擬人化する
昔、「泳げタイヤキくん」なんていう歌がヒットしました。シングルの売上げ記録は未だに破られていないそうです。
この歌では、「毎日毎日 ぼくらは 鉄板の上で焼かれて イヤになっちゃうよ」と、思い切り擬人化がされています。このようなフレーズは心に残るものです。
「旅人のマントを脱がせるのに太陽と北風が勝負をした」なんていうのもそうですね。
何か身の回りにあるものをしゃべらせたり、動かしたりして、擬人化してみましょう。結構、インパクトのあるフレーズが出来上がるものです。
フレーズの使い分け
詞のフレーズには次の3種類があります。まず、
・情景描写
たとえば「ことばでズーム・イン、ズームアウトをする」でお話したテクニックを使うことができます。どちらかといえばAメロで多用されます。
また、詞の主人公がどこにいて、それがいつなのか(季節や時間帯)を描写します。たとえば、「オレンジに染まる木々の葉」とか「真っ青な水平線」など。
次に、
・動作の描写
Aメロの後半やBメロで使われます。たとえば、「悲しくなって目を伏せた」、「何もかも忘れたくなってテレビのボリュームを上げた」など。主人公の心境を想像させるようなフレーズを考えましょう。
最後に、
・気持ちの描写
サビに使うと効果的です。「なぜ時は待ってくれないのか」「分かるだろう お前がいなくて寂しいんだ」「出会いはいつも一瞬の出来事」などなど。
好きな瞬間や嫌いな瞬間
誰にでも「好きな瞬間」や「嫌いな瞬間」があると思います。「好きな瞬間」は、たとえば人のぬくもりを感じられたときとか、おいしい物を食べたときなど。「嫌いな瞬間」は、たとえば人の心の醜い面を垣間見たときとか、爪で壁を引っ掻いたときなど。
このような場面に遭遇したときは、どう感じたかなどをネタ帳に書き込んでおきましょう。それらを比喩として使うと歌詞になります。たとえば、「あなたの温もりを感じられたあの日の夜」、「爪で壁を引っ掻いたように沈む心」などです。「まるで~のようだ」のような表現は、つきつめれば擬人法にもなります。「あなたに抱かれて私は蝶になる」などそうですね。
ともかくひたすらネタ帳に書き込む習慣をつけましょう。そうすると、どこかで「繋がるフレーズ」というのを発見できるはずです。