オバマ大統領を迎えての宮中晩餐会や銀座の老舗寿司店での会食が報じられていたが、オバマ大統領も安部首相も下手なことは言えないし、周りに絶えず気を配らないといけないし、せっかくのご馳走も自分のペースで心ゆくまで楽しむという訳にはいかなかっただろう。

その点、我々一般庶民の会食はメンバーに恵まれれば幸せなものとなる。先週はそういう会食が2度あったが、いずれも楽しいメンバーに恵まれ、笑っては食べ、食べては笑い、実に幸せな時間を過ごすことができた。

刺身
(炉端かば丸の内店の刺身桶盛り)

一つ目の会食は勝手に「かばの会」と呼んでいるが、丸の内にある炉端かばに定期的に集まる男女5人の会だ。ここの刺身は安くて旨いが、毎朝、鳥取県の境港から直送されてくる魚を出すからだそうだ。新鮮なら、そのまま頂いても美味しいということだろう。

二つ目の会食は昭和53年、54年、55年に大学を卒業して社会に出たという同世代の男性3人の会だ。たまたま今は同じ業界で働いているが、全員が過去に転職を経験し、異なる業界で働いた経歴を持つ。こちらはメンバーが提供する話題が新鮮で、聞いていて飽きない。

会食は同じ食事と時間を共有するというイベントだから、食事にも話題にも期待をちょっぴりでも超えるサプライズがあって新鮮なら、実に楽しい会食になるということだろう。私自身も新鮮な話題を提供できるメンバーでありたいと思う。

大喜びのボル
(スカイダイビングの話題が大受けした。次回のためにバンジージャンプにも挑戦しておくか)
友だちの詩人、ロックさん作の卓上カレンダー4月の言葉は「損得で測れないものが心にあるんだろ」だ。毎朝出社して、仕事前にこれを読む。仕事を終えて帰宅前にもこれを読む。そして「損得で測れないもの」とは何だろうと考える。

損得

義理か、人情か、はたまた生きて行く上での美学、哲学か。答えが分からなかったが、仕事上のミスや人間関係でちょっとした行き違いがあったときなど「損な性格やな」と自分のことを省み、この言葉に慰められていることに気付いた。逆に、思わぬ幸運に恵まれたときは「得な性格やな」とニヤッとしながらこの言葉を眺める。

私の場合、損得で測れないものが心にあるというよりは、損得がいられなくなる心になるということか(笑) ただ、冷静に振り返ると「得な性格やな」と思うことの方が圧倒的に多いから、これからもこの性格で行くぞ・・って、ちょっと損得で測っているかな?(笑)
「東京直下型地震は必ず来る!そして、世界大恐慌が起こる!!」

本の帯に挑戦的な文字が躍るが、実にリアル感たっぷりの小説だった。主人公は森崎という国土交通省の官僚だが、世界を代表する格付け機関のトップにこう語りかける場面が出てくる。

「あなたがたが日本に抱いている危惧の第一は、日本が一千兆円を超える巨額の債務を抱える国であること。二番目は国債の暴落の危惧です。三番目は、政府がそれらに対して有効な対策が打ち出せないこと。常にこの三つを挙げています」。

これら三つの危惧は作り話ではなく「現実の話」だろう。そういうところに東京直下型の地震が起こったらどうなるのか。日本の首都であり、さまざまな機能が一極集中する東京の崩壊は日本の崩壊につながり、日本の崩壊は大きな市場や巨額の債権を持っているが故に世界大恐慌を引き起こすことになるのだろうか。森崎は悩む。そんな最中、震度6の地震が東京を襲い、混乱を来たした日本の国債や株価の下落、円安が現実のものとなっていく。しかし、もっと大きな地震が発生するという予測が・・・。日本は一体どうなるのか。

首都崩壊

三つの危惧と大地震という前提条件がリアルなだけに、冒頭から緊迫感のある場面が続く。しかも、出てくる政治家や官僚、新聞記者が等身大に描かれているので、実際に大地震が東京に起こったらこうなるのかなという生々しい想像までしてしまう。

読み応えのある一冊。
著書である高嶋哲夫さんによる日本再生シナリオとも読める。