変わりゆく夏 | 東京ブレイズ二代目社長のつぶやきブログ

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世間ではあまり知られていない「ろう付」を生業に、日本の科学技術の下支えに本気で取り組んでいる、中小企業の2代目社長が日頃思った中小企業経営やろう付技術と業界、その他さまざまなことについてつぶやきます。

今年も暑い夏が続いていますね。そんな中、近年の地球温暖化による気候変化で、自分が子どもの頃の夏と今の夏がどんどん変わってきています。

 

ある調査によると風鈴の音を涼しいと感じるのは50代以上で、それ以下の年代で特に10代の子達は風鈴の音を聞くと暑く感じるのだそうです。それは涼しい風が吹いて風鈴が鳴ると言う経験をしている10代の子は非常に少なく、猛暑の中での熱風やクーラーの室外機などによって風鈴が鳴っているイメージがあるからなのだそうです。

 

同様に夕方に“ひぐらし”が鳴くと涼しく感じる人はどんどん減ってきていると思います。そもそも夕方になっても気温が下がらず、都会では“ひぐらし”すら鳴いていません。それどころか、夜間でも街頭などで明るい中セミが鳴くことも多く、セミの鳴き声から季節感を感じにくくなってきてしまっているのではないでしょうか。

 

小学校での夏の楽しみの一つはプールでしたが、自分が子どもの頃は水温が冷たくて日陰にいると唇を真っ青にしながらブルブル震えることもありました。そして、水温が低いとプールが中止になることがあったくらいです。ところが今では暑すぎてプールが中止になります。お昼の時点で気温が35℃以上もしくは水温+気温が65℃以上の場合はプールが中止になるのです。プールは水中にいるので熱中症にならないと思われがちですが、実はプールで熱中症になることがあるのです。

 

プールに入れないのであれば海に行って海水浴、と思いますが実は最近では海水浴離れが進んでいるそうです。一つはやはり暑すぎる。海に入っているうちは良いけれど、浜に上がってしばらくすると砂は熱いし外気温も暑くてたまらない。さらに最近の子達は海に慣れていないので、海水がしょっぱいのが嫌だったり、海水が乾いて肌がベタベタするのが嫌いなのだそう。そんなの当たり前なのにと思ってしまう自分は、やはり昭和世代なのでしょう。

 

他に夏の楽しみと言えば花火大会です。近所では必ずどこかで大小関わらずお祭りがあって花火大会が開かれていたものでした。ところが近年花火大会がどんどん中止になっています。一つはやはり予算の問題が大きいです。花火大会の予算は2019年と比べると2024年は1.8倍の価格になっているそうです。理由としては、ウクライナ侵攻の影響で火薬が値上がりしているのだそう。こんなところに影響があるなんて驚きです。さらに警備費用の問題もあります。過去に色々と事故があったため安全の面を考えると警備は必須ですが、人が集まらずバイトの時給を上げているそうです。有料席の設置が解決策の一つとも言われていますが、これまで無料だったのにと反発も多いそうです。

 

何だか、気が付けば一昔前の夏とは大きく変わってしまっているのだなと改めて思いました。しかし子どもの頃の夏休みの思い出は一生残ります。自分の子どもたちには、何らかの形で楽しい夏の思い出を残してあげたいなと思っています。