ブロンプトンでフルーツの産地を訪ねる旅。柿の季節だ。おいしい柿を求めて山梨に行ってきた。

 

石和の富有柿は、「とろけるような濃厚なコクと甘み」「果汁たっぷりの果肉質」で、そこらの柿とはレベルが異なる。そして、私的には秋の味覚として必ず毎年賞味しなければならないと考えている。で、11月になったので早速行ってきたわけだ。

 

山梨県笛吹市石和町は皇室献上柿の産地として全国的に有名だ。笛吹川と平等川に挟まれたエリアは旧笛吹川の川筋だったところで、明治40年の大水害により笛吹川が氾濫した際に川は今の位置へと移動した。土砂が1m以上堆積して砂地となってしまったため米や麦の栽培が困難となったが、柿には最適な土壌となったらしい。

 

甲府駅から和田峠(②)をヒルクライムして紅葉の色付き始めの昇仙峡を訪れ(③~④)、湯村温泉(⑤)で弘法湯を堪能したあと、本日の最終目的地であるJA富士見農産物直売所(⑥)へとやってきた。相変わらず盛り沢山な一日である。

 

当直売所はJAふえふき富士見共選所に隣接しており、当日農家から持ち込まれた柿がそこで選別されてすぐ荷引きされてくるので鮮度も申し分ない。

 

石和町広瀬地区で栽培される『石和・広瀬の富有柿』は、日本一の柿として天皇陛下に献上された実績がある。但し、数が少なく入手困難なまさに『幻の柿』であるのだ。

 

ここ、石和町富士見地区は広瀬に隣接するエリアなので、日照や土壌は広瀬と同じである。従って、同じ石和の富有柿として全く遜色ない。こちらも十分にレアで極上の富有柿である。広瀬の富有柿と富士見の富有柿の関係は、ある意味、春日居の桃と加納岩の桃の関係に似ている。或いは、同じ豊後水道で獲れる鯖でも大分に上がる関サバと愛媛で水揚げされる岬サバ(はなさば)の関係と言っても良いかもしれない。

 

この大ぶりでおいしそうな柿をご覧あれ。

 

販売員のオネーサンに「ここの柿の味を知ってしまうと他の柿が食べられなくなりますよね」と話しかけると、「ホントに味が全然違いますよね」と応じてくれた。

 

最上級3L黒秀の富有柿をお世話になった人に送付手配をしたあと、家用に7.5キロ箱入りの秀ランク2L富有柿を購入した。箱をブロンプトンに積載した姿がこれだ。

 

本日はまさに温泉日和、柿日和であった。

 

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