増渕邦治全仕事 ART DIRECTION vo2 『カレンダーno.09』
増渕邦治全仕事ART DIRECTION vo2『カレンダーno.09』確かに仕事が楽しくて仕方がない時期があります。私にとって1975〜1985年の10年間のMIKIMOTO時代、そして1993〜2010年までの17年間の独立時代は才能や能力がないにも関わらず、日本のジュエリー業界で、確かな仕事をしたという自負がありました。一連のカレンダーも私が独立して暫くして作らなくなったようです。時代の変遷と予算の面もあったかと思いますが、一番良い時代に仕事をさせて貰った充実感は確かにありました。ジュエリーの仕事をしていると「 良いものは古びない」といつも心に言い聞かせていたものです。其の時代の流行は無視できませんが良いものは時代を超えた何かがあるのです。それを身をもって体感させてくれたことに感謝をするしかありません。もうかれこれ4、50年前のことでこのカレンダーも1986年制作です。丁度日本の宝飾品市場がアメリカに次いで世界第2位の力があり、右肩上がりの成長を遂げつつある時代でした。これらの事が、時々走馬灯のように私の心の中を廻ってきます。