東京ブレイズ二代目社長のつぶやきブログ

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世間ではあまり知られていない「ろう付」を生業に、日本の科学技術の下支えに本気で取り組んでいる、中小企業の2代目社長が日頃思った中小企業経営やろう付技術と業界、その他さまざまなことについてつぶやきます。

近年、年末に年賀状販売開始のニュースと一緒に、年賀状仕舞いが増えていることは良く聞いていました。実際に自分の周りでも、年賀状仕舞いをする人が増えています。時代の流れで仕方ないのかなと思っていましたが、先日年賀状仕舞いをやめて再開する人も一定数いるとのニュースを見ました。

 

そのような人は、世代別では高齢の方々が多いようですが、SNSがまだない時代に年賀状が一般的だった人には、同様に再開する人がいるそうです。さて、なぜ一度やめた年賀状を再開するのか。それは、やはり手元に形として残るのが一つなんだそうです。

 

手紙が主流の頃は、保管するとかなりの量になってしまい、読み返すこともありませんでしたが、年賀状だけは別のポジションにある様です。それは、年に一度同じタイミングで来るもので、しばらく連絡を取っていなかった知人・友人でも、その人の動きが良く解るのです。例えば、子どもが何歳になったとか、大学を卒業したとか、そうすると子どもの年齢が分かります。はたまた、親がなくなったとか、引っ越しをしたとか、これらも年に一度の年賀状を保管することで忘れることが無くなるのです。

 

また、SNSの連絡よりも手紙の方が、温かみがあると言う意見もあります。確かにSNSは簡単にやり取りができる分、そのやり取りの重みは少ないですよね。やり取りも過去何年分も残るのか知りませんが、仮にあっても探すのが大変かもしれません。

 

他にも、自分の訃報をどうやって伝えたらいいのか心配している人もいます。確かに自分が亡くなったら、どうやって知らせれば良いのでしょう。普段から誰と連絡しているのか、配偶者や家族と共有しておかなければなりませんね。でも携帯電話はパスワードでロックするのが普通だと思うので、何かあった時にパスワードを知らないと行けません。そんなことしますか?

 

子どもにその話をしたら、死んでも顔か指紋でロックは解除できると言うのです。いや、そうかも知れませんが、出来なかったらとても面倒なことになるでしょう。

 

Lineは普段からつながっている人とは頻繁に連絡手段として利用します。でも、学生時代の友人で普段なかなか会えない人は、Lineなどをするのもためらってしまうのではないでしょうか。それを考えると一年に一度の年賀状って便利だし大切なんだなと改めて思いました。

 

自分は年賀状肯定派です。それでも、こちらから出した年賀状が帰ってこなかった友人・知人には出すのをやめることにしました。でも、出来れば年賀状は続けて行きたい、普段から頻繁に連絡を取っていない人からこそ年賀状が欲しいと思うのでした。

 

ポストに投函している人のイラスト

先日トランプ大統領が来日しました。日本政府は日本企業がアメリカで行う投資案件を最大4,000億ドル規模として公表しました。そして日本の名立たる大手企業のトップがトランプ大統領と直接面会したことがニュースで放映されました。その中にはソフトバンクの孫会長兼社長も出席しており、恐らく大規模電力インフラ整備に投資をすることを約束したと思われます。

 

なぜアメリカはこんなに電力が必要なのでしょうか。実はアメリカは深刻な電力不足なのです。トランプ政権のアメリカは電気自動車(EV)には後ろ向きですが、どこにそんな電力が必要なのか。実はそれはAIとデータセンターからの電力需要の急増によるものです。アメリカの上位5社テック企業(Microsoft、Meta、Google、AWS、Oracle)は合計3,170億ドルの設備投資を発表しており、今後1年間でデータセンター設備投資の約40%が電力インフラに投入されると予測されています。

 

そのエネルギー内容はどうなっているのでしょうか。天然ガスが約40%、原子力が約3%、石炭が約5%、太陽光が約40%、風力が約10%です。国土の広いアメリカでは太陽光や風力による発電は現実的でしょう。しかし発電ではなく配電に大きな課題があります。そこで各テック企業はオンサイト発電に注目し投資計画を練っています。

 

ところで、日本のエネルギー政策はどうなっているのでしょうか。令和7年2月に資源エネルギー庁が発表した「エネルギー基本計画の概要」を見ると、2040年度にはエネルギー自給率を30~40%(2023年の速報値で15.2%)程度を見込み、内容としては再エネが40~50%(同22.9%)、原子力が20%(同8.5%)、火力が30~40%(同68.6%)だと言うのです。

 

この40~50%を見込んでいる再エネって、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスのことです。そして、国内でこれらはすでに色々な問題を抱えています。太陽光パネルの設置で自然破壊が進み、地域住民との間で土砂災害や景観の影響など環境公害の問題があちらこちらで出ています。使用済みのパネルの処理も技術的にも経済的にもまだ確立されていません。すでに有害物質を含むパネルの不法投棄などが懸念されています。

