すかいうぉーかー -64ページ目

すかいうぉーかー

CRAZY=SPELL−BOUND






すかいうぉーかー









フルフェイスの横っつらを、小雨混じりの生暖かい風が叩く






太股の間から、腰の座ったパワーと熱が

視界の奥に伸びる道の先の道へと喘ぐように
アクセルに添えた右手を牽く






低い気圧が、全身にまとわりつき

200近い車重は突然横から吹き飛ばそうと襲う見えない空気の壁にも びくともしない









一番左から


闇に浮かぶ赤いテールの駄列を、一息に跳んで斜めに切り裂き

手首の一捻りで、置き去りにする






くぐもった排気音が、加速する度に大砲のような轟きの花弁を咲かせ


スクリーン越しの夜は、留まる事を知らない









手の中でネオンが踊る




どうとでも


何処へでも
















撃ち抜いた風の壁が























確かに背後で、もう一度閉じる






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力石さん



理解ある奥様の気持ちも含め、なるべく良い1台を見つけて欲しいものである








彼の記事を読んだ俺の印象だと
真っ先に浮かんだ候補は「ハヤブサ(隼)だ」





ロングライフ

少ないモデルチェンジと、愛好者の多さから来る パーツやノウハウの多さ

いろんな意味の"長く付き合える"1台






ツーリングメインで、ポテンシャルも高く

重さやホイールベース等、SSまで視野に入れるとネガな部分もあるにはあるが
ハヤブサははっきり言うと、バランスが物凄く良い



今言ったネガな部分を補って余りあるほどに、乗った感じが軽く

300km/h近い巡航での安定性だけでなく、峠での切り返しやコーナリングの軽快さも素晴らしくて とても1300もあるとは思えないぐらいで




俺の中では、ベスト3に入る名車だ







バイクを、何で選ぶか


見た目やイメージは、誰でも先行するだろう

利便性を求めるだけなら、最初から車買ってりゃイイ訳で
そこには、各々の『ロマン』から来る何かが 必ず存在する



だが、本当に 惚れたら何でも後悔しないかっつーと 実はそうでもない





家にデカいガレージでもあって、何台も所有する経済力もあって
アレコレ乗って、気に入らなかったら買い換えれば良いってんならともかく




峠を攻めたいし

プラっと散歩もしたいし

それなりにロングにも出たいし

タンデムも可能性があるし

所有感も満たしたいし

イジったり 可愛がりながら、友達の輪も拡げて
長く付き合いたい









そんなもん

走りを主な目的にしている人種からしたら
全部イケるバイクなんか、本来は無いのだ



皆、何かを犠牲にしながら
上手く使いこなしたり、目を瞑ったり








まず、600は厳しい



100km単位のツーリングをする場合

同じ100km/hで走るならば、1000と600では 単純にエンジンの回転数が違う

腹の下でエンジンが、絶えず頑張ってなきゃならないのと 余裕綽々で余力がタップリあるのとでは
ライダーの疲労は、かなりの差が出る




家から30分の距離に峠があって、ほぼそこしか行かなくて
ギンギンに攻めて、後はトランポでサーキット(1周が1~2kmそこそこ)

ってんなら、良いと思う




前傾はキツく
"運ぶ力"も脆弱で


ただひたすらに、切れ味ばかりが高くて

おまけに、ブン回すから エンジンの寿命も短い



チンタラ走って、愛情だけで保つか

ナイフのような切れ味を求めて、刹那的に使うか


きちんと使うなら、この2沢が顔を出して来るはずなのだ








ならば、1000ならどうか


今並べたような事はクリアーしている

だが、利便性が低いのは同じ



俺みたいに、ブレ無い目的意識と 維持する為の能力や姿勢があるか

何が出来て、何が辛いかを知っていて
補って余りある愛情と 使いこなす態勢も用意してあって



ただ、持っている
ただ、乗っている


そういうんじゃない、理由と必然性



2~300km程度の移動なら、屁でもないし

俺的には、排気量がデカければデカいほど
旅先での安心感が違う気もする



どこで、どうブチ抜くかは 人それぞれだが
一番 メインたる位置に居るのは
間違いなくこのクラスだろう






じゃあ

これが、12R ZZ-R ハヤブサ クラスになるとどうなのか







下手すると、本当に一生付き合えるんじゃないかと思えてしまうぐらいの
安定感と存在



大は小を兼ねるじゃないが


その包容力と来たら
そりゃあもう、「小せぇ事は気にしない」だ



いまから、静岡行って帰って来いとか言われたとしても

んじゃ、行って来るわと 気軽に跨がれる
巨人の強さ



だが、決して 峠やサーキットを攻められない訳じゃない





その中で、一番切れ味が高いのがハヤブサなのだ








1日 走りに出ました

貴方は、何処を通って
何処まで行って
何をして帰るだろうか





年間では?

