今年の国勢調査が9月20日から始まりました。国勢調査は5年ごとに実施され、日本に住むすべての人と世帯を対象とした国の最も基本的な統計調査です。今回も我が家に調査票がやってきました。
この調査は調査員が各世帯に調査書類を配布し、インターネットでの回答は9月20日から、紙の調査票による回答は10月1日から受け付けが開始されています。調査基準日は10月1日です。回答はこれまでと同様に紙の調査票によるものも可能ですが、現在はインターネット回答が推奨されているそうです。確かにその方が楽ですね。今回は早々にインターネットで回答を済ませました。
さてこの国勢調査、何のために行われているかですが、主な目的は日本の人口や世帯の実態を把握することだそうです。そして、得られたデータは行政サービスの計画や政策立案の基礎資料として広く活用されます。例えば、福祉政策、都市計画、防災計画、学術研究など、さまざまな分野に利用されているそうです。我々の普段の生活ではあまり実感できませんが、これらのデータは、私たちが住む社会をより良くするために重要な役割を果たしてるのでしょう。
ただ、なんか国民全員に対するアンケート調査の様で、少なからず面倒くさいと思う人もいると思います。でも、注意して下さい。国勢調査への回答は、統計法によって義務とされています。これは、正確なデータを集めることで、国民全体の利益に資するためです。調査票の提出を拒否したり、虚偽の回答をしたりすると罰則の対象となる場合があります。
具体的には、この義務に違反した場合の罰則が、統計法第61条に定められています。罰則の内容は、なんと50万円以下の罰金!これは、調査票への回答を拒否した場合も、意図的に事実と異なる虚偽の回答をした場合も同様に適用されます。
さらに、調査に従事する者(調査員、総務省職員など)には、調査で知り得た秘密を漏らすことが禁じられており、違反した場合には2年以下の懲役または100万円以下の罰金!という、より重い罰則が課せられます。これは、回答者のプライバシーを厳重に保護するためのものです。
ただし、実際に罰則が適用されるケースは非常に稀であり、まずは電話や訪問による再度の回答依頼が行われます。少し安心しました。
この5年に一度の国勢調査、罰則が“ある”、“ない”に関わらず、自分たちの生活をより良くするためのアンケート調査なので、面倒くさがらずちゃんと回答しましょうね。