令和元年夏。

 

お盆明けに取っていた大型連休の予定がぽっかり空いたので、かねてから試みたかった、"青春18きっぷで行く東北縦断旅"を実行しました。

 

<主な行程>

1日目:棚倉→郡山泊

2日目:白石→青根温泉泊

3日目:水沢→盛岡→下北泊

4日目:大間→青森泊

5日目:青森→秋田

 

初日は水郡線・一の宮巡り。

 

水戸駅から水郡線に乗り換えて2時間、福島県南部の城下町、棚倉町に到着。

 

ここ棚倉町には、社名が同じ一の宮が2社あります。

 

まずは、馬場の一の宮へ。

 

駅から裏参道へ徒歩10分。

 

一の鳥居がある表参道へは20分程。

 

◆陸奥国一の宮 馬場都々古別神社◆

一の鳥居

*読みはババツツコワケジンジャ

 

田園風景の中に建つ石鳥居。

 

東北地方が出羽と陸奥の2国で成り立っていた頃の陸奥国の一の宮で、「延喜式」に都都古和氣神社と表記される古社です。

 

二の鳥居

 

手水舎

 

随身門

 

慶応元年(1865)の造営です。

 

深い森が神さびた空間へと誘います。

 

 

トンボや蝶が舞い、カエルが跳ねる境内。

 

自然に溶け込む、東北の神社らしい風景。

 

 

自分もその一部に溶け込む…

 

三の鳥居

 

拝殿

<御祭神>

味耜高彦根命

(アジスキタカヒコネノミコト)

日本武尊

 

第12代景行天皇の御代(1〜2世紀頃)、日本武尊が都々古山(建鉾山)に鉾を建てて、味耜高彦根命を祀ったのが創祀とされています。

 

その建鉾山は、東北有数の祭祀跡として知られています。

 

拝殿は安永6年(1777)の造営。

 

 

味耜高彦根命は宗像三女神、田心姫命の御子です。

 

名の"スキ"は農具の鋤の神格化と言われ、古来より農耕神として崇敬されてきました。

 

 

後の大同2年(807)、坂上田村麻呂が現在の棚倉城跡に社殿を造営して、日本武尊を配祀します。

 

神饌所

 

そして、寛永2年(1625)、棚倉城築城により現在地に遷座されました。

 

緑溢れる境内を振り返る。

 

 

御本殿

(国指定重要文化財)

佐竹義宣による文禄3年(1594)の造営です。

 

社殿を囲む境内社たち。

 

甲山天満宮

(御祭神:菅原道真公)

 

御本殿の後ろへ。

 

磐座(神石)

 

神が宿ると言われている霊石。

 

東照宮

(御祭神:徳川家康公)

 

この後方の丘は馬場古墳と呼ばれる史跡。

 

木漏れ日の参道。

 

 

裏参道入り口。

 

 

尚、磐城棚倉駅からはこの裏参道が最寄り。

(表参道は棚倉城跡を通る為、倍程時間が掛かります)

 

御朱印

 

御朱印は二の鳥居下の宮司宅で頂けます。

*注1 個性的な方なので、心と時間の余裕を持って訪問

*注2 12時台の宮司宅訪問は避ける

*注3 境内の張り紙で宮司さんのキャラ想定&予習(笑)

 

棚倉城跡

(国指定史跡)

 

寛永2年(1625)、丹羽氏により築城された平城で、戊辰戦争で落城します。

 

駅に戻り、もう一社の都々古別神社へ。

 

続く。

 

 

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