真夏の青森漫遊3日目の始まり。

 

始まりは一の宮参りから。

 

<旅の行程>

1日目:八戸→浅虫温泉

2日目:青森→弘前(百沢温泉)

3日目:弘前(岩木山神社)→弘前

4日目:五所川原→金木

 

岩木山神社の真正面の宿に泊まったのは、朝早くにお参りする為。

 

朝食前の6時、チェックアウト後の10時、2度お参りをしました。

 

◆津軽国一の宮 岩木山神社◆

 

早朝、部屋のカーテンを開けると…

 

その晴れ渡った空の下、目の前に広がる神々しい風景に心を踊らせる。

 

一の鳥居

 

緩やかな坂の参道に吸い込まれる心地。

 

ニの鳥居

 

緑に包まれた参道。

 

岩木山を望みながら、先へ。

 

五本杉

(弘前市指定天然記念物)

 

五又に分かれた推定樹齢500年の御神木。

 

今にも歩き出しそう…

 

三の鳥居

 

石造両部鳥居、木造明神鳥居、木造両部鳥居と、鳥居のバリエーションを楽しむ。

 

神橋

 

岩木山からの湧水が境内に小川を作っています。

 

神の川を渡り、楼門へ。

 

楼門

(国指定重要文化財)

 

寛永5年(1628)、弘前藩二代藩主・津軽信枚による建立です。

 

 

美しき緑の中で強烈な存在感を放つ朱の門。

 

 

門でこっそりと待ち構える狛犬。

 

元禄7年(1694)、石柱と共にひとつの岩から削り出されて造られました。

 

 

こちらは逆さポーズで。

 

夜な夜な境内を駆け回っていそう。

 

お気に入りBEST3に入る狛犬さん。

 

 

参道を振り返る。

 

 

門の先、御神前へ。

 

中門

(国指定重要文化財)

 

元禄7年(1694)、弘前藩二代藩主・津軽信枚の寄進です。

 

黒漆喰に極彩色の装飾が映えます。

 

扁額の"北門鎮護"は東郷平八郎の筆。

 

拝殿

(国指定重要文化財)

<御祭神>

顕國魂神 (ウツシクニタマノカミ)

多都比姫神 (タツヒヒメノカミ)

宇賀能売神

大山祇神

坂上刈田麿命

 

顕國魂神は大国主命の別名で、多都比姫神はその妃神。

 

宇賀能売神は伊勢神宮(外宮)の神、豊受大神で、大山祗神は山の神。

 

そして、坂上刈田麿命は陸奥鎮守将軍も務めた武人で、坂上田村麻呂の父。

 

国造り・食物・山の神々と東北平定の武人…東北らしい御祭神。

 

 

宝亀11年(780)、岩木山の山頂に社殿を造営したのが起源と伝わり、延暦19年(800)に坂上田村麻呂が麓に社殿を建立して、父・刈田麿を合祀し、山頂が奥宮となります。

 

そして、寛治5年(1091)、神託により現在の百沢の地に遷座されました。

 

 

寛永17年(1640)建立の拝殿は、弘前藩初代藩主・津軽為信の寄進。

 

御本殿

(国指定重要文化財)

 

元禄7年(1694)建立。

 

豪華絢爛な装飾が施された御本殿は、"奥日光"とも称されます。

 

続いて、境内社を巡ります。

 

白雲神社

(御祭神:白雲大明神)

 

多都比姫神の荒魂を祀ります。

 

その化身は白蛇と伝わり、今も白蛇の好物、卵が奉納されています。

 

稲荷神社

(御祭神:稲荷大明神)

 

宇賀能売神の荒魂を祀っています。

 

御神水手水処

 

滝となって境内に注がれる御神水。

 

かつては、ここで禊が行われました。

 

社務所

 

弘化4年(1847)造営で、元は別当寺だった百沢寺の庫裡。

 

破風屋根と式台が今も風格を放ちます。

 

御朱印

 

2年振り3度目の参拝でしたが、変わらず素晴らしい自然と神域がそこにはありました。

 

山への畏怖の念、愛情、親しみに溢れたお社。

 

最も好きな神社のひとつです。

 

次回は晩秋か雪景色の季節に訪れたい。

 

境内を後にして、弘前市街へむかいます。

 

続く。

 

 

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