今年も7月14日、パリ祭がやってきた。
パリ祭という呼び名は日本だけ。
正式にはフランス国民祭(フェトゥ・ナスィオナル・フランセーズ)、またはフランス革命記念日と呼ばれる祝日である。
彼女と恵比寿で待ち合わせ。
ゑびす像の下に賽銭箱が置かれていることに、今まで気が付かなかった。
車で向かったのは、「代官山フォーラム」。
今年もパリ祭のパーティーの場所は、『メゾン ポール・ボキューズ』。
毎年7月14日は、ここで開催されるパリ祭をお祝いするパーティーに参加している。
2019年のパリ祭の記事はこちら。
2018年のパリ祭の記事はこちら。
『メゾン』に下る階段の脇には、”パリ祭2020”の表示。
階段に設置された街灯にも、”PAUL BOCUSE”の文字。
「代官山フォーラム」の一階は、「ジュン・アシダ」のショップ。
写真を観て初めて気が付いたが、ショーウインドーに飾られた首の無いマネキンの手が恐ろしい。
階段を下り、エントランスに向かう。
「高原様、お待ちしておりました」と迎えてくれたのは、『レストランひらまつ レゼルヴ』の坂元支配人。
更にその横からは「今夜はありがとうございます」と、『リストランテASO』の篠﨑支配人。
レセプションに進むと、『メゾン』の先﨑支配人と原田マダムが暖かい笑顔で迎えてくれる。
少し早めに着いたので、彼女のお化粧直しの間、ラウンジで寛ぐ。
食後のデザートとコーヒーを、ダイニング・ルームからここに場所を移して味わっても楽しい。
ラウンジの入り口の向こう側は、バー。
結婚披露宴の打ち合わせが行われているようだ。
先﨑支配人に先導され、今夜のパーティー会場のサロンに案内される。
すると今度は、『ポール・ボキューズ銀座』の竹内支配人が「お久し振りです」と迎えてくれる。
今夜は各店の支配人クラスが多数集結しているところをみると、営業再開後最初のパーティーということで、とても力が入っていることがわかる。
私達が案内されたのは、何時もの場所、サロンの奥の良いテーブル。
「またこのテーブルで嬉しいわ」と彼女。
彼女はこのテーブルがお気に入りなのだ。
テーブル上にはマスクケース。
テーブル上のメニューの表紙は、今年もドラクロワの”民衆を導く自由の女神”のパロディー画。
自由の女神が料理人の服を纏い、隣の少年が銃の代わりにワイングラスを掲げている。
ナプキンには、『ポール・ボキューズ』のロゴと『メゾン』の頭文字を合わせたロゴマークが刺繍されている。
ミネラルウォーターはノンガスかコンガスかを聞かれ、何時ものとおりコンガスをお願いする。
スパークリングは何時もの銘柄、サン・ペレグリノ。
歓迎の飲み物は、キールロワイヤル。
二種のアミューズ・ブーシュが届く。
グジェールと、車海老とキャビアの冷製ジュレ。
一番下にはカリフラワーのムース。
その上には車海老と枝豆。
透明のジュレはプイィ・フュッセのジュレ。
そして一番上には、オシェトラ・キャビア。
今年も楽しいパリ祭のパーティーの始まりです。