記事は時系列に戻ります。
8月のある休日、彼女と丸の内のフレンチで待ち合わせ。
この日も猛暑日。
昼下がりの丸の内仲通りには強い陽射しが降り注ぎ、人の姿は無い。
今日のランチのお店はここ、「丸の内テラス」の中。
”テラス”という名前だけあり、ここにあるレストランは全店舗テラス席を構えている。
建物内に歩を進めると、お店は全て道路に面した側に並んでいる。
だからテラス席があるのだ。
今日のランチのお店は、フレンチの『エスプリ・ド・タイユヴァン』。
パリの三ツ星レストラン、『タイユヴァン』の料理とワインを気軽に楽しむことが出来る素敵なお店。
店内に歩を進めると、責任者の保坂ソムリエに迎えられ、まずはウォークイン・ワインセラーに。
ここには『タイユヴァン』厳選のフランス・ワインがずらりと並ぶ。
ワイン達には申し訳ないが、外は猛暑日なのでひんやりとしたセラーで生き返ることが出来る。
保坂さんと相談し、今日のワインを選ぶ。
セラーの中で更に保冷庫に収められているのは、銘醸ワイン。
若い頃には普通に飲んでいたワイン達が並ぶが、最近は値上がりが激しく、仕事を引退した今となっては手が届かない存在となってしまった。
ここで買ったワインは、1,100円の抜栓料で店内で飲むことができる。
彼女が到着し、席に移動する。
セラーとダイニングを隔てている壁には、”タイユヴァン・コレクション”のディスプレイ。
初めて見た時は地震が来ると大変だと思ったが、よく見るとどのボトルも壁にしっかりと固定されている。
テーブル席もあるが、ここで好きなのはカウンター席。
今回もカウンターを予約しておいた。
到着した時はほとんどの席が埋まっていたので撮影を控え、この写真は食後に他に客が居なくなってからのもの。
カウンターはコの字型で、席の無い一辺には本日のグラスワインのボトルの冷蔵庫と、ワイングラスの棚。
グラスワインの種類が豊富だ。
この壁の向こう側は厨房となっていて、栗原シェフが腕を振るっている。
今日の料理をチェック。
左側はメイン一品のランチメニューで、スープと食後のコーヒーor紅茶が付く。
右側はコース料理で、スープ、オードブル、デセールと食後のコーヒーor紅茶に、メインが一皿か二皿の二種類が用意されている。
私達はWメインのフルコースをチョイス。
ブフ・ブルギニョンだけは追加料金が必要とのこと。
何だかここもどんどん値上がりしている。
まずは冷えた泡で乾杯。
チリ最高のワインメーカー、コンチャ・イ・トロが手掛けるワイナリー、マイカス・デル・リマリが造る、エスパス・オブ・リマリ、ブリュット、スペシャル・エディション。
暑い夏には冷えたブリュットが美味い。
ぶどうは、シャルドネ87%、ピノ・ノワール13%。
今日のスープは、ビシソワーズ。
栗原シェフのオニオングラタンスープが絶品だが、流石に猛暑の夏は冷たいビシソワーズが嬉しい。
パンが届く。
硬いクッペのようにも見えるが、実は柔らかく、ソースを掬うのに適している。
オードブルは二種盛り合わせ。
パテ・ド・カンパーニュ。
粒マスタードが良く合う。
サーモンのリエット。
ポテトチップスに乗せて食べても良いが、パンに付けて食べると一層美味い。
彼女と過ごす、丸の内のフレンチ、『エスプリ・ド・タイユヴァン』での楽しい午後は続きます。