10年は分からなくても、5年間なら どんな道をどれぐらいの割合で走るだろうか










俺は、R1で煙草を買いには行かないし

箱根や奥多摩に行くのに、最低でも片道100kmは移動する




173cm 68kgの、ちょっとマッチョな職人体型がきちんと人車一体となるぐらいの車格と、受け皿も欲しい



手に余るレベルのパワーを、胸の中で踊る凶暴な衝動で引き出して 捩じ伏せる快感と

地上最強の走行能力であるカテゴリ















環八の
身動き出来ない渋滞なんて


その魅力の前では、簡単に消し飛ぶのだ
























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山手通り





一定のリズムで左右に視界を塗り上げるワイパーの合間






前を行くレクサスの後輪が上げる飛沫をボンヤリと見ながら

ムラタは目の端で バックミラーの中で揺れる黒いR1に、3分の1ほど意識を投げ掛けていた










「・・・? 」









中目黒を過ぎた辺り


ふと、何かの違和感を感じた
















「!?」






右側で大気が破裂した


高速で通過した物体が掻き分けた空気と、それが引き連れた負圧が

サンバーの薄っぺらいドアを叩く








松見坂の交差点から、渋目坂のうねる蛇の背のような登りを一瞬で駈け上がり


鱗のように黒光りする路面を、何でもないように
リヤのラインを滑らせながら、向こう側へと消える









R6










それは、ムラタの経験上 見た事の無い映像





状況が

場所が

乗り手が



なによりも、背中が





間違いなく
ルウよりも鋭い













何よりも















「コイツをか?」









減速する気は無かったようだが





針のように研がれた

驚愕に値する集中力で向けられた視線は



























ユウジのR1を
見ていた



















あー、久々に良く寝たぜ



ん? メールだ ヤマさんか








Yさん「待ち合わせ場所、~の信号でイイか? 時間は~時な」





えーと、Googleマップ開いて
何しろ、道志なんて 20年近く前にハチロクで 夜中に通過しただけだからな


ふむふむ、ここか
じゃあメールでKに転送して と








K「じゃあ、中央道で八王子まで来ますよね。僕の家で待ち合わせにしましょう」




お前の家って、どの辺だっけ?





