DSKクワイア(男声讃美歌研究会)で横浜市西区の合唱祭に参加し、讃美歌3曲を歌った。指揮者とピアニストを加えても13名という小規模の男声合唱だったが、ステージから引き揚げるとき、他の合唱団の方から「教会にいるような気がしました」と言われたことが嬉しかった。



先生方からは講評を頂いた。
「男声による演奏で、外国のカソリック教会での演奏のように聴こえてきた。気品があった。」
「皆さんの歌声から、信じる心、愛する心、今日もとても良いものをいただいた。ありがとう。」
「レガートで母音のつながりがなめらかで、とても美しい響きのある声だ。ハミングも良かった。ブレスも深くてすばらしい。最後に、言葉ひとつを大切に歌われているのが伝わってきた。子音もきれい。素敵なうたをありがとう。」


終演後の打上げでは、先生方からの講評を巡り、「先生方は来年も我々の参加を促すため、意図的に褒めておられる」、「その通りや。良い気になるのは止めよう」、「いやいや、せめて今夜くらいは気持ち良う飲もうや」、「その慢心が上達を阻むねん」、「とりあえず乾杯せえへんか?」、「せやね!」みたいな応酬があったが、その後は合唱以外の話題で盛り上がり、賑やかな打上げになった。来週からは4月17日に開催される「国際シニア合唱祭」のための練習が始まる。

1年と9ヶ月、同志社混声合唱団(東京)の代表を務めさせてもらったが、昨年末で任期満了となり、昨日、新しい代表の方への引継ぎも終えた。代表就任以来、ずっと預かっていた団旗をお渡ししたときには、「あぁ、終わった」とホッとすると同時に、意外にも一抹の淋しさも覚えた。合唱にど素人の私を最後まで支えてくれた委員会の解散が淋しかったのだろう。



ただ、ホッとしたり淋しがったりしている場合ではなく、3月10日(日)には小林研一郎さんが指揮をされるマーラー作曲交響曲第2番「復活」の合唱団に同志社混声合唱団(東京)も参加することになっている。総勢200名の合唱団は初めて、小林研一郎さんの指揮ももちろん初めて、サントリーホールも初めてという、私にとっては初めてづくしのコンサートだから、どんな演奏になるのかが楽しみだ。


さて、引継ぎを終えて得た時間と心の余裕はどこに向けるべきか、もともと立ち止まるのが苦手な性格でもあるし、走りながら考えようと思う。

面白い本を頂いた。

著者の鈴木ゆうりさんは大学入学後の2年間で体重が20kg増え、これはまずいとダイエット目的でランニングを始められる。そして、たまたま参加したホノルルマラソンを何とか完走されるも、女子の平均以下のタイムであったことに何かが反応し、気付けば2ヶ月後のロサンゼルスマラソンにエントリーし・・と本人も驚く展開で、世界43ヵ国、53のレースを走破された方だ。

 

 

参加されたマラソンをいくつか紹介されているが、最も印象に残ったのは「骨が眠る道」を走られた「ルワンダチャレンジマラソン」だ。「ルワンダの虐殺」と呼ばれる1994年の民族紛争で、約100日間に100万人近い犠牲者が出たという。ルワンダ全土で起こった紛争だから、どこを掘っても犠牲者の骨が出てくると言われた道を鈴木さんは走る。

 

それを読む私まで暗い気持ちになったが、途中、現地の子供たちが出てきて鈴木さんと並走したり、ゴールした鈴木さんを子供たちが輪になって囲み、笑顔を見せてくれたりする。そんな子供たちの登場に救われた。多分、子供たちは未来の象徴で、悲劇の地にも未来があると感じ取れたからだろう。

 

私が行きたくない国や地域も出てくるが、鈴木さんはこの本で、そういうところにも私と同じ人間や可愛らしい子供がいることを教えてくださったように思う。感謝。