せっかく続けてきたCADオペレーターの仕事だけど、辞めたい、転職したいと思っている人もいるかもしれません。

 

辞めたい理由は様々あると思いますが、CADスキルも付いてきたし、もう少しすれば状況も好転するかもしれないし、もうちょっと頑張ってみようかな?と、揺れ動く気持ち。。

 

私も経験があるので、痛いぐらい分かります。

 

本記事では、悩んだ末、CADオペレーターの仕事を辞めることを決心した人が、上手に辞めるための秘訣、退職願の書き方、転職のやり方などをご紹介したいと思います。

CADオペレーターを辞めたい主な理由

当ブログの現役CADオペレーターの方々に聞くと辞めたい理由は人それぞれです。

  • 人間関係が上手くいかない
  • 上司のパワハラに耐えられない
  • 思っていた仕事内容と違う
  • 残業が多すぎる、逆に暇すぎる
  • 下積みが長すぎる
  • 向上心はあるのにやりたい仕事を回してもらえない
  • 派遣先を転々していて将来が不安だ
  • 時給が全然上がらない

まー、色々と辞めたい理由が出てきますよ。

 

以下にもCADオペレーターの辛く、大変な現状をまとめてあります。

 

 

辞める決断が付いたのなら、あとは前を向いて進んでいくだけですよね。

 

次に、上手な辞め方についてご紹介します。

CADオペレーターの上手な辞め方

辞めるベストなタイミングとは?

一番気を付けるべきことは、会社側と円満な関係を保って辞めることです。

 

円満退社というやつですね。

 

建設業界であれ、機械系であれ、CADオペレーターは何かしらのプロジェクトに属して仕事をしているものです。

 

したがって、辞めるベストのタイミングはプロジェクトの切りが良いところです。

 

例えば、自分の担当していた図面や部品の出図が終わったタイミングがベストでしょう。

 

これがもしプロジェクトの途中の場合は、自分が担当していた部品や図面を誰かに引き継ぐ必要があります。

 

もし、その3Dモデルや図面の作り方がいまいちだった場合は、後任の人に迷惑をかけてしまいます。

 

そんな状態で辞めるのは誰しも避けたいものです。

 

また退社の意思表示をするタイミングも大事です。

 

会社によっては〇か月前に退社の意思を伝えることと、規則があると思うので事前に確認しておきましょう。

 

一般的には1~2か月前ぐらいには退社する旨を伝えたほうが良いでしょう。

 

またCADの専門学校に通っている学生が学校を辞めたいというケースもあるでしょう。

 

親にお金を出してもらったのに辞めずらいということもあります。

 

自分にCADが合わないと思った時点で辞めるのもありだと思うので、早めに親に言ったほうが良いと思います。

退職理由は?

 

一番最初にCADオペレーターの辞める理由で多いものを挙げましたが、これらの理由をダイレクトに伝えるのは辞めておいた方が良いでしょう。

 

あくまで気持ちよく円満退社するためには余計なことは言わないほうが良いです。

 

本音を言って、「詳しく聞かせてほしい」なんて言われるのも面倒ですよね。

 

私の場合は、「実家が遠方だったので、将来、親の面倒を見ることも考え、できるだけ実家に近いところに転職します」というのが理由でした。

  • 結婚、出産関係
  • 親の介護
  • 家業を継ぐ、独立する
  • 新しいことに挑戦する
  • 海外留学する

上記のような理由は「角が立たない」退職理由の代表例かと思います。

CADオペレーターの退職願・退職届ってどうするの?万が一に備えた対策

  1. 退職願・・・会社に退職の意思を打診するための書類
  2. 退職届・・・既に退職が認められた後で提出する書類(会社ごとにフォーマットあり)
  3. 辞表・・・・役員や公務員が職を辞める時に提出する書類

一般的には、上記のような違いがあります。

 

なので、まずは退職願を提出する必要があります。

引き止められる場合もあるので注意

いつ辞めるかということを退職願として直属の上司に伝えます。

 

これは口頭でも良いですし、書類にすることで意志の強さを表現しても良いでしょう。

 

ただし一般的に正社員などの場合は、部下が辞めるというのは上司自身の評価にも傷がつくことになるので、最初のうちは色んなことを言われて引き止められるでしょう。

 

