ゆっくりと走る
ミラーをチラチラと見ながら
ただ、遅いペースで走るんじゃなくて
『走りたいんです』
きちんと、真っ直ぐに言ってる人だ
それが、どれぐらい真面目なのかは 自分の経験で分かる
何百人も見て来たんだ
どこまで行けるかは知らない
でも、この人は 間違いなく『こっち側』だ
ミラーの中
居る場所で、何を考えているかが分かる
ちゃんと、俺の背中を見ながら 何かを得ようとしている
俺もそうだった
追いかけた幾つかの背中が、脳裏をよぎる
だから、コチラも本気で考える
走り始めた頃、自分はどうだった?
何がしたくて、どう 上手くできなくて
何が分からなくて、何が怖かった?
危ない真似をさせずに、必要な事を100の内の1つでも 持って帰ってもらうには?
落とした速度の中に感覚を游がせ続けていると、懐かしい物が 次々に現れた
(・・・そうだ)
車体の不安定さ ブラインドの入り方
路面の凸凹にタイヤを取られる頻度
どこでも通れてしまうが故に、分からないライン取り
Gが張っていないから
なら、直線でせめてこのぐらいは開けて
早めにブレーキランプで教えよう
これぐらいで入って
角度とイメージはこんな感じ
どんなに速度が低くても、前に進む力を使い
きちんと引き出して 不安のないコーナーリングを
メリハリ
加速・減速できちんと編み上げて行く
小さく 緩やかなダンス
どんなバイク乗りに
どこまでも
どこへでも行けますよ
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