京都にいる友人が新聞記事を送ってきてくれた。タイトルは「どうした?同志社」だ。



開幕3連敗あたりから「どうした?同志社」と聞かれることが増え、6連敗してAリーグ最下位が決まってからは、余程、私が厳しい表情をしているからか、誰も聞いて来なくなった。すみません!

新聞には「シンプルに縦を突く相手(天理大)の攻撃を止められずに力負け」とある。YouTubeのダイジェスト版を見ても、簡単に相手のゲインを許し、ジャンケンのチョキとパーのようにディフェンス網を突き破られている。

以前、先輩から「前を向いて走っている選手の多い方が勝つ」と言われたことを思い出す。今日の大学ラグビー早慶戦をTV観戦したが、まさにその通りで、攻守両面で早稲田の選手の前に出る意識とスピードが慶応を上回っていたように思う。

同志社に必要なのは、下手な反省や修正ではなく、先ずは「完敗宣言」かと思う。そこからしか新しいエネルギーや発想は出てこないと思うからだ。私は同志社ラグビーの復活を信じ、これからも自分に出来ることをやる。

一つの職業になっている「タレント」の語源が英語の才能や技能を意味する Talent であることは知っていたが、Talent の語源がギリシャ語のお金の単位であった「タラントン」だとは知らなかった。昨日、たまたま玉川平安教会の礼拝に出席させて頂き、竹澤知代志牧師のお話からそれを知った。実は、新約聖書「マタイ福音書」25章に次のような話が出てくるのだ。


(男声讃美歌研究会のミニコンサートを開催させて頂いた)

3人の使用人を雇っている主人が、各々の力に応じたお金を使用人に預け、旅に出る。使用人Aには5タラントン、Bには2タラントン、そしてCには1タラントン。現在の価値に換算すると、1タラントンは1億2千万円というから大金だ。AとBは早速そのお金を元手に商売を始めるが、Cはそのお金を土の中に埋めて隠してしまう。

 

さて、主人が旅から帰ってくると、Aは商売で5タラントン稼いだと報告、Bは2タラントン稼いだと報告し、各々主人から大いに褒められる。が、預かった1タラントンを土に埋めたまま使わなかったCは怠け者だと叱られ、追放されてしまう。この各々の力に応じてお金が分け与えられたことに由来し、「タラントン」すなわち「タレント」という言葉は人の才能や技能を指すようになったらしい。

 

竹澤牧師が最後におっしゃった「これは決して財産や資金の話ではありません。私たちは神さまから多くのものを頂いています。それを数え、生かしなさいというお話です」という言葉には説得力があった。その通りだ。ついつい自分にないものばかりを数えてしまうが、私は健康で、運動や音楽、旅行や読書を楽しめるし、こうしてブログも書ける。実に多くのものを頂いている。土に埋めるのは不満や不安にしようと思う。

新聞のTV欄にあったドラマの紹介。


「ミスター・ラグビー」の平尾誠二と、ノーベル賞受賞の山中伸弥の友情を描いた特別ドラマ。



平尾誠二は私の7年下の後輩にあたる。同志社大学ラグビー部が大学選手権三連覇を果たしたときに在籍し、華麗なステップやデンジャラスゾーンへのキックで我々をワクワクさせてくれた。しかし、今も記憶に残る彼のプレーは、横浜外人クラブで行われた7人制ラグビーで彼が見せた強烈なタックルだ。突進してきた相手の選手を正面から浴びせ倒した。「こいつは逃げへん男なんや」と彼のことが好きになった。

そんな平尾と、一度だけ電話で20分ほど話したことがある。当時、OB会報の編集に携わっていた私は、ジャパンの遠征から帰国した林 敏之、大八木敦史、平尾誠二のインタビュー記事を企画した。携帯電話などない時代で、私は勤務先で平尾の電話を受けた。電話を取り次いだ女性の社員が「あの・・神戸製鋼の平尾さんだとおっしゃってますけど・・ひょっとして、あの平尾さんですか?」と興奮するくらい、超人気の選手だった。

予め、彼には質問内容を伝えていたから、彼はすらすらと私の質問に答えてくれた。又、私の追加の質問にも分かりやすく親切に答えてくれた。そんな彼の回答から、印象に残った彼の言葉をひたすらメモしていたのだが、電話を切って見返したとき、それらの言葉をつなぐだけで立派な記事になることが分かった。

それに気付き、平尾は私がどのようなインタビュー記事にしたいと思っているか、平尾、林、大八木という性格の異なる三人の中で、私が平尾に何を期待しているのかを考え、私のために協力してくれたのだと分かった。

以後、平尾のことを尋ねられたら、私は横浜外人クラブでのタックルと電話インタビューでの対応を話し、「私が知る彼の一部です」と話すことにしている。