ブランド太郎ブログ -3ページ目

広告会社はどのような価値提示ができるか?に対するオグルヴィからの提示。

企業のCEO、CFO、CMOに向けた、オグルヴィの意思表明かつ営業ツール。


原題:Ogilivy on Recession と直球ど真ん中のタイトルです。

http://www.ogilvyonrecession.com/jp

グローバル

http://www.ogilvyonrecession.com/sitemap.php


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「オグルヴィからの提案─『不況』に立ち向かうために」


Part 1 不況時におけるマーケティング予算の最適化
Part 2 より効果的な広告展開を行う方法
Part 3  新しいPR ──「デジタル」を活用して売上と評判を向上させる
Part 4  景気後退時の「デジタル」──困難な時代を乗り切るための戦略
Part 5 「ショッパー」を「バイヤー」に変える方法
Part 6 販売力をいかに強化するか
Part 7 制作費とクリエイティブ資産を最適化する

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PDFは情報登録しないともらえません。営業だからね。


標準的な内容ながら、企業幹部向けに考え方とサービス紹介。

広告とコンサルの間の実務コンサル、マーケコンサルのようなフィーサービス。

コンサルファームが重要顧客に送る冊子やクオータリーに似てますね。


参考になる、チャートやデータがいろいろあります。


すべての資料冒頭に

「売れなければ、意味はない」──デビッド・オグルヴィ

「生き残るのは、最も強い種でも最も知能の高い種でもない。それは、最も変化に適応できる種である」
─チャールズ・ダーウィン

と入っているのも、ベタベタですが、ブランディングと意思表明を感じました。


正直、中身は幹部向けということもあり、平易な内容ですが、経営課題と実務をつなぐ

営業ペーパーとしては、しっかりしたもので、オグルヴィはしっかりしているなと感じました。


こうした形の営業も検討しなくては。。。

私のところもちょっと用意始めています。


先月発表された、電通の日本の広告費を、

萩原 雅之氏(ネットレイティングス株式会社社長)がグラフ化しています。


萩原さんは毎年グラフ化して公開されていますが、

マクロ変化の可視化と指摘で本当に参考になります。


媒体別広告費とGDPの比較 1985-2008

http://masashi.typepad.jp/surveyml/2009/03/1985-2008-94bf.html


1985年を100とした時の比較で見ると、新聞、ラジオの下降が著しい。



ブランド太郎ブログ-GDP1985-2008

ネタ勝負も重要ですが、こういったベースデータを検証しての事業戦略も重要ですね。

ちゃんとデータを追いかけているのが萩原社長だけなのでは?というのはちょっとさみしいですね。


業界発展のためにも、マクロも語れるようにならなくては、と強く意識させられました。



私もいろいろと事業構想進めているのですが、
偶然にも手にとって読んだ本が、メディア新時代、エンタメを絡めた新領域事業開発の本でした。
「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た!/馬場 康夫
¥1,470
Amazon.co.jp

ホイチョイの漫画や映画「バブルへGO!」で知られる、馬場さんの著書。

小谷正一、堀貞一郎など、民放TV、大阪万博、ディズニーランド日本招致などを

手がけた痛快な電通人のストーリー。

企業人というより、大プロデューサー。


スケールが大きく、エンタメビジネスを作る気概と自信と迫力に満ちたストーリー。

今の世の中もメディアやコンテンツのあり方が変わっている中で、刺激になる内容だらけ。


ディズニー幹部に向けてのプレゼンの姿は、一読の価値あり。

もっと早く読めば良かったな(原著は2007.1刊)。

文化に投資する時代 (カルチャー・スタディーズ) (カルチャー・スタディーズ)/亀田 卓
¥1,365
Amazon.co.jp


広告マンの先輩として、事業家で教育者でもある、

亀田卓さんとアスミックエースの寺嶋博礼さんの近刊書。

エンタメの証券化などを日本で初めて開発したビジネスストーリー。

今週末に読みます。


新領域を創る。刺激的です。

この2冊を続けて手にしたのは、シンクロニシティーで、背中を押されている気がします。


以下、amazonの紹介から。

「エンタメ」×「金融」で、日本はもっと面白くなる!