 

風力発電も先日大規模な計画がとん挫したばかりです。秋田県沖と千葉県沖で計画されていた洋上風力発電プロジェクトが、三菱商事を中心とする企業連合が撤退を表明しました。企業の問題だけではなく、どう考えても国の試算が甘いとしか言いようがありません。

 

日本のエネルギー政策は本当にこれで大丈夫でしょうか。個人的には原子力や火力発電をもっと活用するべきだと思います。核廃棄物の処理は確かに問題が残りますが、実際は環境に影響が少なく経済的にも優れた発電です。火力発電も日本には優れたCO2 排出低減技術があります。それなのに再エネ、再エネって、これらの事業には利権が絡んでいるのです。誰かがどこからか恩恵を受けていて利益を享受しているのです。特にそれが政治家とつながっているとしか考えられません。

 

高市政権になったので、この問題にも鋭く切り込んでもらいたいです。そして、国にはもっと現実的で国民のためになる政策を考え、予算(税金)を使って欲しいです。

 

 ソーラーパネルの落下事故のイラスト

私は所属している経済団体の支部で、ダイバーシティ委員会の一員として活動しています。この委員会は、当初は障害者雇用推進委員会と言う名前でした。しかし、その経済団体が理念とする「人を生かす経営」においては、障害者雇用だけでなくもっと定義を広げようと言うことから、私の所属する支部ではダイバーシティ委員会に変わったと思います。

 

ダイバーシティを日本語に訳すと「多様性」となります。人手不足の現在、日本企業、特に中小企業では、障害者、高齢者、外国人または女性活躍など、「多様性」を活用しなければ、今後の経営が成り立たなくなってきています。ですので、ダイバーシティ委員会では、障害者雇用に限らず、もっと広い視点でダイバーシティを考えようと言うことになりました。

 

現在支部の例会を企画するにあたり、たまたま外国籍の経営者仲間が委員会にいたので、彼に日本企業・日本人のダイバーシティ、特に外国人活用について話してもらうことにしました。彼は学生時代に留学生として来日し、日本で会社を起業しました。日本での生活は18年間にもおよび、日本語は完璧ですし日本人や日本の文化にも精通しています。

 

今回彼と例会の企画について議論して、いろいろと面白い発見がありました。まず、彼が第一に強調していたのは、日本は素晴らしい国で、日本人はとても恵まれていると言います。東アジアの国は同様に恵まれている国だとも言っていましたが、この感覚はなかなか日本人には持てないことでしょう。なぜなら、今の日本は長期の景気低迷で給料が上がらず、税金(社会保険料を含む)もとても高いです。最近では円安による物価高も顕著で、庶民の生活はどんどん苦しくなってきています。それでも、日本は恵まれています。生活に困る人は貧困国と比べて少なく、先進国と比較しても水や食品安全は安く購入できます。

 

一方で、日本は未だに日本人の割合が97%とほぼ単一民族国家です。なので、正直外国人に慣れていません。個人的に海外に精通していたり、海外生活経験がある人は別ですが、社会としては全然外国人に慣れていないと言って良いでしょう。そのような状況で、安易に人手不足だから外国人に労働者として来てもらおうなんて政策が推し進められています。それはとても危険な状況です。

 

受け入れ側の準備ができていないのに、外国人を大量に受け入れたらどうなるのでしょうか。明らかに国内が混乱するでしょう。地域社会になじめない外国人の犯罪が横行して、安全だった地域社会が崩壊してしまいます。ヨーロッパの国々を見て下さい。イギリスもフランスもスウェーデンもドイツも移民を大量に受け入れ、その国になじめない移民や二世が暴動を起こしたり犯罪が多発したりしています。

 

日本がそんなになっても良いのでしょうか。人口減少で人手不足は避けられません。多様性を活用して生産人口を増やすため、外国人を受け入れることは必要だと思います。しかし、その前に移民を受け入れる体制、日本人と地域社会の準備と意識改革が必要です。今回の例会では、その辺りのコツや外国人から見た日本人に必要な変化について聞けそうですね。とても楽しみです。

 

外国人の子供達のイラスト「世界の少年少女」

先日会社の飲み会があって、食べ放題・飲み放題の中華料理屋さんに行きました。さすがに若い子たちはたくさん食べてくれるので、食べ放題にして良かったなと思いました。一方でお酒はとなると、飲む人と飲まない人が半々くらいです。若い人が飲まなくて、年配者が飲むと言うことではありません。弊社では年齢に関係なく飲む人は飲むし、飲まない人は飲みません。

 

ただ、お酒の消費量は確実に減ってきているのを感じます。昔のように、先輩が後輩に飲ませるようなことは全くありませんし(あったら困ります)、記憶をなくすようなバカみたいな飲み方をする人も皆無です。スマドリ(スマートドリンキング)ですね。

