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ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

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今日は汐留のシティ・センターで彼女と待ち合わせ。

このビルは、彼女が一人で迷わずに来ることが出来る数少ない場所のひとつ。

42階にある『ジ・オレゴン・バー&グリル』や、中庭にある旧新橋駅舎にあった『オリエンタル・エキスプレス』(現在は閉店)によく来たので、場所を覚えたのだ。

今日の待ち合わせ場所は、『Bubby's汐留』。

彼女が好きなワインが手に入ったので、今夜は汐留の『パークホテル東京』に部屋を取り、ゆっくり飲む予定。

二人とも時間があるので、まずはランチを一緒に食べることにしたのだ。

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『Bubby's』は、N.Y.生まれのパイ屋さん。

パイに加え、ハンバーガー、ステーキ等のアメリカンなメニューが揃っている。

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席を予約しておいたので、一番奥の広くて落ち着いたテーブルに案内される。

時計を見ると、待ち合わせ時間の10分前。

テーブルの位置を彼女にメールする。

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入り口付近から支配人がこちらに向かって手を挙げている。

その横から、彼女が現れた。

席を立ち、彼女を迎える。

長い脚を交互に繰り出し、大股で歩いてくる彼女の姿を眺めるのが好きだ。

今夜はワインを飲む予定なので、昼はビールにする。

私が選んだのは、N.Y.の地ビール、ブルックリン・インディア・ペール・エール。

強い苦みが癖になる美味いビールだ。

アルコール度数は6.9%と高い。

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彼女はカクテルを選んだ。

ビューティー・クレンズ・カクテル。

ビーツ、グレープフルーツ、リンゴ、オレンジ、パイナップルを絞り、カシス・リキュールを加えてシェイクしたカクテルだそうだ。

色はビーツだが、フルーツやカシスの甘味と香りが強いので美味しいとのこと。

彼女が飲むと、絵になるカクテルだ。

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前菜は、ブラウン・ダービーズ・コブサラダ。

ここでは毎回食べるお気に入り。



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サラダの上には、刻んだベーコン、ターキー、トマト、ブルーチーズ、アボカドが載っている。

これを二人の皿に取り分けるのはなかなか難しい。

う~ん、今日は失敗。

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メインは、ハンバーガー。

彼女のは、チーズバーガー。

パテはビーフ100%で200g。

あまりに肉厚なので、彼女のは二つに切ってもらう。

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私のは、ブルーチーズバーガー。

この肉厚なので、かぶりつくのは大変。

手で押さえても、薄くならない。


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押さえたので、ブルーチーズのソースがトロリと流れ出てしまった。

手で持ってかぶりつくと、口も手もソースでベトベト。

でも、滅茶美味しい。

汐留、シティ・センターの『Bubby's』で彼女と過ごす楽しいランチの続きは、また明日。



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今夜は、フランスの泡を抜栓。

アンリ・フェッシ、ルージュ・バブルス・ヌーヴォー、2015年。

スパークリングのヌーヴォーを飲むのは、初めて。

アンリ・フェッシは、クリュ・ボジョレーのスペシャリストとして有名な造り手。

1888年創業で、2008年にルイ・ラトゥールの傘下に入っている。

このワインもボジョレー・ヌーヴォーと同じく、ぶどうはガメイ100%で造られている。



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明るい派手なエチケットだ。

調べてみると、ヴィンテージによってエチケットのデザインを変えているようだ。

この点でも、多くのボジョレー・ヌーヴォーと同じだ。

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グラスは、プレミアム・シャンパーニュ用ではなく、スパークリング用を使用。

