グリーグ作曲の「ソルヴェイグの歌」を、先生始め4名の助っ人の皆さまに支えて頂き、贅沢な弦楽五重奏で演奏させて頂いた。



妻によると、発表会が近付くにつれ「もうバイオリンは今年で止める」と言い出すらしい。毎日練習するようになり、それでも毎回異なる出来栄えに焦り始め、「もうバイオリンは・・」となるらしい。

ところが、発表会を何とか終えると、私は急に食欲が戻り、笑顔も増えて「来年は何を弾くのかな?」とか言い出すらしい(笑) 練習通りには行かないけれど、ステージでバイオリンを弾き終え、客席に頭を下げるときの充足感は他では得られないから、多分、私はそういう充足感中毒に罹っているのだと思う。この中毒は前向きで健康的だから良しとしよう(笑)


用事があって発表会に来れなかった孫たちが手作りの「お守り」をくれた。孫たちにも私のチャレンジが分かるのだろう。

この本は一気に読めた。副題は「トランプ2.0の衝撃」で、トランプさんが再選された場合、世界はどうなるか、又、日本はどういう影響を受けるかを賢者と名高い8名の方々が述べておられる。選挙前の8月20日発行の本だ。



フランスの経済学者、思想家のジャック・アタリさん。1943年生まれ。
「アメリカは誰が大統領であっても孤立主義です。だから、ヨーロッパも日本もアメリカに依存しないで、自国は自分たちで守るということを当然考えなければなりません。」

コロンビア大学のジェフリー・サックス教授、1954年生まれ。
「日本にこうアドバイスしたい。中国とは平和で調和のとれた関係を築き、韓国とも強固な関係を築き、米中対立を強化させることなく、ASEANを含む東アジアの繁栄を確保すること。世界を『アメリカ』と『中国・ロシア・イラン』で分断するーーそんな米国の罠にはまるべきではありません。」

ヘブライ大学のユヴァル・ノア・ハラリ教授はイスラエルの歴史学者、哲学者。1976年生まれ。
「ドナルド・トランプは、大統領になったら直ぐにロシア・ウクライナ戦争を終わらせると言っているが、それはプーチンが勝つ終わらせ方で、もしロシアの勝利が許されるなら、過去数十年にもわたって私たちが理解していた『世界秩序』が崩れ去り、平和と繁栄の時代が終わることになる。」

最後に、わたしが好きなジム・ロジャースさんは日本についてこう語っておられる。
「中央銀行が紙幣を刷り続ければ、その国の通過の価値は相対的に下がるのは当然で、その姿勢を変えない限り、通貨安の状況は続きます。」
1ドル300円の時代に戻る可能性まで示唆されていたが、日本の経済成長に伴う円高を体感してきた我が身としては、うん、それもあり得るかなと思った次第。

この本を読み終えるのに1ヶ月も掛かったのは、担任の先生から出来の悪い通知表を渡され、こんこんと説教されているような気分になったからだ。少し読んでは考えさせられ、少し読んでは考えさせられ、という繰り返しになった。



「はじめに」で、ドイツに抜かれたGDPが間もなくインドにも抜かれ、世界第5位になるという予想から「政府も企業も労組もぬるま湯に浸ってきた」と書いておられる。これは担任の先生から「ボル君、算数までは出来てたけど、数学になってから完全に落ちこぼれたね」と言われた気分(笑)


又、野口悠紀雄さんの「太平洋戦争の戦時下で導入され、強化された社会経済の仕組みの多くが戦後も生き残り、官僚が主導する中央集権的財政体制や年功序列などの企業経営の手法などが残っている」という指摘も紹介されているが、これは「君がラグビー選手だったことは知ってるけど、もう現役でプレーはできないよね?いつまでジャージを着ているの?」と諭された気分(笑)


例として上げておられるトヨタ子会社などの認証不正、東京五輪の汚職談合、自治体で目立つパワハラやセクハラ、旧ジャニーズや宝塚歌劇団、日大アメフト部で発覚した事件などには、何となく日本にはそういう体質が残っているように感じていただけに、私まで共犯にされたような暗い気持ちになった。


ただ、だからと言って米国や中国、ドイツやインドと真正面から競い合うというのは違うように思う。この際、日本が持っている資産(人、モノ、お金、債権、国土など)と負債(国債、地方債など)を全て棚卸しして、10年後、20年後、30年後の国家像を各政党にプレゼンしてもらうのはどうか? 安心して暮らせる今の生活も大事だが、将来を生きる子供や孫たちへの責任が私たちにはあるように思う。