日本大学理事長を務めておられる林 真理子さんの記事を読んだ。今月末に退任されるようだが、さまざまな事件や不祥事を乗り越え、改革に取り組んできた4年間について語っておられた。

 

 

 

この記事でハッとされされたのは、タイトルにある「風通し」という言葉だ。組織にはリーダーが必要だし、特に困難な時代には強いリーダーが求められ、功績や人望が重なるとカリスマ化されるリーダーも出てくると思う。それは悪いことではないが、そういう強いリーダーと一体化した強固な組織になると、機動力が大いに増す反面、「風通し」が悪くなることもあるのではと思った。

 

アメリカにも中国にもロシアにも強いリーダーが出現しているし、日本にも強いリーダーを求める空気を感じるが、窓や扉を閉めて閉鎖的な組織になり、異なる考え方や新しい発想が入ってこなくなると、少しずつ世の中の大きな流れから外れて行くのではと心配になる。林 真理子さんは最初から「理事長は1期で退任」と決めておられたようだが、なぜ、そう決めておられたのか聞いてみたかった。

 

ちなみに、林 真理子さんとは会ったことも話したこともないが、丸紅で一緒にラグビーをしていた藤原 優さん(早大OB、元日本代表)から「林 真理子は日川高校の同級生でさ、彼女は優秀で信頼できる奴だよ」と聞かされていたので、その通りだったと思った次第。

父が晩年、「上手く年を取るのは難しい」と呟いていたのを思い出す。当時40代だった私には意味不明で聞き流してしまったが、最近になり、父の気持ちが少し分かったような気がする。


私の頭と心を図解すると、半分は強気の前向きで、これまで通り頑張れるという、過去の成功体験に裏付けられた自信が残っている。と言うか、明らかに残したいと思っている(笑)  一方、残りの半分は弱気の後ろ向きで、体力の衰えやあまりにも激しい世の中の変化に漠然とした不安がある。これは消したいが消えない(笑)


この強気と弱気が戦ったり休戦したりしていたのだが、ここに「終活」を勧める人や記事が出てきたことから、ちょっとリズムが変わったように思う。例えれば、少年時代の兄との喧嘩で徹底抗戦か潔い降参かを迷っている最中に母が仲裁に入ってきて、「ええ加減にしなさい。喧嘩は中止。さっさと宿題やりなさい」と命じられた気分か。心の整理がついていないのに、いきなり良い子になりなさいと言われたような気になるのだ(笑)



さて、どうしたものか。もう少し考えよう。

第3回 THREE CHEERS GAME が6月13日(土)、秩父宮ラグビー場で開催され、19大学のラグビー部OBOGが参集し、タッチフットの熱戦を繰り広げたとのこと。私は金沢にいたので応援できなかったが、同志社は40才未満が参加する「カテゴリー1」、40才以上が参加する「カテゴリー2」両方に参戦し、カテゴリー2では決勝まで進み、残念ながら法政に敗れたものの、準優勝になったとのことだ。素晴らしい。

 

 
参戦した大学は、慶應義塾、早稲田、明治、立教、青山学院、成蹊、法政、東京、京都、帝京、日本、学習院、日本体育、明治学院、大東文化、立正、専修、中央、そして同志社の19校のようだが、快晴の秩父宮にラグビーに魅入られた者が集い、走り、つまずき、倒れ、声を上げ、トライの度に喜んだり悔しがったりし、さぞかし賑やかで笑顔に満ちた一日になったものと思う。
 

 
ラグビーには「NO SIDE」という言葉があるが、現役の頃は負けて悔しくとも相手選手と握手する、やせ我慢の NO SIDE もあったと思う。しかし、大学を卒業し、昔ほどには走れなくなり、一緒にラグビーをした仲間や同じ時代を過ごした他大学のOBと会うと、これこそ「NO SIDE」という気持ちになれる。 それが「楕円球の魔法」だろう。
 

 

世界のあちらこちらで戦争やら紛争が絶えないけれど、各国のリーダーがラグビー経験者だったら戦争ではなく、話し合いとタッチフットの交流で平和を維持できるのではないか。そんな気持ちにもなる。晴れやかな後輩たちの笑顔を見ていると、本当にラグビーをしていて良かったと思う。