色が濃いので見えないが、泡立ちは勢いがある。

ラズベリーやブラックベリーの香り。

口に含むと、ぶどうの自然な甘さが前面に出ている。

フレッシュでフルーティだが、その奥には柔らかなタンニンを感じる。

アルコール度数は8%と低い。

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これはアペリティフに使えるスパークリングだ。

色も美しく、パーティを盛り上げるのに最適。

アルコール度数が低いので、食事前に飲み過ぎて悪酔いする心配も無い。

初めて飲むボジョレーの赤のスパークリング・ヌーヴォーを楽しんだ、お家ワインでした。




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丸の内KITTEの『ドン・ピエール・ハート』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。

シャンパーニュを飲み終えると、抜栓しておいた赤をテイスティング。

ルイ・ジャドの、ニュイ・サン・ジョルジュ、2010年。

ルイ・ジャドは大好きな造り手。

1859年創立の、ブルゴーニュ有数のドメーヌであると同時に、最大手のネゴシアンでもある。


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色合いは綺麗なルビー色。

最初は香りも控えめでタンニンが硬い。

時間と共に熟成した果実の香りが現れる。

硬いタンニンもようやく殻を脱ぎ、豊かな果実味が出てきた。

ヴィラージュ物でも、ルイ・ジャドのワインは強くて美味い。


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前菜、サラダに続いて選んだ料理は、トリッパのトマトソース煮。

これは私が大好きな料理。

「貴方はどこのお店でもこの料理を頼むわね。トリッパって、牛の何番目の胃なの?」

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「二番目の胃、ハチノスだよ。日本語だと一番目から順番に、ミノ、ハチノス、センマイ、ギアラ」

ここのトリッパ、とても美味いのだ。

あれ、今夜食べたカプレーゼにトリッパって、イタリアンでは?

そしてここはフレンチでは?

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試しに「ここにはパスタってありましたっけ?」と聞くと、「置いてないです。フレンチですもの」とのこと。

トマトスープを最後まで食べ尽くすため、パンを追加してもらう。

焼いてくれたのは良いが、ちょっと焼き過ぎ。

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メインは、牛ほほ肉の赤ワイン煮込み。

肉は口の中で溶けてしまうほど柔らかい。

これは最高に美味。

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まだ赤ワインが残っているので、フロマージュを切ってもらう。

今夜のフロマージュは、カマンベール、ミモレット、ゴルゴンゾーラ、タレッジョ。

あれ、ゴルゴンゾーラとタレッジョはイタリア産だ。

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デセールには、バニラのソルベを選んだ。

バニラを選んだ理由はただひとつ。

熟成させたバルサミコ(これもイタリア産)があまりに美味しいので、これを掛けて食べたかったのだ。

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バルサミコをたっぷり掛ける。

彼女はバニラアイスにバルサミコを掛けて食べるのが大好きなのだ。




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〆はホットコーヒー。

今夜のワインも料理も美味しかった。

丸の内の『ドン・ピエール・ハート』で彼女と過ごす素敵な夜でした。



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今夜は、丸の内のKITTEで彼女と待ち合わせ。

KITTEの5階にあるカジュアル・フレンチのお店、『ドン・ピエール・ハート』に久し振りに行くことにしたのだ。

KITTEの1階を見下ろしたが、今は特にイベントはやっていないようだ。

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ここなら彼女も場所がわかるというので、お店で待ち合わせることにした。

店に入ると、美人店長の木本さんが迎えてくれる。


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今夜は早めに予約しておいたので、店の一番奥の静かで眺めの良い席。

窓の外には、修復された東京駅丸の内駅舎が見える。

その周りを再開発された丸の内や八重洲の高層ビル群が取り囲んでいる。

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彼女が到着すると、冷えたシャンパーニュを抜栓。

シャンパーニュ・グルエ・ブリュット・セレクション。

グルエは、1670年からシャンパーニュ地方のコート・デ・バールでぶどう栽培を行い、1975年からレコルタン・マニュピランとしてシャンパーニュ造りを始めている。

その後ネゴシアン・マニュピランに転じ、家族経営のメゾンながら今では年産200万本を超える生産量を誇っている。

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細かで勢いのある泡立ち。

華やかなフルーツ香は抑えめで、成熟した果実と熟成香を持つ。

口に含むと強く複雑なストラクチャーを持ち、黒ぶどうの比率の高さを感じる。

セパージュを聞いてみると、ピノ・ノワール70%、シャルドネ20%、ピノ・ムニエ10%。

そういえば、コート・デ・バールは良質なピノ・ノワールが生産されることで有名な場所だ。

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ミュズレには、ドゥピュイ1670、1670年から、と書かれている。

