同志社混声合唱団(東京)でご一緒していた今●さん(Bass)は豊かな声量をお持ちで、隣で歌っていると自分まで良い声で歌っているかのような錯覚に陥った。その今●さんが「今度、フィガロの結婚でバルトロ役を演じます」と一枚のチラシをくださった。



「それはスゴイ!」とコンサートに行く約束をしたが、実は「フィガロの結婚」を観たことがないので、バルトロがどのような人物なのか、フィガロ以外にどんな登場人物があるのか、そもそもどんな物語なのかを知らないから、にわか勉強をした上での鑑賞となった。


休憩時間を入れて3時間半という大作で、台詞や歌詞の日本語訳を読むのに忙しい思いもしたが、楽しく愉快なステージで、何度か笑わされた。中でも今●さんは合唱団では全くお見せにならなかったお茶目な演技で観客を湧かせ、良く通る力強い声で語っては歌い、実にかっこ良かった。還暦を超えておられるが、生涯現役で挑戦を続ける心意気を感じさせてもらった。

(バルトロ・イマ●)

第1部、第2部合わせて2時間半という大作だったが、予定の時間通りに無事終了した。これまでの練習やリハーサル時の出来を上回る演奏や演技が続き、今回も最後の最後に子供たちが見せる覚悟や集中力に驚かされた。



ただ、子供たちが本番で力を発揮できるように、先生や親御さんたちが積み上げてきた用意周到な準備にも今回頭の下がる思いがした。本番の前日、何の写真を撮っておられるのだろうと思ったら、打楽器をどのように配置するか、子供たちの移動のために必要な間隔がどれくらいかを徹底するための写真だった。



楽譜も何種類かあり、私が頂いた合唱・独唱用のもの、子供たちのパーカッション用のもの、子供たちが順番に弾くピアノ用のもの、オーケストラはピッコロ、フルート、オーボエ、クラリネット、バスーン、ホルン、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスという構成だったから、楽譜を準備するだけでもさぞかし大変だったことと思う。

(私が頂いた楽譜 ↑と
 暗譜のために作成したカンペ ↓)

私は暗譜が間に合わず、鼻歌が2割程あったが(すみません!)、子供たちは立派で、たくさんの歌を元気に歌い、長い台詞をちゃんと覚えていたから、何度も心の中で「ごめんね!」と呟くこととなった。それにしても、この日は朝のリハーサルから本番まで、混声合唱のハーモニーやオーケストラのさまざまな音色の中で過ごせたのだから、子供たちにとっては幸せな一日だったと思う。


今朝、終了後に撮影した記念写真が届いた。これを見て「笑っていない人がいない」ことに気付いた。全員が力を出し切ったという達成感と満足感、そして解放感を心の底から味わうことができたのだと思う。

同じマンションにお住まいで、子供たちにピアノや音楽を教えておられるS先生が今年も「子供たちのためのオペラ」を企画された。今回は「森は生きている」という作品で、元々は「12の月の贈りもの」というスロバキア民話から生まれた劇のようだが、林 光さんという作曲家がオペラ版を1992年に作曲されたらしい。


(今回も絵は子供たちの作品)


新しい年を控えた大晦日に、わがままな女王が4月に咲くマツユキ草が欲しいと言い出し、褒美の金貨に目のくらんだ継母のいいつけで一人の女の子がマツユキ草を探しに真っ暗な森に入って行く。そこで娘は1月から12月の精たちと出会い、事情を知った4月の精たちの協力で一時間だけ春の時間を作ってもらい、マツユキ草を手に入れることができる。しかし、マツユキ草を手にした女王が自らマツユキ草を摘みたいと言い出し・・という展開だ。


一昨年の「白雪姫」と昨年の「魔笛」はコーラスのみの参加だったが、今回は「総理大臣」と「11月の精」いう役を頂いた結果、ステージに出ている時間が長くなり、歌は暗譜しなくてはならなくなった。それに気付いたのが2週間前なので、実は大きく出遅れている。ブログを書いている場合ではなかった。暗譜に努めよう(笑)