ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのフィギュアスケート・ペアで、三浦璃来選手と木原龍一選手のペアが見事優勝を遂げられた。ショートプログラムでは5位だったというから、史上最大の逆転劇と言われているらしい。


その大逆転劇を伝える毎日新聞2月17日夕刊の写真に目を奪われた。相手に迷惑を掛けずに済んだ安堵、力を出し切った後の解放感、そして何より相手への感謝の気持ちが伝わってくる。



これこそ、1+1が2以上の力を発揮した実例ではないか。ペアを組まれて6年半・・ものすごい練習量と負傷、失敗と試行錯誤、時には反目や対立があったかも知れない。1+1で2以上の力を発揮するには、それなりの準備が必要ということだろう。この二人を見て、反省された政党と政治家がおられることを祈る。

友人からこんなメールが届いた。

「お元気ですか? 最近、ブログの更新がないから心配でメールさせて頂きました」。

こういう友人がいることに感謝。元気であることを伝えるべく、ブログを更新します。


今日はバレンタインデーだった。義理チョコに始まり、メンツ・チョコ、連帯チョコ、強迫チョコ、同情チョコ、行き掛かり上チョコ、介護チョコ、そして送別チョコと、呼び方は変われども、毎年、職場の同僚から頂く複数のチョコを持ち帰っていたが、今年はついに頼りの職場そのものがなくなってしまった。



ところが昨日、郵便局で振込みの用事を済ませて帰ろうとしたら、局員の方から「明日はバレンタインデーです。これは、ほんの気持ちです」と小さなポチ袋を手渡してくださるではないか(どれくらい小さいかは横のクリップ参照・笑)

この「ほんの」だが、今は「わずかな」「ちょっとした」「ささやかな」という意味で使われるが、元々の語源は「本の」で、「本当の」を意味したらしい。そんな語源まで調べることができる、静かで暇なバレンタインデーになった。

山口 周さんの「人生の経営戦略」を読んだ。既に低成長の時代を迎えている日本では、頑張れば報われるという高成長時代の常識は通用しない。従って、企業に経営戦略が求められているように、個人にも「人生の経営戦略」が必要だ。そんな書き出しで始まった。



最初に、生き方の指針として分かりやすい例を挙げておられる。一つは「冷静に戦い抜いて経済的、社会的成功を手に入れろ」というマキャベリ的人生論。一つは「人間は本来善良なもの。個人の内面的道徳を重視せよ」というルソー的人生論。上手い例だと思ったが、これからの世の中は「自分らしい人生と、そのための経済的、社会的成功を両立すべし」というアリストテレス的人生論が良いのではとおっしゃる。なるほど。


では、どのような心構えが必要かと言うと、他者も組織も社会もあなたの思い通りにはならないのだから、先ずは「コントロールできる資本はあなたの時間だけ」だと認識し、スジの良い仕事を通して得た信用を人的資本に転換し、更には、それら人的資本が有する社会資本や金融資本を活用できるまで努力しよう、ということになるのかなと思う。


それから、成功を収めるには才能やセンスよりも長く続けられるかどうかが大事で、それを孔子は「楽しむ人には敵わない」と表現していること、又、ピカソは2万点の作品、アインシュタインは300の論文、エジソンは1000点の特許、バッハは1000曲の作品を残しており、彼らの「質」を支えたものは「量」でもあると書いておられる。説得力があった。


最後に、外資系投資銀行のトレーダーや弁護士の仕事を奪ってきた「AI」にどのように対抗すれば良いか。その解が興味深かった。


①正解のある仕事は避ける、②感性的・感情的な知性を高める、③問題を提起する力を高める。


なるほどと思う。私が今から「人生の経営戦略」を考えるには少々歳を取り過ぎかと思うが、この「AI対抗」は面白いし、今からでもチャレンジできるように思える。やってみようと思う。