K「この番号コピペして、Googleマップに張ってください」



あ、ココになるのか

じゃあ、こっちから行って ここから降りればイイな




ここのコンビニ寄って、スタンドはココとココで

こっちのダムで一服すっか



一応、ウェザーニュースで週間天気見て

周辺の食事出来る店も




あと、桜か


Yahooのお花見ナビとか言うアプリがあったな
山の上は、桜はこれからだからな














いやー


スマホって便利 (以上、全て布団から一歩も出ていない











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力石さんの記事から、トラバ








『安物買いの銭失い』



要は車両購入の話な訳だが
もう、俺は 長いバイク人生を過ごして得た結論が


「新車 フルローン」

である









俺の場合 「どう乗るか」が、完全に固まっているので 車種選びは迷う必要は無いが





SSできちんと速く走るのであれば
何をどう扱われたのかも分からない中古で 後からメンテや修理に手間と金を喰われて、無駄な事するよりも


まっさらな状態から、自分の走った結果として
減ったタイヤや、汚れたオイルや、ブレーキパッドやチェーンを交換したいってのが強いのだ







これは 仮に"使用状態の分かっている、知り合いの車両"でも同じで

とりあえず 車両が無くて
すぐにでも1台欲しいってんなら買うかも知れないが




結局"間に合わせ"は"間に合わせ"でしかないと、身をもって知った











最近 アイドリングが安定しないな
とか


こんなに奥まで握らないと クラッチ切れ無かったかな
とか



そういった1つ1つが、自分だけの感覚で








散々 ポコジャカとコケて
壊しまくって来た俺だか


今のR1は、一度もコケておらず
もうすぐローンが終わる






結局
今の流れが"ああ、今までで一番良い 乗り方だったなぁ" と、思えるのだ










それに、やはり その時の最新型が欲しいってのもある




どうせ、100万からの買い物なのだ
それでスピードを出して走りたいのだから
性能が良い物が欲しいってのは、正直な気持ちだし


『コレは俺の』って思えるから、感情移入も より深く出来る


そうやって買ったのであれば、その後 どれだけ性能が進化したモデルが出ても 何とも思わずに愛し続けられる性格だから

全く問題もない






岡山で走ったR1
紆余曲折はあったが、あれはエンジンは最初から最後まで俺のだった訳で

ゴールした時に、タンクに手をあてて

「ありがとな」と、自然に口を突いて出ていた




あんな、一発勝負は
あのR1じゃなきゃ、出来なかった










理屈よりも、自分の感覚で速く走りたい俺は

命を預けて乗るならば、バイクとの間にちゃんとした信頼関係を築きたい





コレは
単に、絶対的な速度を求めるだけの話じゃなくて



高速道路の長い直線での中弛みや

集中力が切れたり、峠を流している時の のんびりした時間なんかでも重要で



オーリンズでも入れないとマトモに動かないリヤサスや、突然必要なフルブレーキ
気を抜いていた時の路面のギャップを拾ったフレームの暴れとか

1日を通して、どれだけストレスの無い時間を過ごせるか



そこは、良い車体であればあるほど に間違いないのだ







自分の技術が上がって、あらゆる車体が走らせられるようになったとしても


走りを楽しむ為には、無駄なネガは 可能な限り消すべきだし





俺みたいに、カスタムとかに興味が無い(嫌いでは無いけど、道具ってのはシンプルな機能美と、使い込まれた雰囲気が 最もカッコいいって結論に20代で行き着いた)人間には

成熟していない車両を、作り込んで行くような楽しみは必要ないのだ









どうしても欲しい1台だとか

何かの縁があって 所持する事になったバイクとかは別だけど






性能と

自分が愛するに足る、見た目やその他の条件



そこが、足掛かりで









後は

一緒に過ごした時間が














どんな状況においても
対応できるような

本当の"走り"を産み出すのだと、おれは思う














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フォレスト?


金華ハムさん「うん、前日に行くから その日は行けないよ」






ヤマさんと、久々に走りに行く事になったので メールで金華ハムさんを誘ってみたのだ










それって、サーキット?


「そう。袖ヶ浦にあるんだ。筑波よりデカいよ」





へ~
それって、俺も着いていったら 中入って観れる?





「観れるよ。 でも、パツに観られるの嫌だなぁ汗







なんでぇよ





「だって、200km/hで すり抜けしたり」



もう、してません汗








「普通に車がいる夜の首都高で、あんなに飛ばしたり」







してないってば












「箱根新道で、あんな速度で 新車のR1を谷底 」








昔の話はイイから




















とりあえず

見て来よ



( ̄ _b ̄;)
















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ゆっくりと走る



ミラーをチラチラと見ながら
ただ、遅いペースで走るんじゃなくて




『走りたいんです』



きちんと、真っ直ぐに言ってる人だ

それが、どれぐらい真面目なのかは 自分の経験で分かる



何百人も見て来たんだ



どこまで行けるかは知らない

でも、この人は 間違いなく『こっち側』だ






ミラーの中
居る場所で、何を考えているかが分かる


ちゃんと、俺の背中を見ながら 何かを得ようとしている




俺もそうだった
追いかけた幾つかの背中が、脳裏をよぎる



だから、コチラも本気で考える









走り始めた頃、自分はどうだった?
何がしたくて、どう 上手くできなくて
何が分からなくて、何が怖かった?


危ない真似をさせずに、必要な事を100の内の1つでも 持って帰ってもらうには?






落とした速度の中に感覚を游がせ続けていると、懐かしい物が 次々に現れた







(・・・そうだ)






車体の不安定さ ブラインドの入り方

路面の凸凹にタイヤを取られる頻度


どこでも通れてしまうが故に、分からないライン取り





Gが張っていないから






なら、直線でせめてこのぐらいは開けて


早めにブレーキランプで教えよう


これぐらいで入って

角度とイメージはこんな感じ





どんなに速度が低くても、前に進む力を使い
きちんと引き出して 不安のないコーナーリングを




メリハリ

加速・減速できちんと編み上げて行く



小さく 緩やかなダンス

















どんなバイク乗りに
























どこまでも

どこへでも行けますよ






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長い長い道を走って来て






ふと、ある地点で交わる














"少し、一緒に走りましょうか"











『バイク乗り』なんて括りは、実はそう簡単なもんじゃないけど



たまには、こんな日もあってイイじゃないかと
アクセルをパーシャルにして、ゆったりと沿道の景色を眺める自分に気付く







キーコ辺りが見たら 「はあ? お前が?」と、爆笑するかも知れないが

普段の俺も、今日の俺も、どちらも確かに俺だった




それだけの距離と時間を走って来て

こういう事も出来るようになったんだな と




それが、何故か嬉しかった













とりあえず
























俺も、まだまだ

道の途中である












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