私の場合は、当時私の周りも辞めていく同期が多かったので、上司は、「他にやりたい仕事があれば、別部署に異動してもいいぞ」と引き止めにかかりました。

 

それでも退職の意志が強いことを話すと、今度は、どこの会社に転職するんだ?など聞いてきました。

 

退社後に聞いたのですが、私が辞めた後も同期や同年代が続々と辞め、組合からも「最近、若手がたて続けに辞めているが大丈夫か?」と問題提起があったようです。

 

その後、当時の課長は責任を取らされるように別部署に異動させられたと聞きました。

こじれる場合は退職代行サービスや労働基準局へ相談

もしあまりにも引き止めがしつこかったり、上司のパワハラなどで辞めさせないなどと言われ、こじれるようであれば、労働基準局に相談することも可能です。

 

ただし、この場合は円満退社じゃなくなるので、覚悟はしておきましょう。

 

最近は、上記のような状況に陥いり、退職の意志を伝えるのが苦手だという人もいるようです。

 

そういったひとは「退社代行サービス」というものがあります。

 

女性の悩みに寄り添ってくれる、女性専用の退職代行(わたしNEXT)というものもあります。

途中で辞めたら訴えられない?

特別な契約を交わしていない限り、訴えられことはないので安心しましょう。

 

労働者は、退職の自由があり、いつでも会社に退職の意志を伝え辞めることができます。

突然辞めた場合荷物はどうなるの?

突然辞めた場合は、荷物が戻ってこないことも覚悟しましょう。

 

もし社内に信頼できる同僚がいる場合は、後日、私物を持ってきてもらうことも可能です。

 

過去に、私の同僚が会社内でつかみ合いの喧嘩になり、捨てセリフを吐きながら帰宅、そのまま退社したケースがありました。

 

この場合も同僚の私物は、施錠されていた引出しの中身からロッカーのもの全て引っ張り出し、捨てても大丈夫なことを確認後、捨てられてしまいました。

辞めた後に同業他社に入っても大丈夫か?

これも問題ないでしょう。

 

ただアメリカなどの場合は、ロックアウトといって、退職の意志を伝えた際に、同業他社に転職することが分かった段階で、すぐに締め出されるということが普通にあります。

 

私もアメリカで働いている際に、ロックアウトを目の当たりにしました。

 

結構、仲の良かった日本人でしたが、同業他社への転職だったということで、朝は話していたのに、気付いた時にはお別れメールが届いていて、席に行くと退社した後でした。

 

結構、会社に貢献してきた人でしたが、そんな人にもサバサバした対応だなと思いましたが、これは機密書類などが同業他社に持ち出されることを防ぐための対策なのです。

 

日本ではロックアウトは聞いたことはありませんが、退社予定のひとが機密情報を持ち出さないかは監視されていると思った方が良いでしょう。

 

例えば、印刷枚数が急に増えたなどは普通にトラッキングされています。

CADオペレーターで身に付けたスキルとは?転職時に何をアピールする?

今までは、辞め方の話しでしたが、ここからは前向きに辞めた後の話しです。

 

CADオペレーターを続けてきた皆さんはどんなスキルをお持ちだと思いますか?

 

CADオペレーターとしてどのような仕事をこなしてきたか?努力してきたか?にもよりますが、3年以上続けてきた人は結構なスキルが身に付いているはずです。

  • 2次元CAD、3次元CADの操作方法
  • 製図法
  • 図面の読み方
  • 生産技術などモノづくりの知識
  • パワーポイントなどを使った資料作成
  • コミュニケーション能力
  • 問題解決能力

次の転職に備えて一度、自分の保有スキルを書き出してみると良いでしょう。

 

意外と自分では分かっていないところが多いかもしれません。

 

 

スキルが棚卸しできたら、具体的に転職活動に入りましょう。

CADオペレーターの転職を成功させるコツとは?

