まいど!

絵本講師のくがやよいです。

 

 

昨日、ものすごーく感動して

そして衝撃を受けたことがありました。

 

 

ふだん、子どもたちと接していると

大人の、ツマラナイ既成概念を

ひっくり返されるような

できごとがあったりします。

 

 

 

 

 

小学校5、6年生の年頃の子どもたちって、

素敵です。

 

 

少しずつ 思春期と 

自立期(大人は反抗期って言いたがるけど)が始まって

少年、少女の階段を

どんどん駆け上がっていく時期。

 

 

男の子は ぐんぐん身長が伸びたり、

女の子は どんどんきれいになって、

その自分の魅力に まだ気づかないお年頃。

 

 

ぼーっと口開けて聴いてる顔もかわいいし、

つんつんした子も いい感じ。

 

 

ときどき、子どもたちが眩しくて

見とれてしまいます。

 

 

人が眩しい、って

ほんまにあるんやなー って思います。

 

 

 

 

 

そして身体と一緒に

心もぐんと成長する時期。


 

高学年と言っても

まだまだ幼くて やんちゃな子もほっこり

 

 

なかなか外に出られなくて

じっと 自分の内面に

力を蓄えている子もいるでしょう。

 

 

いろんな子がいて

成長の時期も過程もいろいろ。

 

 

いつかさなぎになって、

ちょうちょになる日が来るんだろうけど、

 

(ちょうちょになるために、と書かないのは

あおむしの時期はそれはそれ、だから)

 

それぞれの食べ方で モリモリと 

葉っぱを食べてる時期なんやろな。

 

 

そんな風に感じるからか

「十代の子どもたちと絵本」というテーマで

講座をしたり、いろいろ考えたりする時に

この絵本は外せません。

 

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 『はらぺこあおむし』

エリック=カール/さく  もりひさし/やく  偕成社

 

 


 

 

昨日、Nちゃんが

「ねーねー、せんせー、N美の作文、みるぅ??」

といって、作文を見せてくれました。

 

 

6年生の子どもたちの作文を

担任の先生が入力して 

プリントにしたものがファイルされていたんですが

読んでみて、驚きました。

 

 

 

すごい!!

 

 

これ、いいなぁ~~!!

 

 

 

 

 

なんてのびのびしていて

思いが溢れてくるんやろう・・・

 

 

この子は 友だちのことを

こんな風に感じてたんやなぁ。

 

この子は お母さんに

こんな思いを抱いてたんやなぁ。

 

 

子どもたちの

背伸びをしない

ありのままの姿が

そこにありました。

 

 

N美の作文からは N美の、

K生の作文からは K生の、

M香の作文からは M香の、

その子だけの色が

溢れてきました。

 

 

 

「先生が、

しゃべったことや思ったこと、

そのまんま書いたらいいんやで。

って言うてん。」

 

 

 

 

どんな名作家でも

こんなにのびやかで自由な文章は

書けない、、、

 

 

心底 思いました。

 

 

 

 

絵本の力で

子どもたちを どうこうしてやろう、

 

なんて 

 

おこがましさもいいところ。

 

 

 

 

子どもたちに 

優れた文章や 美しい日本語の 

名作絵本や児童文学を届けよう、

 

と思っているみなさんへ。(自分も含め)

 

 

 

 

そのこと自体は もちろん、悪いことではないけれど。

 

 

 

 

 

 

 

 

子どもたちは、しっかりと持っていますよ。

 

 

その内面に 

 

それぞれの色で しっかりと

 

「自分だけの物語」を描き、

 

紡いでいこうとする力を。

 

 

 

 

 

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