昨年9月のこと、「丸ビル」のフレンチ、『サンス・エ・サヴール』で素敵なお誕生日のお祝いをしてもらった後は、もう少し飲もうということで地下に下る。
向かったお店は、「マルチカ」の『サケ・コレクティヴ&スピリッツ』。
ここにはクラフトジンなどのスピリッツと日本酒が揃っている。
日本酒も、他の酒販店では手に入らない珍しいものが多い。
土佐酒では、土佐酒造の桂月が置かれている。
そしてイートインコーナーでは、日本酒やスピリッツをスタンディングで楽しむことができる。
ここの酒の肴もなかなか美味い。
今日のグラス日本酒のメニューを検討。
「今日は陸奥八仙があるのですね」と私。
すると、「陸奥八仙でしたら店頭で試飲ができますよ」と教えてくれる。
今日は八戸酒造から蔵人が来られ、試飲会が催されていた。
「陸奥八仙は好きでよく飲んでいます。北千住に陸奥八仙が揃った『ごっつり』というお店がありますよ」と私。
「えぇっ、『ごっつり』をご存じなんですか。あそこのオーナーも息子さんも私と同じ高校なんです」と蔵人。
一挙に打ち解けて、話しが弾む。
「まずはこれを飲んでください」と、陸奥男山 超辛純米。
青森県産米を用い、精米歩合は麹米が55%、掛米が65%。
続いて、陸奥八仙 緑ラベル 特別純米 ひやおろし。
8月に販売される季節限定酒。
青森県産米を用い、精米歩合は麴米が55%、掛米が60%。
陸奥八仙 ピンクラベル 吟醸。
定番の吟醸酒は安定の美味しさ。
青森県産米を用い、精米歩合は麴米が55%、掛米が60%。
陸奥八仙 華想い 40 純米大吟醸。
華やかな香りを持つ、芳醇な美味い酒だ。
使用米は青森県産の華想い、精米歩合は40%。
最後は、珍しい日本酒。
八仙 blanc(ブラン)。
爽やかな酸味が印象的な、白ワインのような酒だ。
青森県産米を用い、酵母はワイン酵母ではないとのこと。
アルコールは原酒でも11%と低い。
試飲を終えイートインカウンターに戻ると、まずは陸奥八仙を飲むことに。
選んだのは、ひやおろしのグリーンラベルと、定番のピンクラベル。
ちぃさんと「今日も楽しいね、『ごっつり』に行かなければだね」と、乾杯。
二杯目の酒はそれぞれが気になったものを選ぶ。
ちぃさんの酒は、兵庫県姫路市の本田商店が醸す、龍力 純米吟醸 ドラゴン 黒。
グラスは、松徳硝子のうすはり大吟醸。
使用米は兵庫県で新しく開発された酒造好適米、兵庫錦、精米歩合は60%
きりりと引き締まった辛口。
私の酒は、高知県土佐郡土佐町の土佐酒造が醸す、桂月 CEL24 純米大吟醸 50。
土佐酒造には二か月弱前に蔵を訪問したばかりなので、思い入れがある。
その時の記事はこちら。
『サケ・コレクティヴ』には4種類の桂月が置かれている。
右は、桂月 超辛口 特別純米酒 60。
左は、桂月 CEL24 純米大吟醸 50。
右は、スパークリング酒 匠(John)。
左は、桂月 サケ ナチュール(純米大吟醸)。
ちぃさんの三杯目の酒は、広島県竹原市の藤井酒造が醸す、龍勢 冷やおろし 山田錦。
使用米は山田錦、精米歩合は60%。
私の三杯目は、群馬県利根郡川場村の永井酒造が醸す、水芭蕉 秋酒 純米吟醸 ひやおろし。
使用米は兵庫県産山田錦、精米歩合は60%。
サクッと飲んで帰るつもりだったが、お隣のお客さんとも話が弾み、気が付くと2時間が経過していた。
フレンチの『サンス・エ・サヴール』で3時間をかけてワインと素晴らしいフレンチを楽しみ、ちょっと寄ったつもりの『サケ・コレクティヴ&スピリッツ』でものんびり日本酒を飲んでしまった。
私の新しい歳も飲み過ぎの一年となりそうだ。
ちぃさんと丸の内で過ごす、楽しく嬉しいお誕生日のお祝いの午後でした。