休日のランチは大好きなフレンチで、エスプリ・ド・タイユヴァン、丸の内 2 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

8月のこと、丸の内の大好きなフレンチ、『エスプリ・ド・タイユヴァン』で彼女と過ごす楽しい休日の午後の続き。

 

スパークリングワインを二杯飲んだ後は、ウォークイン・ワインセラーで選び抜栓しておいてもらったワインを飲むことにする。

 

ドメーヌ・ドミニク・ギヨン、ブルゴーニュ、オート・コート・ド・ニュイ、ルージュ、レ・ダム・ド・ヴェルジイ、2020年。

 

サヴィニー・レ・ボーヌに本拠地を置くドメーヌ・アントナン・ギヨンは、ジュヴレ・シャンベルタンからムルソーにかけて48haもの優秀な畑を保有する大ドメーヌ。

その現在の当主、ドミニク・ギヨンはオート・コート・ド・ニュイに点在する350区画もの畑を買い集め、オート・コート・ド・ニュイとブルゴーニュACのワインをドメーヌ・ドミニク・ギヨンの名で販売している。

 

コルクは健全で香りも良い。

ドメーヌ元詰めと刻印されている。

 

とても良いグラスに注がれる。

 

レッドチェリーやフランボワーズなどの、赤果実の香り。

弾けんばかりのピュアな果実味、活き活きとした酸、強いが果実味に綺麗に溶け込んだタンニン。

あと味には、シガー、腐葉土などの複雑なニュアンス。

「今日のワインも当たりね」と、ブルピノが大好きな彼女も嬉しそう。

ぶどう栽培はビオロジック、発酵は開放型の木桶で行い、熟成はピエス(オークの小樽)で18ヶ月、新樽比率は平均25%。

 

実は、ドメーヌ・クヘイジさんのオート・コート・ド・ニュイの記事を読んだばかりだったので、このワインを選んだ。

 

その記事は、こちら。

 

ところで、ドメーヌ・クヘイジのワインはエノテカの取り扱いなので、保坂ソムリエとクヘイジ・ワインの話しで盛り上がり、ドメーヌ・クヘイジを訪問した時のこともご紹介。

(『エスプリ・ド・タイユヴァン』はエノテカの経営です。)

 

コロナ前の、ドメーヌ・クヘイジ訪問記事はこちら。

 

 

 

ポワソンは、二人とも同じものを選んだ。

彼女が、「魚の向きが違う」というので、撮影。

 

スズキのポワレ、ラタトゥイユと夏野菜を添えて。

 

スズキの身は厚く、柔らかくて美味い。

ラタトゥイユが味に良い変化を付けている。

 

続いては、ヴィアンド。

彼女が選んだのは、ブフ・ブルギニョン。

メニューに以前はブフ・ブルギニョンと書かれていたが、今は和牛ほほ肉の赤ワイン煮込みと書かれている。

 

栗原シェフのブフ・ブルギニョンは最高に美味い。

でも、私達はここで既に三回連続でこの料理を食べていて、彼女はこれで四回目。

 

そこで私は別の料理を選択した。

 

鶏もも肉のハーブロースト、ディアブルソース。

ディアブルソースは、カイエンペッパーを効かせたピリ辛の”悪魔のソース”。

 

このチキンが驚きの美味しさ。

今まで食べた鶏もも肉のローストの中で一番美味しいのではと思うほどだ。

 

最後の一口を名残惜しくいただく。

ピノ・ノワールを透過した光が微かに美しい像を結んでいる。

 

ここのワイングラスはオーストリアのザルト・デンクアート。

熟練した職人が一つ一つ手吹きで造る、無鉛のカリクリスタル。

とても軽く、飲み口が薄く最高に滑らか。

それでいて耐久性に優れている。

 

デセールは、アプリコットのタルト。

 

フレンチやイタリアンのフルコースの最後に食べるスイーツは禁断の美味しさ。

 

何時もはホットコーヒーなのだが、猛暑日の今日はアイスコーヒーで食事を〆る。

 

『エスプリ・ド・タイユヴァン』のあとに、生絞りモンブランを食べに行こうと思ったが、彼女はアイスクリームかジェラートを食べたいとのことで予定変更。

「丸ビル」の「マルチカ」に来ると、『BUTTER 美瑛放牧酪農場』の前には長い行列。

『BUTTER』のカフェは大人気。

 

「マルチカ」には20の特徴ある店が並び、多くの客で賑わっている。

 

私が彼女を案内したのは、『ダイワ TOKYO』。

”八百屋の作る本気のフルーツサンド”と”本気の厚焼き玉子”の店なのだが、もう一つ人気の商品がある。

 

それが、”八百屋の作る本気のクレープ”。

クレープで包んだ、たっぷりの旬の果物とアイスクリームが評判となっている。

ただ、注文を受けてからクレープを焼き果物を切るので、15~20分ほども待つことになる。

 

彼女は桃を選択。

クレープの上には白桃半個。

中のアイスクリームにも刻んだ桃がたっぷり。

 

私はメロン。

上には丸く切り抜いたメロン。

アイスクリームの中にも刻んだメロンがたっぷり入り、とても美味い。

 

「写真を撮るから両方持っててね」と彼女。

私は絶対にコロナに罹りたくないので、今でも電車や人混みでは二重マスク。

彼女と過ごす、丸の内での楽しい午後でした。