1670年はシャンパーニュに住み着いた年だが、これだとシャンパーニュ造りを始めたのが1670年だと勘違いしてしまいそう。

最も古いシャンパン・メゾンであるルイナールが登録されたのは、1729年なのだ。

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前菜は、カプレーゼ。

水牛のフレッシュ・モッツァレラとフルーツ・トマト。

これはシャンパーニュに良く合う一品なのだ。

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サラダは、ちょっと変わったものを選んだ。

リンゴとマッシュルームとクルミとゴルゴンゾーラのサラダ。



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二人の皿に取り分けるのは、私の役目。

上下に重ねて盛り付けられた料理を取り分けるのは難しいが、この料理は簡単。

美味しいし、これもシャンパーニュにベストマッチ。

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パンと一緒に出されたのは、エクストラ・バージン・オリーブオイルとバルサミコ。

このバルサミコ、熟成されていて濃厚で美味い。

久し振りなので、木本店長との話も弾む。

おや、あっという間にシャンパーニュが無くなってしまった。

外は暑かったので、喉が渇いていたのだ。

選んでおいた赤を出してもらおう。

丸の内の『ドン・ピエール・ハート』で彼女と過ごす素敵な夜の続きは、また明日。



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今夜は、彼女と奈良に旅した折に購入した日本酒、三諸杉(みむろすぎ)を飲むことにした。

長谷寺に参拝した帰り道、彼女が地元の酒を記念に買いたいというので、三諸杉の蔵元に寄って購入した酒である。

三諸杉の蔵元は今西酒造。

万治三年、1660年創業の老舗である。





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三諸杉があるのは、桜井市三輪。

三諸とは、三輪を表す古い言葉なのだそうだ。

三輪は大神神社(おおみわじんじゃ)の麓。

大神神社(別名、三輪明神)は、三輪山そのものがご神体である。

そして国造りの神であると同時に、酒造りの神でもあるのだ。

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今西酒造の蔵の入り口には、杉玉が吊られている。

この杉玉には、三輪明神と書かれた杉板が添えられていた。

酒造りの神、三輪明神から賜った杉玉である。

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この奥に酒を仕込む蔵がある。

敷地の中に仕込み水の井戸がある。

杉で覆われた三輪山から流れ出す伏流水が仕込み水なのだ。

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ボトルネックには、ワイングラスで飲んで美味しい日本酒アワード2016金賞受賞のタグが付いている。

ワイングラスで飲むことにより日本酒の旨さを再発見し世界に発信しようというコンセプトで、2011年から始まったアワード。

2016年アワードは、リーデルの大吟醸グラスを用いて2月24日に審査が行われ、648点のエントリー酒の中から、最高金賞32点、金賞165点が選ばれている。

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三諸杉には、純米大吟醸、純米吟醸露葉風、純米菩提酛、辛口純米切辛、本醸造超辛口、上撰三諸杉がある。

彼女は山田錦で醸された純米大吟醸を購入。

私が購入したのは、純米吟醸露葉風。

山田錦を使った酒はいっぱいあるが、露葉風という米は初めてなので選んだのだ。







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ボトル裏の説明によると、露葉風は奈良県唯一の酒造好適米。

この露葉風を60%まで磨きこんで醸されている。

しかもこの米は、杜氏や蔵人が自ら棚田で栽培しているのだそうだ。


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ワイングラスで飲んで美味しい日本酒アワード金賞ということなので、私もワイングラスで飲むことにする。

