まいど~ヒヨコ
「ひよっこ(再)」最終回で涙なみだの
生きもの大好きドキドキ絵本講師の
くがやよいです。
 
 
 
 
表紙の生きもの写真と
カメラマンの岩合光昭さんのエッセイを
毎月楽しみにしている「JAF Mate」。
 
 
 

 

 

表紙の写真は
いつもいろんな絵本とリンクします

(5月号の記事です)

 
 
表紙の写真の子ガメたちがいるのは
インドネシア、ボルネオ島の東側にある
アオウミガメの産卵地
サンガラキ島。
 
 
この海域で生まれたメスたちは
およそ30年後、故郷の海に戻って
夜、砂浜のあちこちに穴を掘り
一週間かけて100~150個の卵を産みます。
 
 
約2か月後。
孵化した子ガメたちは砂の中から這い出し
一気に海へと駆け下ります。
 
 
このとき、たくさんの子ガメの命が
カニや鳥、大きな魚やサメに奪われるそうです。
 
 
 
ま・さ・に この絵本!
 

『いけいけ どんどん!

ウミガメたちの ものがたり

宇治勲/絵と文

PHP

 

 
 
 
たまごから かえった こガメたち
さあ うみを めざして
いけいけ どんどん!
 
 
青文字部分は本文からの引用です)
 
 
 
砂浜には腹ペコの鳥やカニがいて、
やっとたどりついた海では
大きな魚たちが待ち構えています。
 
 
 
ツマツマと食べられてしまう子ガメたちが
・・・かわいそう??
 
 
 
かわいそう~!って言った
その口で食べてるもの、なーんだ?^_^
 
 
 
私たち人間は、その子ガメを食べる
鳥やカニや魚を食べて生きています。
 
(食べない主義の人もいらっしゃいますし
食べられてかわいそう、
と思うのもまた人間の心理だと思います)
 
 
 
 
ここまでは、自然の摂理。
 
 
 
 
ウミガメにとって本当の脅威、
ウミガメの数を一番減らしているのは
私たち人間です。
 
 
 
開発や汚染による産卵地の激減、
乱獲、混獲、
食用にされるなど
現在、ほぼすべてのウミガメが
絶滅危惧種に登録されています。
 
 
 
何度も書いてますが、
一つの種を根絶やしにするって
ものすごい数を殺すということです。
 
 
 
私たちが出す合成洗剤の汚水、
使う電気の量、選ぶエネルギー会社
(原子力発電所の何tもの冷却排水は海の温度を上げ続けます)
食べ残しやペットボトル、プラスチックゴミも
きっと無関係じゃない。
 
 
 
自分もウミガメたちに脅威をもたらす
人間の一人としてこの記事を書いています。
 
 
 
 
  
 
30年後、この子ガメたちは
生まれ故郷の砂浜に
帰ってこられるのでしょうか。
 
 
 
温暖化で その砂浜が
なくなってはいないでしょうか。
 
 
 
絵本の中で
天敵に食べられずに海までたどり着き、
大きく育ったウミガメが
ページを横切る場面は感動的です!!
 
 
 
 
一冊の絵本を子どもと読むことで
伝わることが きっと あります。
 
 
 
 
自然の摂理の中で食べられてしまうとしても
それでも、子ガメたちを
応援せずにはいられません。
 
 
 
がんばれ まけるな
おおきくなあれ!
 
いけいけ どんどん
いけいけ どんどん!!
 
 
 
 
 
 
(ウミガメの生態とこの絵本の紹介記事です↓)