昨年12月のこと、友人たちと表参道のフレンチ/イタリアン、『タバーン バイ・ザ・グリーン』で過ごす素敵な夜の続き。
ダイニングルームの一番奥のソファー席に案内される。
ここにはこの豪華なソファー席が二つだけあり、私のテーブルは何時もここ。
開店時間10分前に店内に案内されたので、しばらくたっても客の数は僅か。
でもここは人気店で、今夜も満席の予約。
ダイニングルームの中央にもホワイトクリスマスツリー。
今夜はシャンパーニュ・ディナー。
早速シャンパーニュを抜栓。
「今年はお世話になりました。来年もよろしくお願いします」の乾杯。
今夜のメンバーは、すみれさん、茶目子さん、そして私。
抜栓したシャンパーニュは、ロジャー・バルニエ、ブリュット、キュヴェ・ブランシェ、ミレジム2016年。
ロジャー・バルニエは5世代にわたってシャンパーニュを造り続ける高品質少量生産のR.M.(レコルタン・マニピュラン)。
ぶどうはシャルドネ100%。
瓶内熟成期間は55ヶ月と極めて長く、ドサージュは5.5g/ℓと少ない。
8年の熟成を経たシャンパーニュが美味い。
今夜はプリフィックスのコース料理。
井澤優太シェフの料理はスパイスの使い方が秀逸で、パンチがあって大好きだ。
パンが届く。
パンは四種類。
今夜はお代わり自由。
お供はE.V.オリーブオイルと、塩麹とレモンのホイップバター。
これでパンをどんどん食べてしまう。
スターターは三人とも同じ料理を選んだ。
愛媛県産カンパチのマリネ、タオチオソース、ダークグリーンコールスロー、かんずりレリッシュ、ソイマスカルポーネ、スマック。
手前の白いソースがソイマスカルポーネ。
右の赤いのがかんずりレリッシュ。
茶色いソースは、タオチオソース。
タオチオはタイの豆味噌。
パウダーは、スマック。
ウルシ科に属するルス・コリアリア(Rhus coriaria)という植物赤い実を乾燥させて粉状にしたもので、中東料理には欠かせないスパイス。
カンパチのマリネの中には、ダークグリーンコールスロー。
各種スパイスやソースが複層的に混じり合い、広がりのある素晴らしい味わいを生み出す。
スターターとパンを食べるだけで、シャンパーニュが1本空いてしまう。
そう言えば、前回この三人で食事をしたときは、シャンパーニュを4本空けてしまった。
その時の記事はこちら。
すみれさんのメイン料理の一皿目は、燻製鴨のパスタ、フェデリーニ、長ネギのグリル、水菜のサラダ、ごぼうのフリット、旬のフルーツのキャラメリゼ、チポトレクリーム。
チポトレはメキシコ料理で使われる、燻製した唐辛子の香辛料。
茶目子さんのは、信玄鶏腿肉のグリル、ブラジリアンスタイル、バジルグリーンカレーソース、マカダミアナッツピューレ、ナスのアチャール、ガリニャーダ。
私はこの料理を第二のメインで注文している。
私のは、メカジキの西京みそバターミルクマリネ、山葵ブールブラン、蕪とセミドライイチジクの燻製サラダ、ブラウンケバブ。
野菜を掻き分けると、肉厚のメカジキの切り身が現れる。
メカジキは火を通し過ぎるとパサパサになるが、このメカジキは火入れが絶妙でとてもジューシー。
すみれさんから鴨とパスタのお裾分け。
わたしもメカジキをお返し。
友人達と過ごす、表参道の素敵な夜は続きます。