大吟醸グラスを持っていないので、白用のワイングラスを使った。

吟醸香は抑えめで、酒の旨みを感じるバランスの良い辛口。

食事に合わせて美味い酒である。

彼女と巡った奈良の古寺を想い起こさせる、楽しい酒でした。



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西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。

今夜の肉料理は、仔牛バラ肉のブランケット、インゲン豆とシェーブル、五穀米のリ・オ・ブール。

今夜の赤ワインに良く合って美味い。

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今夜飲んでいる赤ワインは、ボジョレーの帝王、ジョルジュ・デュブッフが造る、フルーリー、キュヴェ・プレステージ、2005年。

フルーリーはボジョレーの最上級地区、クリュ・デュ・ボジョレーのひとつで、キュヴェ・プレステージは良いぶどうが採れた年にのみ『ひらまつ』のために造られるワインである。

普通のフルーリーはサントリーが輸入販売しているが、この特別なキュヴェは『ひらまつ』のお店でしか飲むことが出来ない。

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赤ワインが残っているので、チーズを頼んだ。

食べ頃の美味しいフロマージュが揃っているのが良いフレンチの証。

彼女はフロマージュが大好きで、美味しそうに食べる彼女の顔が、私は大好きだ。

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デセールは、ミントのアイスクリームに、オレンジ、レモン、グレープフルーツ、そしてバジルとヨーグルトが添えられている。

シンプルだが美味い。


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ディジェスティフは、ジャック・ロゼ。

カルヴァドス、リンゴジュース、グレナディンシロップ、レモンジュースが使われている。

私は甘い食後酒は決して嫌いではないが、彼女は苦手。

たっぷりとワインを飲んだ後に飲むと、悪酔いするのだそうだ。

だから何時も私が彼女の分と合わせ、二杯飲むことになる。

でも悪酔いしたことは無い。

素敵な彼女を前にして、どんなに飲んでも悪酔いするはずが無い。

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と言いながら、結構酔ってしまった。

今夜は2005年の白、赤が美味しかったので、随分グラスを重ねてしまったようだ。

食後のコーヒーを撮影したつもりで、卓上の花を撮っていた。

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さて、迎えの車が来たようだ。

ダイニングの出口近くには、今夜空けたワインのボトルがずらりと並んでいる。

毎回『ひらまつ』のお店で飲む度に、『ひらまつ』はヴィンテージ・ワインをいったいどの位所蔵しているのだろうと思ってしまう。

西麻布のフレンチ、『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす、素敵な夜でした。



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西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。

白ワインは、ルイ・ジャド、シャトー・ド・ロシェ、プイィ・ヴァンゼル、2005年。

ルイ・ジャドはブルゴーニュを代表する、大好きなドメーヌ兼ネゴシアン・エルヴール。

プイィ・ヴァンゼルはピイィ・ロシェとも称することができ、プイィ・フュイッセに隣接する非常に生産量が少ないAOC。

珍しいワインで、私もプイィ・ヴァンゼルを飲むのは初めてである。

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プイィ・ヴァンゼルは若い頃はフレッシュ感の強い辛口だが、歳と共に熟成し、素晴らしい変化を遂げるのだそうだ。

10年の時を経て、どのように変化しているか楽しみだ。

色合いは輝く黄金色。

完熟した洋梨やアプリコットの香り。

口に含むと枯れた乾草のような熟成したボディを持ち、炒ったアーモンドやナッツ類のニュアンスも持つ。

確かにひらまつが選ぶだけあって、素晴らしく熟成したシャルドネである。

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合わせる魚料理は、ニジマスの低温キュイ、オレンジの香るシャンパン・ロゼのソース、グルノーブルとビーツの飾り。

