
フルフェイスの横っつらを、小雨混じりの生暖かい風が叩く
太股の間から、腰の座ったパワーと熱が
視界の奥に伸びる道の先の道へと喘ぐように
アクセルに添えた右手を牽く
低い気圧が、全身にまとわりつき
200近い車重は突然横から吹き飛ばそうと襲う見えない空気の壁にも びくともしない
一番左から
闇に浮かぶ赤いテールの駄列を、一息に跳んで斜めに切り裂き
手首の一捻りで、置き去りにする
くぐもった排気音が、加速する度に大砲のような轟きの花弁を咲かせ
スクリーン越しの夜は、留まる事を知らない
手の中でネオンが踊る
どうとでも
何処へでも
撃ち抜いた風の壁が
確かに背後で、もう一度閉じる
Android携帯からの投稿