昨日(10/19)宏美さんが『徹子の部屋』に出演された。番組の中で、夫である舞台俳優の今拓哉さんとの仲睦まじい結婚生活のお話をなさっていたのを聞き、この「10年目の Love Letter」の話をしたくなった。宏美さん33枚目のオリジナル・アルバム『PRESENT for you * for me』より。

 

 作詞・作曲は岡本真夜さん。真夜さんは、30周年の時にも宏美さんに「手紙」を書き下ろしている。何となくその続編というか、姉妹作というか、実際2018年のツアー前半では、この2曲は続けて演奏されていた。編曲は上杉洋史さんだが、ピアノパートだけは真夜さん自身が書かれたと言う。

 

 真夜さんと宏美さんとは、SNSで繋がっていて、お互いに何となく私生活の雰囲気が分かっているらしい。そんなイメージの中から真夜さんが書かれたのがこの「10年目の Love Letter」だと、宏美さんはコンサートのMCで言っていらした。「私はこの詞のような可愛い奥さんじゃないけど、この歌を歌っている時の私は、絶対可愛いはずです!」などとも仰り、笑いを誘っていた。

 

 ライナーノーツにもあったように、宏美さんは当時拓哉さんとの結婚生活も9年(現在は結婚11年)、それをご存知の真夜さんからのタイムリーなタイトルと内容の作品である。宏美さん拓哉さんご夫婦だけではなく、われわれのような年代にさしかかった全てのカップルの心に沁みる歌であろう。

 

♪ あなたに恋した

 あの日の思いは今も

 形は変わっても呼び名が変わっても

 変らずここにある

 

 上に転載したのは、サビの歌詞で、1、2コーラス共に同じ歌詞で繰り返される。このような想い、本当に素敵だな、と思う。昨日の『徹子の部屋』を拝見していても、お二人は本当にこのような感じなのだろうな、と思っていた。うちも見習いたいものだ。

 

 また、このサビに高音域のフレーズが来て、ファルセット中心の歌唱にするのは、「許さない」「あとかたもなく」の2枚のシングルで開拓された、宏美さんの新境地だと私は思っている。最新シングルの「絆」も然り。このように、近年の宏美さんの音域、声質、歌唱法を踏まえた曲作りを、私は支持する。楽曲全体を通じても、宏美さんはあくまで優しく語りかけるような歌声で、この「ラブレター」の内容通りの温かな心持ちが伝わってくるのだ。

 

 歌の後半で、

 

♪ もしもあなたが

 たとえばあなたが

 歩けなくなったときは

 私が足になるから

 

 というフレーズがある。「♪ 私が足になるから」の部分は、囁くように語っておられるのだが、コンサートのたびに、少しずつ語り方が違い、毎回心の奥深くにまで届くのである。まだ実感としてではないが、いつの間にかわが身に置き換えて聴いている自分がいる。そのような晩年の二人の静かな生活を、時々チラリと考える年代にはなってきた。

 

 

 

 先日、宏美さんのニューアルバムの発売が発表になった。岩崎宏美デビュー45周年記念 ライブ音源によるベストアルバム「LIVE BEST SELECTION 2012-2020 太陽が笑ってる」である。

 

 

 嬉しいことに、この「10年目の Love Letter」のライブ音源も収録されている。発売は、大阪フェスティバルホールのコンサート当日の12月2日だ。皆さんとご一緒に、楽しみに待ちたい。

 

(2018.8.15 アルバム『PRESENT for you * for me』収録)

 

 

P.S.これは気付いてたのに、クイズに入れ忘れました😫 何のことかわからない方はコチラから➡️「クイズ❣️宏美さんの楽曲中のシングル・アルバム曲のタイトル」

 

10年目の Love Letter➡️ ♪ 「シアワセノカケラ」 時には 涙紡いで〜😊