京都を仕事で訪れた。
元々、京都生まれの京都育ちだが、離れて36年にもなると、「帰る」と「行く」の中間みたいな気分になる。そうなると面白いもので、見慣れた光景の筈なのに、それが新鮮に見えたりする。

八坂神社

今回はライトアップされた八坂神社がとても綺麗だと思った。「そうだ京都、行こう」は訪れる人が少ない冬に観光客を呼び込もうという企画だと聞いたことがあるが、私は冬の京都が一番素敵だと思うし、古い町並みはカップルが手をつないだり肩を抱き合って歩くには最高の舞台のように思う。蒸し暑い夏の京都など、とてもとても手をつなぐ気にはならないだろう(笑)

京都で時間があるときには「いもぼう」を食べに行く。いもぼうの「いも」は海老芋、「ぼう」は干した棒状の鱈のことで、時間を掛けてこれらを煮たものが「いもぼう」だ。母が毎年お正月が近付くと作り始め、我が家では一番人気のあるおせち料理だった。母が亡くなってからは、円山公園の中にある「いもぼう平野屋本店」で食べるのが楽しみになっている。

いもぼう
続いて、お客さんをおちょくっているのかというお店のドアの表示。

ドア

押して下さい。
もし開かなければ、
引いて下さい。
それでも開かなければ、
私たちはお休みに違いありません。

最後に国や税務署をおちょくっているのかという看板。

税金とは

あなたの子供に、税金とは何か教えてやれよ、
お前のアイスクリームの30%を食べるものなんだって。

上手い説明だと思うが、日本では税務署からお叱りを受けるかも。アメリカだと40%とか50%と書かれた紙とハシゴを持った税務署員が待機していたりして、更に笑わせてくれそうだ。国や民族によって笑いのツボやユーモアのセンスが異なるのだろうが、攻撃的なメッセージであっても、攻撃された側が思わず吹き出してしまう・・上質なユーモアとはそういうもので、だからこそオトナに求められる一つのセンスなのかなと思う。
インドの友人から面白い写真が送られてきた。
先ずはお酒に関する広告宣伝と立て看板から。作りものではないと思うが、日本にはこの手のユーモアを受け容れる土壌がないかも。

お酒の広告宣伝

「アルコールがあなたの問題を解決することはないだろう。しかし、水やミルクだってあなたの問題を解決したりはしない」。

お酒飲みが聞いたら「良くぞ言ってくれた」と膝を打ちそうな言葉だ。続いて、母の日のための立て看板。

お酒の立て看板

「お母さんにお酒を買って帰るのを忘れないで。お母さんが飲みたくなるのは、あなたのせいなんだから」

あなたは出来の悪い子どもなんだから、と言いたいのだろうが、考えてみればお客さんのことだ。

(続く)