この料理も目で楽しみ、口で愉しむことができる、美しく美味しい一皿である。

柳原料理長の真骨頂発揮といったところか。

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出されるパンは、時により変化する。

今夜のパンは、外皮がパリッと焼き上がり、中はしっとりと美味い。

中まで硬いと、ソースを掬うのに使い辛いのだ。

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赤ワインは、ジュルジュ・デュブッフが造る、フルーリー・キュヴェ・プレステージ、2005年。

フルーリーはボジョレーの最上級地区、クリュ・デュ・ボジョレーのひとつで、このキュヴェ・プレステージは良いぶどうが採れた年にしか造らない特別なワインである。

このワインは『ひらまつ』のために造られているので、『ひらまつ』の店でしか飲むことができない。

このワインも白と同じく、2005年ヴィンテージ。

フルーリーは”花”という意味で、元々は花のように柔らかく軽快な赤だが、このボトルも10年の熟成を経てどのように変化しているのか楽しみだ。

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色は普通のボジョレーに較べ、結構濃い。

確かに香りは甘く、アイリスの香りと言われているが、まさにその通りだ。

しかし口に含むと、甘い香りの後ろからカシスやブラックベリー等の果実味と、しっかりとした熟成感が現れる。

ムーラン・ナ・ヴァンと共に最高のボジョレーと言われるだけあって、美味い。

西麻布の大好きなフレンチ、『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす素敵な夜の続きは、また明日。



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ちょっと以前のお話し。

彼女と共に、二人が大好きな西麻布の一軒家レストラン、『キャーヴ・ド・ひらまつ』を訪れた。

レストランの白亜のビルの前で車を降り、門をくぐる。

何時もの通り、中庭に設置された像が二人を温かく迎えてくれる。

像の左右にある緩やかにカーヴを描く階段を上り、2階のエントランスに向かう。

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エントランスで、「高原様、お待ちしておりました」と迎えられ、再び螺旋階段を上り、3階のメイン・ダイニングへ進む。

3階では、百合の生花とジャン・ポール・メッテのリキュールのボトルが迎えてくれる。

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広々としたメイン・ダイニングには、テーブルがゆったりと配置され、落ち着いた雰囲気を醸し出している。

予約してある席に案内され、着席する。

まだ時間が早いので、店内に他に客はまばら。

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テーブル上には今夜のコース料理のメニューと、それに合わせたワイン・メニューを記した紙が置かれている。

彼女と共に、料理とワインを一つずつ確かめ、評価を加える。

今夜も楽しい夜となりそうだ。

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今夜のアペリティフ・メゾンは、トマト。

フレッシュトマトピューレとクレマン・ド・ブルゴーニュで造られたアペリティフなのだ。

トマトがベースなので、グラスの縁の半分には塩が付けられている。

残り半分には塩がなく、好みに合わせて飲むことができる素敵な配慮。

使われているスパークリングは、ブルゴーニュを代表するクレマンの造り手、ヴーヴ・アンバルのクレマン・ド・ブルゴーニュ、ミレジム、2013年。

フレッシュなトマトの酸味と、瓶内二次発酵させたクレマンの重厚さとが融和した、素晴らしいアペリティフである。

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前菜は、スズキのカルパッチョ、2色のパプリカのムースと爽やかなトマト、バーニャカウダー仕立て。

フレンチのお店でバーニャカウダーとは面白い。

それにしても色合いが綺麗だ。

そして食べて最高に美味い。

西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす素敵な夜の続きは、また明日。




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今夜は美味しい白を飲みたくなった。

シャルドネやソーヴィニヨン・ブランは何時も飲んでいるので、今夜はヴィオニエを選択。


オーストラリアのオックスフォード・ランディング・エステイツが造る、ヴィオニエ、2015年。


オックスフォード・ランディングは、ヤンバル創業者の三代目が拓いたワイナリー。


オーストラリア最長のマレー川のオックスフォード・ランディングを開墾し、1958年に開設された。


オックスフォード・ランディングの名前は、1800年代後期にマレー川で沈没した運搬船、”オックスフォードシティ号”の名を記した看板がこの地で見つかったことから、オックスフォード・ランディング=オックスフォード号上陸地と呼ばれるようになったとのこと。


