面白い本を頂いた。
著者の鈴木ゆうりさんは大学入学後の2年間で体重が20kg増え、これはまずいとダイエット目的でランニングを始められる。そして、たまたま参加したホノルルマラソンを何とか完走されるも、女子の平均以下のタイムであったことに何かが反応し、気付けば2ヶ月後のロサンゼルスマラソンにエントリーし・・と本人も驚く展開で、世界43ヵ国、53のレースを走破された方だ。
参加されたマラソンをいくつか紹介されているが、最も印象に残ったのは「骨が眠る道」を走られた「ルワンダチャレンジマラソン」だ。「ルワンダの虐殺」と呼ばれる1994年の民族紛争で、約100日間に100万人近い犠牲者が出たという。ルワンダ全土で起こった紛争だから、どこを掘っても犠牲者の骨が出てくると言われた道を鈴木さんは走る。
それを読む私まで暗い気持ちになったが、途中、現地の子供たちが出てきて鈴木さんと並走したり、ゴールした鈴木さんを子供たちが輪になって囲み、笑顔を見せてくれたりする。そんな子供たちの登場に救われた。多分、子供たちは未来の象徴で、悲劇の地にも未来があると感じ取れたからだろう。
私が行きたくない国や地域も出てくるが、鈴木さんはこの本で、そういうところにも私と同じ人間や可愛らしい子供がいることを教えてくださったように思う。感謝。