 

そうなると、飲料メーカーは大変だなと思ってしまいますが、その分ノンアルコール飲料の市場は、過去数年にわたり伸長を続け、過去最大の規模を更新しています。サントリーの調査によると、2024年のノンアルコール飲料市場は2014年と比べて約1.6倍に拡大し、2025年も引き続き拡大が予測されています。

 

以前は「お酒が飲めない時に仕方なく飲むもの」というイメージが強かったノンアルコールドリンクですが、現在は「おいしいから」「健康的だから」といった理由で積極的に選ぶ消費者が増えているそうです。消費者の約7割が「何かの代わりではなく、積極的に選んでいる」と回答しているという調査結果もあります。

 

自宅だけでなく、外食時でもノンアルコール飲料を飲む人が増えており、飲食店でもノンアルコールドリンクのメニューを充実させる動きが見られます。実際に妻も外食する際に、従来のソフトドリンクではなくノンアルコールカクテルが充実しているお店を好みます。

 

健康意識の高まりからもノンアルコール飲料の需要は増加しています。カロリーや糖類ゼロの商品、機能性表示食品として健康効果を謳う商品も増えています。自分も平日の飲酒は極力避けています。コロナの時期に飲酒の機会が減り、これを機に飲酒を控えるようになったら確実に肝臓の数値が改善されました。そして今でもノンアルコール飲料を飲む機会が増えました。

 

ノンアルコール飲料にはビールテイスト、チューハイ/サワー、カクテル、ワインなどがありますが、アルコールが入っていないからと言って安心できないと言われました。それは糖分や人工甘味料が多く含まれている場合があるからです。また、風味を出すために一般的に食品添加物が含まれているようです。健康志向でノンアルコール飲料を選んでも、アルコール以外で健康に影響があることを覚えておかなければいけません。

 

本音で言うと、ビールも焼酎もウイスキーも大好きなので、いつでも飲みたいです。特に暑い夏に仕事終わりの一杯は最高です。でも、やはり健康第一、いつまでも元気でいられるように平日はシンプルな炭酸水や麦茶で我慢しようと思います。

 

お酒を勧められて断っている男性のイラスト(飲酒運転)

先日、大手金融機関の担当者と雑談をしていて、最近の新入社員教育で電話対応が大変だと言う話を聞きました。メガバンクに入社するくらいの学生ですから、それは優秀な子たちなので電話に出ることくらい出来るだろうと思いましたが、どうやら違うようです。今の若い世代の子達は皆同様に電話が苦手なのです。

 

恥ずかしながら、自社の若い子に電話に出るのが苦手なの?と聞きました。その子は入社4年目の営業ウーマンで、会社では普通に、積極的に電話に出ています。ところが、やはり入社したての頃は電話に出るのが嫌だった、電話が怖かったと言うのです。

 

そこで、今年入社した女性社員の教育担当者に話を聞いたところ、やはり新入社員の子は電話に出るのが怖くて、入社半年たってやっと出られるようになったそうです。「えーっ」、と驚いてしまいましたが、自分の感覚がおかしかったことに気付きました。

 

よくよく自分の家の中を振り返ってみると、自宅には固定電話がありますが、実際には母しかその電話を使っていません。自分や妻はそれぞれの携帯電話にしか電話はかかって来ませんし、自宅電話でかけることもありません。さらに、良く考えると電話で話すよりLineなどのSNSで言葉のやり取りをすることがほとんどだと気付きました。

 

子どもたちはどうでしょう。確かに電話に出たことはありません。個人にスマホを持たせていますが、SIMを入れていないので電話はできません。と言うより必要ないのです。子どもたちは家でWi-Fiをつないで、その範囲内でスマホを利用しています。まあ、時間制限を設けているのと、まだLineは使わせていないので、友達との連絡は特にしていません。自分が子どもの頃は友達に電話をしたものでした。それを考えると「このままでいいのかな?」と考えてしまいました。

 

携帯電話や最近の固定電話では、着信の時に登録してあれば名前が出て来ます。誰から電話がかかって来たのか分かるのです。しかし、昔の固定電話ではどうでしょう。もちろん誰からの電話か分からずに、鳴った電話に応答していたのでした。自分の若い頃は、女の子の家に電話する時に親が出たらどうしようとドキドキしながら電話したものです。そのような経験を今の若い世代は知らないのです。

 

確かにそのような状態で会社に入って仕事もまだ覚えていない、私生活でも知らない人からの電話に出たことのない新入社員に「電話に出ろ」と言うのは酷なのでしょう。でも、慣れてもらわないと仕事になりません。それでも、やはり慣れと言うものはあります。弊社の新入社員も今では電話に出られるようになりました。まだまだ、勇気を振り絞って電話に向き合っているかも知れませんが、一歩ずつ成長してくれているのですね。少しうれしい気持ちになりました。

 

家電・固定電話で話す女性のイラスト