磐城棚倉駅から2駅の近津駅で下車。
駅から街道を進み10分程。
馬場都々古別神社と並び、陸奥国の一の宮とされる古社へ。
◆八槻都々古別神社◆
*読みはヤツキツツコワケジンジャ
"馬場"と"八槻"の地名を除けば、社名は同じ。
馬場と比べ、陽の射し込む明るい境内。
夫婦杉
随身門
(棚倉町指定有形文化財)
享保年間(1716〜36)の再建です。
蟇股には珍しい蛸の装飾。
天井に描かれた龍。
見飽きぬ装飾。
拝殿
<御祭神>
味耜高彦根命
(アジスキタカヒコネノミコト)
日本武尊
御祭神は馬場と同じ。
第12代景行天皇の御代(1〜2世紀頃)、日本武尊が都々古山(建鉾山)から矢を放ち、その矢が着いた地に味耜高彦根命を祀った事を創祀とします。
それが、地名の"八槻"の由来になりました。
また、平安時代後期、源義家が奥州遠征の折、社殿を建立したそうです。
その際、"千勝(近津)大明神"と改称したとも。
拝殿は明治時代の建立と伝わります。
美しい苔の絨毯。
瑞垣に囲まれた社殿。
御本殿
(棚倉町指定有形文化財)
随身門と同じ享保年間の再建。
御本殿を囲む石垣と板塀。
神池
瓢箪型の池には鯉がゆらゆら。
社務所
境内を振り返る。
茨城と福島の県境に鎮座する一の宮。
古来、交通の要所とされ、武将による争いも絶えなかったそうですが、今では、電車のダイヤも1時間に1本、長閑な風景が広がっています。
御朱印・御守り
馬場と八槻、それぞれの素晴らしい雰囲気を持った名社でした。
境内を後にして、街道を少し南へ。
八槻家住宅
(福島県指定重要文化財)
代々、八槻都々古別神社の宮司を勤めてきた八槻家の旧宅です。
ところで、
水郡線沿線には、もう一社、一の宮を称する石都々古和気神社があるのですが、いきなりの豪雨に見舞われ、参拝は断念、早めに宿泊予定の郡山へ向かうことに。
ご当地マンホール
棚倉町が位置する北緯37度と地球の柄。
(ギリシャのスパルタと同緯度で姉妹都市だそうです)
二日目は城巡りです。
続く。
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