昨年亡くなられた漫画家、やなせたかしさんは「一寸先は光」とおっしゃっていたらしい。普通なら「一寸先は闇」というところ、なぜ闇ではなく光とおっしゃったのか。

毎日新聞朝刊の「余録」によると、アンパンマンがヒットしたとき、やなせさんは50代も半ばを過ぎておられたとのこと。多分、それまではご苦労や厳しい状況が続き、いきなりブレークしたアンパンマンに強烈な光を感じられたのだろう。毎日新聞はその逸話からプラス思考やポジティブシンキングの効果を説き、「もう41歳」ではなく「まだ41歳」と思っているに違いないスキージャンパー、葛西選手の快挙に触れている。

更に、コップ半分の水を見て「もう半分しかない」と思う悲観主義や、逆に「まだ半分ある」と思う楽観主義の例えを出し、心の持ちようによって見え方もその後の生き方も異なるであろうことを示唆する内容の記事になっている。締めにはフランスの哲学者、アランの言葉が引用されていた。

「悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志のものである」。

なんと鋭い視点!

実際、「もう半分しかない」という悲観的な見方はそのまま「困った、どうしよう、もうダメかも」という気分になりそうだし、そこで思考が停止してしまいそうに思う。一方、「まだ半分ある」という見方は「さて、どうやって増やしてやろう」という工夫や努力、精神を促すように思う。ただ、そう思えるか、そして何かしら行動を起こし、継続できるかどうかには強い意志が必要だろう。要は、楽観主義とは意志に基づく行動があって初めて成り立つものなのだ。お気楽とは根本的に異なる。

私自身には「一寸先は光」と言えるだけの経験も自信もないが、せめて「一寸先は一寸先」と言えるだけの気概を持てればと思う。
友達の詩人、ロックさんの2月の言葉は
「投げてみようよ 言葉を、投げてみようよ 気持ちを、投げてみようよ 心の鍵を」だ。

ロックさん2月

以心伝心も良いが、そうなるまでには時間がかかる。相性もあるだろう。それより、思い切って気持ちを言葉で伝えてみよう、そうやって心を開くことでもっと親しい間柄になるかも知れない。そういう趣旨だとすれば、バレンタインデーに相応しい言葉でもある。

メンツチョコ

今年も会社の同僚たちが「手ぶらで帰宅させる訳にはいかない。メンツに関わる」とチョコレートを準備してくれた。本命チョコほど熱くはないが温かみがある。帰宅したら妻もチョコレートケーキを準備してくれていた。こちらは BEL AMER のケーキで実に濃厚で深みのあるチョコレートだった。

チョコレートケーキ

男性が主役のように思われるバレンタインデーだが、期待に胸をふくらませて待つだけの男性など間抜けにしか見えない。やはり決定権を持つ女性こそが主役だろう。贈るチョコにはさまざまな思いがあるのだろうが、いくつになっても本命チョコを準備し、男性に送り付けることのできるチャーミングな女性であって欲しいと思う。

この点、男性は単純だから、どんなチョコでももらえれば嬉しいに違いないが、さすがに介護チョコとか看護チョコと言われるのは癪にさわる。中古車ではなく、クラシックカーを目指さないと(^O^)/
重い本だ。
重量ではなく内容が((((((ノ゚⊿゚)ノ

エンドゲーム

タイトルが終盤戦を意味する「エンドゲーム」、副題が「国家債務危機の警告と対策」だから、アメリカや日本など債務を積み重ね、財政破綻の危機に直面している国々を取り上げ、いつ頃どういう事態を迎えるか大胆な予測を立て、その根拠を解説してくれている。その内容があまりに生々しいので、気付くと難しい顔をして読んでいる。

アメリカは第9章で取り上げられ、「超大国の惨状」というタイトルが付けられているが、第12章に出てくる日本に付けられたタイトルは、な、な、なんと「潰れようとしている虫」だ。著者曰く、日本は車のフロントガラスで潰れようとしている虫なのだ。

その根拠になっているのはGDPの200%を超える公的負債と、それを支えてきた国民の貯蓄に限界が見えてきたことだ。著者によれば、日本国債の94%は金融機関や保険会社を通して日本人が買っているが、ここに来て日本の貯蓄率が下がっており、これ以上、日本国内で国債を買い支えることは困難だという。結果として、日本は国債の買い手を海外に求めざるを得なくなるが、これに3%の利率が必要だとすれば、その利払いが更に日本を苦しめるだろうと説く。あぁ、生々しい(笑)

本は最後に対策を提案しているようだが、これまでの読み進むスピードを考えると準備が間に合わないかも知れない(笑) 又、フロントガラスで潰れようとしている虫のように、極めて困難な時代を迎えるなら、それでも生き抜くぞという決意こそ大事だろう。「一寸の虫にも五分の魂」だ('-^*)/