近年、年末に年賀状販売開始のニュースと一緒に、年賀状仕舞いが増えていることは良く聞いていました。実際に自分の周りでも、年賀状仕舞いをする人が増えています。時代の流れで仕方ないのかなと思っていましたが、先日年賀状仕舞いをやめて再開する人も一定数いるとのニュースを見ました。
そのような人は、世代別では高齢の方々が多いようですが、SNSがまだない時代に年賀状が一般的だった人には、同様に再開する人がいるそうです。さて、なぜ一度やめた年賀状を再開するのか。それは、やはり手元に形として残るのが一つなんだそうです。
手紙が主流の頃は、保管するとかなりの量になってしまい、読み返すこともありませんでしたが、年賀状だけは別のポジションにある様です。それは、年に一度同じタイミングで来るもので、しばらく連絡を取っていなかった知人・友人でも、その人の動きが良く解るのです。例えば、子どもが何歳になったとか、大学を卒業したとか、そうすると子どもの年齢が分かります。はたまた、親がなくなったとか、引っ越しをしたとか、これらも年に一度の年賀状を保管することで忘れることが無くなるのです。
また、SNSの連絡よりも手紙の方が、温かみがあると言う意見もあります。確かにSNSは簡単にやり取りができる分、そのやり取りの重みは少ないですよね。やり取りも過去何年分も残るのか知りませんが、仮にあっても探すのが大変かもしれません。
他にも、自分の訃報をどうやって伝えたらいいのか心配している人もいます。確かに自分が亡くなったら、どうやって知らせれば良いのでしょう。普段から誰と連絡しているのか、配偶者や家族と共有しておかなければなりませんね。でも携帯電話はパスワードでロックするのが普通だと思うので、何かあった時にパスワードを知らないと行けません。そんなことしますか?
子どもにその話をしたら、死んでも顔か指紋でロックは解除できると言うのです。いや、そうかも知れませんが、出来なかったらとても面倒なことになるでしょう。
Lineは普段からつながっている人とは頻繁に連絡手段として利用します。でも、学生時代の友人で普段なかなか会えない人は、Lineなどをするのもためらってしまうのではないでしょうか。それを考えると一年に一度の年賀状って便利だし大切なんだなと改めて思いました。
自分は年賀状肯定派です。それでも、こちらから出した年賀状が帰ってこなかった友人・知人には出すのをやめることにしました。でも、出来れば年賀状は続けて行きたい、普段から頻繁に連絡を取っていない人からこそ年賀状が欲しいと思うのでした。




