バイオリンを習い始めてから丸一年経った。

バイオリン

四十数年振りに再開したバイオリンだし、練習が続くかどうか、正直言うと自信がなかったが、先生の褒め方がお上手で、子供の頃より熱心に練習するようになった。それでもなかなか上達しなくて落ち込むときもあったが、そういうときには「うまくなってきたね」という家族の言葉が効いた。それ以上に効果があったのは隣のご主人に言われた一言だ。「最近はバイオリンに聞こえるよ」(笑)

「継続は力なり」という言葉があるが、この一年のささやかな進歩を考えると、ちょっと気恥ずかしくて使えない。もっと地味で謙虚でスローガンにできる言葉はないかなと探していたら、「愚公移山」という言葉が出てきた。故事ことわざ辞典に書かれていた説明は次の通りだ。

「中国の愚公という名の90才にもなる老人が家の前にある二つの大山をほかへ動かそうと、土を運び始めた。人々はその愚かさを嘲笑したが、愚公は子孫がその行いを引き継げば山を移動させるだろうと、一向にひるまなかった。その志に感じ入り、天帝(神様)が山を移動させ平らにしたという故事に基づく」。

勇気の湧く話だ。一日20分、30分の練習を愚公が運んだバケツ一杯の土だと思おう。怠け者の私のことだから、ショベルカーはないかとキョロキョロしたりするのだろうが、そういうときこそ愚公移山を思い出そう(^O^)/

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