転職先は以下の2つに大別できるでしょう。

  1. CADオペレーターとして別の会社に転職する
  2. 異業種へ転職する

CADオペレーターとして別会社に転職する場合は、せっかくなのでキャリアアップを考えたほうがよいです。

 

また、雇用形態を変えたり、いずれにしても転職サイトや転職エージェントを使う時は、CADに強いところを使うのがコツです。

 

CADオペレーターから異業種に転職する場合は、設計やCAM、CG業界なども考えられます。

 

次では、上記2つの大別それぞれの転職で成功するやり方をご紹介します。

CADオペレーターとして別の会社に転職する方法

 

キャリアップを考えた転職

  1. 無計画で仕事を辞めない
  2. 自分のキャリアプランをしっかりと考えて転職する
  3. 複数の転職サイトに登録し、たくさんの情報に触れる

これは転職の鉄則として良く言われることです。

 

CADオペレーターを続ける場合は、このまま何歳まで続けられるのか?将来性は大丈夫なのか?など不安もあるかと思います。

 

このCAD関係の業界に20年以上いる私としては、CADオペレーターだけでなく、追加の専門スキルが習得できる転職先を探すことをオススメします。

 

以下の記事にCADオペレーターを続けるための条件、どんな追加スキルが必要かをまとめましたので参考にしていただければと思います。

 

 

アルバイト、派遣、正社員、フリーランスなど雇用形態を変える

CADオペレーターの雇用形態には様々なものがあります。

 

ご自分のライフスタイルにあった雇用形態を選べば良いと思います。

 

正社員以外は、いろんな業種のCADの仕事を経験できるでしょう。

 

給与は別として、よりフレキシブルで自由に働きたい場合は以下の順番で雇用形態を選べば良いでしょう。

 

アルバイト>フリーランス>派遣>正社員

雇用形態別でCADに強い転職サイトに複数登録する

雇用形態が決まったら、転職サイトなどで求人を探します。

 

日本にはたくさんの転職サイトがありますが、それぞれ、強い業種、地域があるのはご存知でしょうか?

我々が選ぶのはCADに強い転職サイトを選ぶことです。

 

そして、それらの複数に登録しておきます。登録は無料なので心配無用です。

 

以下に各雇用形態別でCADに強い転職サイトをご紹介していますのでご参考にしていただければと思います。

 

CADに強い転職サイトはこちら

 

 

CADに強い転職エージェントはこちら

 

 

 

 

CADに強い派遣会社はこちら

 

 

 

 

CADのフリーランスに強い求人サイトはこちら

 

 

 

 

CADのアルバイトに強い求人サイトはこちら

 

 

 

転職まで決断できない時は副業から始めるのも

最近は、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスにCADの副業案件も多くあります。

転職まで踏み切れない場合は、副業で様子を見るのも手です。

 

 

 

CADオペレーターから別業種へ転職する方法

先にも説明しましたが、CADオペレーターは様々なスキルが身についています。

 

これらのスキルを転職時にアピールすることで、色々な選択肢が出てくると思います。

 

私としては以下のような転職先が考えられると思います。

  1. 設計者
  2. 生産技術者
  3. レンダリング技術を使ったイラスト製作
  4. 営業技術
  5. CGデザイナー

 

 

 

3DCADを使ってきた方であれば、モデリングするという観点でソフトは変わりますが、3DCGデザイナーやモデラーといった業種もおすすめです。

 

ゲーム業界も勢いがありますし、メタバースというキーワードもバズっているところから、アバター制作など、どんどん3Dの世界になっていきます。

 

3DCGの求人は多いですよ。

 

 

 

人生の選択と決断は常に自分自身でできる!

 

色んな理由でCADオペレーターを辞めたいと感じることがあるかと思います。

 

特にCADオペレーターは業界や会社で業務内容に違いあるものです。

 

今の会社でこれ以上のスキル向上が見込まれないと思った時は辞め時なのかもしれません。

 

ラクで、居心地が良いからといって、デジタルエンジニアリングの専門知識を向上できない会社で、ダラダラと続けていては、時間の無駄です。

 

気付いたら、何年も経過し年をとってしまったとなってはいけません。

 

人生は一度きり、選択と決断は常に自分自身でできます。

 

転職先が良く分からないという場合は、まずは転職エージェントに登録し、自分の市場価値や可能性から探求してはいかがでしたでしょうか?

 

また私自身や当サイトに執筆頂いている方々皆が実感しているのですが仮でも良いので転職活動するだけでも気分が楽になります。