金融を知らなかった広告マンが、ベイビーフェイスの来日をはじめ、

様々なエンタテインメント・イベントを、「証券化」してしまう。
映画狂の銀行マンが、数々の映画に投資し、大ヒットに導く。
エンタメと金融――まったく異なる世界をまたにかけ、

「日本初」を成し遂げた2人のビジネスマン。新たなビジネスの胎動と、

アイデアに満ちた仕事の楽しさを伝える。
ビジネスヒント満載、すべてのサラリーマンに贈る体験型の一冊。


Quality Life 2009

http://qualitylife2009.jp/


6社が合同プロモサイトを開設。各社の異なった顧客の相互送客やマーケ手法を開拓するというもの。

クイズ形式で、自分の発見力が分かり、各社のプレゼントが当たる、という試み。


ブランド太郎ブログ-QL2009

リコメンドエンジン時代での企業サイドからの、異なったカテゴリー、商品、サービスの

偶発的ないい出会いを作るプロモーションという点ではいい試みですね。


とはいえ、ピンとこないのは何でだろう?

アテンションの付けた先の、各社サイトへのリンク、商品紹介やらがまったく普通で、

合同キャンペーンにしか見えないからか。

アフィリエイトのゲートのように見えるからか。

こうした時代なので、メールアドレス取得で直接的コミュニケーションを目的としてそうだからか。


メディアと商品のフラグメンテーション時代に、マスも大量に活用する企業群が

自分たちでアフィリエイト的メディア開発、共同でメアド取得を始めてきた、

と考えると次の打ち手とか工夫が出てくると思う。


今のサイトは序章ということだろうと思いました。


以下、RBBでの紹介記事から。

NEC他6社、共同プロモサイト「Quality Life 2009」を期間限定で開設http://www.rbbtoday.com/news/20090302/58230.html

アサヒビール、資生堂、ANA、日産自動車、NEC、ネスレ日本の6社は2日、共同プロモーションサイト「Quality Life 2009」(qualitylife2009.jp)を3月のみの期間限定で開設した。

「Quality Life 2009」サイトは、6社のブランド力・商品力を相互に活用し、これまで各社が単独ではアプローチできなかったあらたな顧客に向けて、各社の商品・サービスへの興味・関心を醸成することを目的としたサイト。この企画は、6社による異業種交流会から発展したもので、各社の持つサイトや資産を活用した新しい顧客コミュニケーション手法に取り組んでいくという。6社は2007年9月10日~11月9日の2か月間、サイトの告知を各社会員に限定した企画を実施しており、その経験と成果をもとに本サイトを開設したとのこと。

 「Quality Life 2009」では、「『あなたが気づくと、暮らしが変わる』~自分自身を違う角度から見つめ、あらたな気づきを得て豊かな気持ちに~」をテーマに、「発見力トレーニング」と題した「発見力タイプ診断」と「発見力向上クイズ」を組み合わせたコンテンツを用意。参加者がクイズを楽しみながら、ポイントを貯めて、自分自身を違う角度から見つめて発見力を向上していく内容となっており、クイズのゴールで6社が提供するQuality Lifeが体験できるプレゼントに応募できる。なおこの仕組みには、BIGLOBEのメール配信基盤などが採用されている。

(池本淳@RBB 2009年3月2日 17:09)

仕事ではなく、デザートつくり。


眼福、眼福。写真がすばらしい。


作ってみたいが、プロにお任せかな。

レストランのデザート―和洋中58店の食後の楽しみ192
¥3,360
Amazon.co.jp

こちらも合わせて週末に読もうと思ってます。

一本一本、一皿一皿が深い味わいのエッセイとともに供される感じ。

玉村豊男さんの本は大好きです。

100本のボルドーワインのための100皿の料理/玉村 豊男
¥2,900
Amazon.co.jp

週末は腹がへるなぁ、これは。