三泊四日の大阪・奈良漫遊初日。
最後に訪れたのは、和泉国一の宮。
三国ヶ丘駅から数駅の鳳駅下車、徒歩10分。
*駅名の読みは"オオトリ"
街中の一角、"千種の森"と呼ばれる鬱蒼と生い茂る森の中に境内があります。
◆和泉国一の宮 大鳥大社◆
日本武尊を祀る全国の大鳥神社の総本社とされる大社です。
仄かな檜の香りを感じて鳥居の先へ。
奉納された石欄干に囲まれた参道。
奉納された酒樽。
石畳の参道を右に左に曲がって進みます。
社務所
日本武尊御神像
手水舎
心身を清めて御神前へ。
拝殿手前には、珍しい八角形の柱の鳥居がありましたが、昨年の台風21号により倒壊。
今では左右のオガタマの木が鳥居代わり。
拝殿
<御祭神>
日本武尊
大鳥連祖神 (天児屋命)
伊勢で亡くなった日本武尊が白鳥となり降り立った地に、尊を祀ったのが起源と伝わります。
元来は大鳥連祖神が御祭神だったそうで、後に"白鳥伝説"により御祭神が日本武尊に変わり、昭和中期に現在の二柱となりました。
神門・御本殿
台風21号の被害により工事中でした。
御本殿は大鳥造と呼ばれる様式で、出雲大社造に次ぐ古い建築様式。
現在の社殿は明治42年(1909)の再建。
台風を乗り越えた楠の巨木。
大鳥大社は武家の崇敬も篤く、平清盛は戦勝祈願をして句を詠み、織田信長は所領を安堵し、豊臣秀頼は社殿再建をしました。
授与所
大鳥美波比神社
(主祭神:天照大神)
日が暮れ始める時刻…
境内は猫が治める空間へと。
御本殿裏手に回ると、何やら鳥居が。
その奥には、霊石らしきものを祀る祠。
詳細は分からずでした。
御朱印
"白鳥伝説"において白鳥が伊勢から辿った直線ルート(北緯34度32分)には、古墳や古社が並び、そのルートは、春分の日と秋分の日に太陽が昇る場所と沈む場所を結ぶ、"太陽の道"に一致する事が指摘されているそうです。
そんな古代ミステリーの一角を成す大社。
好奇心をくすぐるお参りでした。
続く。
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