去年はこのブログでは敢えてその名を出さないようにしていた新型コロナウィルスという存在。
気づけばもう2年近くお付き合いしているわけです。
最近は少し活路も見えたかと思えば新たな懸念が現れのいたちごっこで、世の中の潮流としては、その懸念も深刻とは言えないと目を背ける方向にシフトしていっていますね。
人間誰しも幸せな情報を信じてしまいます。私もそうです。
活路について言えば、最近はワクチンが比較的簡単に打てるようになってきました。
同年代の友人や家族を見ても、50代以下の摂取はこの1ヶ月で相当進んでると思います。
かく言う私も昨日一度目のワクチンでした。腕がこの時間になって痛いです。
この記事では別にTwitterで流行りの副反応報告をしたいんではなくて、私個人のワクチンを打つまでの葛藤を備忘録として残しておきたいんです。
きっかけは5月に会った友人との会話でした。
「俺はワクチンは打たない」というのです。
5月の時点では高齢者にワクチン摂取が進められており、若者にはまだ回ってこない状況でした。
一方で今やネタにされている5G接続やマグネットがくっつくといった非科学的な副反応を理由に、ワクチン反対派というのも現れていました。
私はその時点ではワクチンに反対する人は頭おかしい人しかいないんだなと思っていたので、聡明で信頼のあるその友人の発言は意外でした。と同時に盲信者とは異なる考えがあるのだろうと察しました。
もう打たれた方の中にも、知らない人は少なくないと思われるのが、9月現在日本で打てるコロナワクチンはインフルエンザなどの従来型ワクチンと根本的に違うと言う事実です。
名前だけは聞いたことあるかもしれません。mRNAワクチンというのが、現在進められているワクチンの種類であり、コロナ以前世界中で使用の実績はなかったものです。
文系脳の私が何度も読んだ要約ですと、これまでのインフルエンザ等のワクチンが弱めたウィルスを注射して免疫をつけていたのに対し、mRNAワクチンはウィルスそのものは投与せず、予防対象のウィルスの設計図(正確にはタンパク質の設計図)を投与して免疫をつけると言うものです。
上記は一般社団法人 小金井医師会の資料を参考にしました。
http://www.kouekikai.jp/wp-content/uploads/2021/03/c010a92d1c8a5c521228756a29b244b8.pdf
この全く新しいと言う点で、懸念することが2つあります。
一つは、mRNAという遺伝子に関わる重要な部分で免疫をつけるのが将来的にどうなのかという点です。
断っておきますが、これは決して人間の遺伝子に直接介入してるとかそう言うことではありません。ただ、ほくろのごく一部がガンになるように、体外からのタンパク質の摂取によって細胞に変化が現れないとは言い切れないと考えます。
先程の友人は親族に遺伝子研究をされてる方がおり、その方から医者とは異なる観点の懸念を示され、それに一理あると踏んだのです。
二つめは、ワクチンを安全と言い切るにはあまりに期間が短すぎると言う点です。
これは専門的な要素の強い懸念である1点目より、素人でも分かりやすい懸念点だと思います。
緊急承認の側面があるこの新しいワクチンは本当なら数年単位での治験が必要です。実際に「臨床試験の一部が継続中」であることは厚労省も明らかにしています。
新型コロナワクチンの臨床試験(治験)が終わっていないというのは本当ですか。|Q&A|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省新型コロナワクチンは、臨床試験(第Ⅲ相試験)で、有効性と安全性に関して厳格な評価が行われた後に承認されています。その上で、効果の持続性等を確認するために、臨床試験の一部が継続されています。www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp
この2点を友人に提示された私は納得してしまいました。
ではワクチン反対派になったかと言うと、そうではありません。
将来的な問題を懸念する以前に、現在の危険としてコロナによる死亡リスクが高い高齢者の方や基礎疾患がある方は絶対に打った方がいいというのは現状と相対的に考えれば妥当ですし、
そうした高リスクの方がワクチンを多くうち、病床が逼迫している状況を改善できれば若い人は入院治療でなんとかなるケースも増えます。
また、従来型(遺伝子組み換えタンパクワクチン、不活化ワクチン)のワクチンが出ればすぐにでも打ちたいと考えます。
5月の時点ではこの友人の話を参考に、私は現在シオノギ製薬が開発している遺伝子組み換えタンパクワクチンが完成したら打とうと思ったのでした。
これは決して日本製だから安心とかではなく、実績のある種類のワクチンを打ちたいと思う合理的な考えだと自負しています。
では、こう決心した約4ヶ月後の昨日に何故私がmRNAワクチンを打ったのか。
結論から言うと、考え自体は4ヶ月前と変わっていません。なんならかなり打ちたくなかったです。
じゃあ一体何が決め手かと言うと、同調圧力。それから医療状況ですね。
同調圧力に我々は敵いません。つい先日ニュースで出たワクチンパスポートなんてその最たるものです。打たなきゃ人権ないよっていう圧力。
私は今の日本政府は全く信用できないので、こんなことして責任どう取るんだろう、まあ何人死んでも取らないんだろうと思うわけですが、
身近ではやはり家族と中高年の多い職場の存在が大きかったです。
それから、重症化しても入院できない(これはそもそも指定感染症から外すなどして軽症で受け入れられる枠組みを作らないせいもある)状況が現実としてあり、先ほど述べたのと同様「現在の危険」の方が高いなと思ったのです。
その結果死ぬほど悩んだ末、前述の友人にも相談した上で打つことを決めました。
あとシオノギが作るの遅いせいですね。
将来の懸念は拭えませんが、こんだけ大規模な人体実験をやってしまったら死ぬときはみんな一緒だろうということで自分を騙します。
それでもワクチンを打ったことでコロナで死ななくても、コロナ以外で死ぬ割合は高まっているデータもあるようなのでやはり不安です。
果たして、みなさんアホな私ほど考えて打っているのでしょうか。
コロナ反対派をカルトとバカにするのもいいですが、逆の視点で見ればこのワクチン翼賛の状況もなかなかカルトだと思います。
皆さんカルトに飲まれていませんか?
どうか、分かっていないことを分かることができる機会に恵まれる世界が訪れるといいですね。