、更新をお休みしておりました。


お休みしていた理由は…

あーたんと毎日毎日戯れていたから

転職活動で気分が乗らなかったからです(笑)


ちょくちょく読者の方のブログは拝見していましたし、

全く時間がなかったわけではないんですけどね。

ほんとに気分的な問題です。




そんなわけで、タイトルの通り、ようやく…

内定出ました!


ここでは、会社名は控えさせていただきます。

某ハウスメーカーの設計部で6月から働くことになりました。

(無印さんではありません。)




全国区の会社なので、転職者採用とはいえ、

一次面接 → WEBテスト → 二次面接 最終面接

という流れがこの1ヵ月であったのです。


面接の準備として、企業研究をしたり、想定問答集を作ったり、

暇~と言いつつも気持ちの落ち着かない日々でした。



予定より2ヵ月遅れの転職となりましたが、

やりがい勤務条件も満足の結果です。

(実際どうなのかは入ってみないと分からない面もあります。)


一般建築業界から、戸建住宅業界へ。

これからは防火区画とか排煙計算とかほぼ無縁なんだろうなぁ。



今後のブログ更新もあまり期待できませんが、閉鎖はしません。

のんびりまったり続けていくつもりです。

キッチン①<考え方> の続きです。


●キッチンは検討事項が多いですよー。

●基本的なキッチン動線は、どのおうちも同じですよー。

●冷蔵庫がポイントになりますよー。

という内容のことを、前回書きました。



冷蔵庫については次回取り上げるとして、

今回は書くのは、背面収納についてです。


背面」と書くからには、対面キッチンの場合に限定した内容です。

しかも、かなり最小寸法のケース。


なお、我が家よりももっと狭小で、本当に最小の面積でキッチンを作りたい

のであれば、対面式よりも壁付にした方が良いでしょう。

その場合は、食器や調理器具の収納位置が重要になってきます。



キッチンのスペースを比較的ゆったり確保できていたり、背面収納が

建築家や工務店によるオリジナル設計の場合はあまり参考になりません。


「狭いなりに使い易い対面キッチン」をお望みの方には、

“どの程度の寸法になるのか”多少は参考になると思います。


In My Life■無印良品の家-キッチン収納

↑うちの背面収納。引き違いアルミ框扉(半透明パネル入)です。




■収納の奥行寸法

収納に行く前に、ちょこっと冷蔵庫について触れます。


前回の記事で使い勝手の観点から「冷蔵庫がポイント」ひらめき電球

書きましたが、寸法的にもなかなかやっかいなヤツなんです。

In My Life■無印良品の家-モデルハウスキッチン収納
↑「無印良品の家」のどこかのモデルハウス。(HPから拝借。)


上の写真のように冷蔵庫までパネルで隠すのと、

我が家のように冷蔵庫を外部に出して見せるかどうかで、

収納の奥行必要寸法が150~200mmは違ってきます。



↓うちの背面収納の寸法を測っているところです。

In My Life■無印良品の家-キッチン収納奥行1
我が家の場合、無印良品のスチールシェルフを幅1間分設置。

主に常温保存可能な食料と、一部の食器類を置いています。


棚はステンレスにしたかったけど、高いんですよね…。¥

コンセントも中に1ヵ所付けましたが、当面使う予定はありません。


In My Life■無印良品の家-キッチン収納奥行2
スチールシェルフの奥行は400mm

左側の壁の奥行は590mm。(幅木分+誤差がありますが。)



また、スチールシェルフからアルミ戸の面(つら)まで、

多少の空きを取ってあります。


この理由は、棚のすぐ近くにアルミ戸を設置すると、

食器類が丸見えになってしまうためです。



すりガラスのような半透明の板は、MS板という軽くて丈夫な素材。

ほどほどに離した方が、ぼんやりした感じが強くなります。


我が家では100mm程度の空きを確保してもらいました。

それでも、この記事の一番最初の写真のように、結構透けますね。





■通路部分の寸法
この寸法、とても大事です。


我が家の場合、先ほどの「スチールシェルフ左側の壁」から

「キッチンカウンターの面(つら)」までの寸法は、770mm

In My Life■無印良品の家-キッチン通路

普通に設計したら、この最小寸法は800~900mm

ゆったりしたキッチンなら1000mmぐらいあると思います。


僕が住宅設計者なら、最初は最低900mmぐらいで提案するかな。

これより狭くする場合は、使い勝手を含めて慎重な検討が必要です。



うちの場合、入居者宅見学会で伺ったお宅のキッチンでこっそり確認。

僕:「フローリング1枚が100mmだから、だいたい800mmぐらいかな?」

妻:「このぐらいあれば十分じゃない?」

みたいな感じのやりとりをしました。




このシミュレーションがなかったら、もうちょっと空けてたかも。

でも現状の寸法で全く困ってないし、問題ないですよ。


もちろん食洗機とか引き出しを開けた状態でもう1人は

通りずらいけど、そういう場面はめったにありません。


3~4人用の家なんだから、同時使用率は低いのでOKです。




■キッチンの奥行方向全体の寸法
一般的なキッチンカウンターの奥行は650mm

(もちろんこれも要望次第でなんとでもなりますが。)


普通に使いやすく、何の問題もありません。

置き型の食洗機やポットなどを置くならもっと広い方がいいでしょう。



我が家の場合の奥行方向の寸法をまとめると、こうなります。

・壁芯~背面収納        60mm

・背面収納の奥行       590mm

・キッチンの通路部分     770mm

・キッチンカウンターの奥行  650mm

・キッチンカウンター~壁芯   60mm


つまり、背面収納側の奥の壁芯から、

コンロの前の壁芯までの寸法は、2130mmになります。

In My Life■無印良品の家-キッチン廻り寸法

この記事を読んだ方で、これから家作りをする方に注意して

いただきたいのは、この寸法は「絶対ではない」ということです。


特に770mmの通路部分については、いい加減に決めると危険。注意


うちは冷蔵庫がキッチンカウンターから完全に外れた位置にあるから

成立しています。(我が家のキッチンカウンターの幅は2400mm。)



出入りの頻度。

収納する物の寸法。

ダイニング側の空間とのバランス。


そして何より、広い・狭い等の感じ方は人それぞれです。



また逆に「広ければいい」というわけでもありません。


調理中に背面収納から物を取る場面があるとしたら、

振り返ってすぐ届くのと、一歩踏み出して取るのでは、

使い勝手が違ってきます。




汐留にあるパナソニックのショールームでは、高さや奥行を稼働棚で

調整して寸法の体感できる「セット」がありました。


他の場所でもあるでしょうから、ぜひ試してみると良いでしょう。




次回は、主に冷蔵庫について書こうと思います。