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ヤンバルは1849年創業。

5代にわたる家族経営の、オーストラリア最古のワイナリーである。

ヴィオニエは、フランス、ローヌ地方で栽培されているぶどう品種。


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近年はカリフォルニアやオーストラリアで人気となっており、栽培量が増えている。

セレブが飲むカリフォルニアの白と言えばシャルドネだったが、今ではアップセンスなセレブはヴィオニエを選んでいる。

カリフォルニアの多くの有名ワイナリーが栽培を始めており、美味いので私も良く飲んでいる。

実は、オーストラリアのヴィオニエを飲むのは初めて。

ヴィオニエは豊かで多彩なアロマを持つが、栽培が難しく、酸が少ないので醸造も難しい。

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グラスに注ぐと、ピーチやアプリコット、スミレの花の香り。

口に含むと、オレンジピール、ジャスミン、白コショウ、蜂蜜のニュアンス。

これは美味い。

オーストラリアのヴィオニエもレベルが高い。

大好きなヴィオニエを楽しんだ、今夜のお家ワインでした。




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八丁堀の『麦酒倶楽部Hachi』で友人と過ごす楽しい夜の続き。

ヴァイツェン、ペール・エールを飲んだ後は、I.P.A.、インディア・ペール・エールを選択。

栃木のうしとらブルワリーが造る雷神で、アルコール度数は6.5%もある。

うしとらブルワリーは、下北沢のビアバー『うしとら』が立ち上げたブルワリー。

インディア・ペール・エールは元々は東インド会社がインドに輸出していたイギリス産のエールで、この名前が付いたもの。

中程度かやや高いアルコール度数を持つエールで、銅のような明るい琥珀色でホップの風味が強く苦みを持っている。

この雷神、かなり美味い。

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料理が届く。

こだわり野菜のHACHIサラダ。

新鮮な夏野菜がすこぶる美味い。

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4種類目のエールは、スタウトを選択。

静岡のアオイ・ブリューイングが造る、ガレージレボリューション・ドライ・スタウト。

スタウトは、焙煎麦芽を用いて造られる、ほとんど黒と言ってよい色合いのエール。

このスタウトは伝統的なアイリッシュ・スタイルのドライ・スタウトで、強い香りと苦みの中に、ほんのりと甘さを感じる。

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フライドポテトが届いた。

三種のソースを交互に付けて食べる。

エールとの相性が良く美味い。

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エールを4種飲んだので、ピルスナーも飲むことにする。

選んだピルスナーは、サントリーのマスターズ・ドリーム。

ピルスナーの本場、チェコの高級クリスタル麦芽を用いた、プレミアム・ビール。

濃いスタウトを飲んだ後なので、爽快なピルスナーの喉越しが気持ち良い。




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肉料理も食べたくなった。

鴨胸肉の自家製スモーク。

鴨とエールもなかなか良く合う。



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鴨の次は、牛。

牛ハラミのタリアータ。

焼き加減も良く、ハラミ肉の旨みがたまらない。


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お腹はビールでいっぱいになったが、最後にもう一種類、ちょっと変わったエールを飲むことにする。

岩手県のいわて蔵ビールが造る、海鞘(ほや)スモーク・エール。

スモーク・エールは燻製麦芽を使ったエール。

それに三陸産の海鞘の身と殻を加えることにより、燻製香と海鞘の香りが合わさった独特の香りと旨みを生み出している。

日本各地のブリューワリーの実力も素晴らしいが、それをこれだけ揃えたこの店も大したものだ。

生ビールのタップが26個もあるのだ。

八丁堀の『麦酒倶楽部Hachi』で友人と過ごす、楽しいエールな夜でした。