2月の福井漫遊。

 

旅の舞台は敦賀から小浜へ。

 

敦賀から小浜線で南下すること1時間、若狭湾に面した小浜市へ入ります。

 

敦賀は再訪でしたが、小浜は初訪問の地。

 

<旅の行程>

1日目:敦賀→小浜

2日目:小浜→熊川→若狭世久見

3日目:今庄→一乗谷→越前大野

4日目:越前大野→福井

 

小浜駅の手前、東小浜駅で下車して一の宮へお参りをします。

 

上社・下社から構成される若狭国一の宮。

 

まずは下社から。

 

駅からかつての鯖街道を進み10分。

 

◆若狭国一の宮 若狭姫神社(下社)◆

 

木々に包まれ神威溢れる社頭。

 

 

鳥居の先に吸い込まれそう…

 

 

橋を渡り石垣の中へ。

 

手水井

 

水の国としても知られた若狭国。

 

参道の傍らに井戸の手水がありました。

 

東大寺の二月堂の"お水取り"の祭事で使われる水は若狭彦神社から送られるもので、今も旧暦2月には、"お水送り"という神事が行われます。

 

 

古代より若狭湾の幸を都へ送っていた歴史が窺える神事。

 

尚、若狭彦神社は"海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産-御食国若狭と鯖街道-"の構成文化財として、日本遺産に認定されています。

 

遥拝所

 

上社と白石神社(元宮)の遥拝所。

 

御祭神はここから5km程の南にある白石の地に降臨したと伝わります。

 

随神門

(福井県指定有形文化財)

 

苔に包まれた屋根が醸す深淵なる空気感。

 

寛保3年(1743)の建立です。

 

 

門から垣間見る社殿に胸が高鳴ります。

 

鳥居扁額

 

かつての郡名、遠敷に因んで遠敷神社とも称されるそうです。

*読みは"オニュウ"

 

扁額は有栖川宮織仁親王による宸筆。

 

 

門をくぐると、そこは神聖なる異世界。

 

澄み渡り、冷えた空気。

 

空間を覆う木々。

 

その先の社殿の存在感。

 

 

石灯籠の建つ苔むした一画は、昭和20年(1945)の雪害で倒壊した拝殿跡。

 

三月堂型石灯籠

 

元禄5年(1692)の寄進です。

 

 

その存在感に圧倒される杉の御神木。

 

御神木 千年杉

 

天まで届くかという程の巨大さ。

 

神門

(福井県指定有形文化財)

<御祭神>

豊玉姫命

 

和銅7年(714)、下社から5km程の南、白石の地に彦火火出見尊・豊玉姫命の二神が降臨した地に創建され、その翌年、下社から1.5km南の地に遷座されます。

 

それが現在の上社・若狭彦神社。

 

養老5年(721)、豊玉姫命が分祀され、下社・若狭姫神社が創建されました。

 

御本殿

(福井県指定有形文化財)

 

流麗な流造の御本殿は享和2年(1802)の建立。

 

海上安全・大漁の守護神として知られる御祭神ですが、敷物業の神としても崇敬を集め、インテリア業者からの信仰も集めているそうです。

 

中宮神社

(御祭神:玉依姫命)

 

子育ての守護神が祀られています。

 

乳神さま

 

子宝成就の信仰を集める大銀杏。

 

傍らにあるのは陰陽石。

 

桂の井(遠敷大明神 霊水)

 

水の国、若狭総鎮守らしい霊水の井戸。

 

 

元は若狭街道(鯖街道)に建っていた石灯籠。

 

往時の街道の賑わいを彷彿させます。

 

能舞台

 

以前は能が奉納されたのでしょうね。

 

御朱印

 

下社を後にして、上社へ向かいます。

 

続く。

 

 

***一の宮まとめ***

①北海道・東北編→Click

②関東編→Click

③北陸道編→Click

④東海道編→Click

⑤近畿編(1)→Click

⑥近畿編(2)→Click

⑦中国・四国編→Click

⑧九州・沖縄編→Click