本日はカレント3月号に掲載されました
◇現代社会と青年◇
での室舘による記事をご紹介いたします。
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多様化する若者の夢
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私が青森県むつ市から上京したのは一九八九年、世の中はバブルの絶頂。
繁華街は終電まで賑わっていました。
大人は高級スーツを身に纏い、高級車でレストランに出かけ、高いワインを飲みました。
六本木にはベンツやBMWが溢れていました。
当時の若者の夢と言えば、お金持ちになって、
トレンディドラマの主人公のようなリッチな生活をしたいという人が大半だったと思います。
三十年が経ち、「最近の若者たちは夢が無い」とよく聞きます。
確かに若者の夢や目標は当時と変わった部分もあり、
バブル当時のようなリッチな生活を本気で目指している若者は、
私の周りにも一割いるかどうかです。
現代の若者の夢で多く聞くのは「仕事がデキる大人になり、必要とされる人になりたい」です。
頼もしい若者はたくさんおり、夢を叶えた、という彼らの報告は多岐にわたります。
ドローン企業の技術職として、国内シェアをナンバーワンに引き上げた、
社会人三年目のSさん。彼は高成績が評価され、今春には執行役員になるそうです。
小学校教諭のIさんは、先生を八年勤め上げ、学年主任への昇進試験に
見事合格され、今春から最年少で学年主任を務めるそうです。
こうして組織内でキャリアを上げる方もいる一方、夢を叶えるために
転職に乗り出した方もいます。Kさんは外資系企業に転職し、年収が百万円上がったそうです。
さらに、特徴的な報告をしてくれたのが、小学校教諭四年目のFさんです。
彼女は教師になるという夢を叶え、日々を活き活きと過ごしていました。
彼女は障がいのある児童と接する中で、障がい者を支援する仕事に就きたい、
という新しい夢ができました。数年の準備期間を経て転職を決意。
この度、障がい者支援を専門とする私塾に転職を決めました。
提示された年収は小学校教諭時代よりも百万円も低い額でしたが、
夢である仕事に従事したいと決断したようです。
転職して年収が上がった人も下がった人も、夢を叶えた若者の顔は、どこか誇らしげでした。
夢のためにその組織で立場を上げる人、夢のためにたくさん稼ぎたい人、
年収を下げてでも夢を実現したい人。現代の若者の夢、自己実現は実に多様です。
GDPなどの数字には表れない、心の豊かさを感じられた報告でした。
今後も、様々な生き方があることを学び、多くの若者や読者の皆さんに伝えていきたいです。
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