公私共に色々あり夏バテ調…

 

そんな訳で、更新が滞っていましたが、

 

7月の大阪・奈良漫遊の記事を始めます。

 

3泊4日で、古墳・寺社・重伝建…酷暑の中、濃密に巡ってきました。

 

特に、大阪は意外にも初上陸。

 

ひとつひとつ、近畿圏にお住まいのブロ友様へ捧げるつもりで記していきたいと思っています。

 

まずは、一の宮参りから。

 

◆摂津国一の宮 坐摩神社◆

*読みはイカスリジンジャ

 

珍しい社名の語源は諸説あるも、"居住地を守る"という意味の"ゐかしり(居所知)"が転じたものと言われています。

 

また、"ザマジンジャ"とも呼ばれ、地元では"ざまさん"の名で通っているそうです。

 

三ツ鳥居

 

珍しい三ツ鳥居が堂々と構えています。

 

境内では、"大阪せともの祭"の準備中。

 

 

手水舎

 

陶器製狛犬は備前焼?

 

 

拝殿

<御祭神>

生井神

福井神

綱長井神

波比岐神

阿須波神

 

五柱を総称して坐摩神と呼びます。

 

坐摩神は神武天皇が即位される際、宮中の守護として祀られた神様。

 

坐摩神社は、3世紀頃に神功皇后が淀川南岸の渡辺津に御祭神を祀った事を創祀とし、天正10年(1582)、大阪城築城に伴い、現在地に遷座され今に至ります。

 

また、その鎮座地の名称から、渡辺・渡部姓発祥の地と言われています。

 

神紋は白鷺。

 

 

神紋は"鷺丸"と呼ばれ、白鷺が群れる松に御祭神を奉斎した事に由来します。

 

周辺は大阪の中心街、本町のビル街。

 

 

かつて、この地は繊維や陶器の町として栄え、百貨店「そごう」の創業地もここ。

 

回廊の向こうに連なる末社。

 

 

繊維神社

(御祭神:天羽槌雄神・天棚機姫神)

 

繊維の町らしい末社。

 

拝殿脇から境内の奥へ進みます。

 


御本殿

 

現在の社殿は昭和34年(1959)の再建。

 

陶器神社

(御祭神:大陶祇神・迦具土神)

 

明治40年(1907)に遷座されたもので、今も窯業関係者から篤い崇敬を集めています。

 

陶器製の灯籠が目を引きます。

 

陶器人形小屋

 

数百枚の陶器で包まれた人形が舞います。

 

稲荷神社

(御祭神:稲荷大神)

 

陶器製手水舎

 

手水鉢は信楽焼、手水を囲う堀は登り窯の壁の一部という、陶器の手水舎。

 

茶碗供養も。

 

 

元は宮中の守護神だった坐摩神。

 

時代を経て、繊維・陶器・稲荷という商いの守護的な神社へと変貌していった一の宮。

 

まさに、商いの町大阪ならではですね。

 

御朱印

 

境内を後にして、もうひとつの一の宮へ。

 

続く。

 

 

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