古代、毛野と呼ばれた北関東内陸部。
それが分離して上野国と下野国になり、現在の群馬県と栃木県となりました。
そんな下野国には、一の宮が2つあります。
その一社がここ宇都宮の繁華街のど真ん中に鎮座しています。
◆下野国一の宮 二荒山神社◆
*読みは"フタアラヤマジンジャ"
ビルの狭間にそびえる鳥居と参道。
大鳥居
平成20年(2008)、樹齢400年の栃木県産の欅で造られた両部鳥居。
鳥居の先には、お宮が鎮座する明神山。
山頂へ95段の石段が続きます。
中腹左右には6社の末社が佇んでいます。
石垣は江戸時代に築かれたもの。
さながら城郭のような造り。
石段を振り返る。
神門
(栃木県指定有形文化財)
神門から続く参道の先へ。
拝殿
(栃木県指定有形文化財)
<御祭神>
豊城入彦命
大物主命
事代主命
豊城入彦命は第10代・崇神天皇の皇子で、毛野国(下野・上野)の開祖。
仁徳天皇41年(353)、毛野国が下野・上野に分かれた際、国造が始祖を祀ったのが始まりと伝わります。
因みに、宇都宮の地名は"一の宮"が訛ったものと言われています。
同名の日光二荒山神社とは、由緒も御祭神も読み方も異なりますが、共に一の宮を称し、一の宮論争が繰り広げられてきました。
御本殿
(栃木県指定有形文化財)
明治10年(1877)の再建です。
御本殿の脇に妃神を祀る末社があります。
女体宮
(御祭神:三穂津姫命)
(栃木県指定有形文化財)
御祭神は大物主命の妃神。
良縁や安産に霊験があるとして崇敬を集めます。
初辰稲荷神社
(御祭神:倉稲魂命)
明神の井
かつて七水と呼ばれた名水の湧く井戸。
明治天皇御参詣の際、この水を使ったお茶が供されました。
市神社・須賀神社
(御祭神:大市姫命・素戔嗚尊)
社殿前の狛犬が何ともユニーク。
神楽殿
奉納される神楽は江戸時代中期から続くもので、宇都宮市指定無形文化財。
参道から望む。
古代よりこの地の中心だった一の宮。
時代が変わっても宇都宮のシンボルですね。
下之宮
(御祭神:豊城入彦命)
所謂、下社。
二荒山神社の旧鎮座地と伝わります。
御朱印
以上、
餃子と一の宮を堪能した日帰り漫遊with姫さんでした…感謝×♾️!
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