先日、都心の高層ビルにオフィスをお持ちの取引先を訪ねた。ちょうど雨も上がり、美しく澄んだ青空が見えた。

 

 

暫く見入っていたら、「馬鹿と煙は高いところが好き」と言われますよ、と取引先の方に諭されたが、私は高いところが大好きで、電車の窓から眺める景色より、飛行機の窓から眺める景色にワクワクする。



それから、ダイビングよりスカイダイビングに興奮した。

 

(先生と一緒に飛んだタンデム飛行、12年前)

 

しかし、どうやら私のような関西人は「馬鹿」と言われると身構えてしまうらしい。逆に「アホ」と言われるのは慣れていて、実際、高校時代、運動部の仲間と集団で歩いていたら、後ろから「お~い、アホ!」と声が掛かり、次の瞬間、自分が呼ばれたと思って振り返った仲間が3名もいて大笑いになった記憶がある。


その3人の共通点は「友達思いのお人好し」で、損な役割を引き受けた時など、「お前、アホやなぁ」と慰めたように思うので、関西の「アホ」には親しみが込められているように思う。関東の「馬鹿」はどうなんだろう?

友人からメールが届いた。いろいろ動いてみた結果、引退は延期し、次の仕事を探してみることにしたとのこと。その心境の変化を綴った内容が面白かった。まとめるとこうなる。


段階①

契約終了という会社側の決定が許せず怒ってしまった。


段階②

冷静になり、自分に問題があったのでは、と過去を振り返った


段階③

①と②が何度も繰り返され、疲れてしまった。


段階④

気分を変えようと、東海林さだおの漫画を思い出し、映画館のはしごをしてみた。が、思うほどには気が晴れず、又、映画館のはしごも毎日はできないことに気付いた。


段階⑤

次のことを発見した(そのまま引用)。

「過去の失敗や後悔は安心して振り返り、考えることができる。もう済んだことだし、どう考えようが、これまでの人生が変わるわけではないから。変化がないから、いくら考えても怖くないんだと思う。」


段階⑥

更に発見(そのまま引用)。

「しかし、将来のことを考えるのは不安を伴う。どんな世の中になるのかは誰にも分からないし、どう考えるか、どう決断するかで、これからの人生が変わるから。やっぱり、変化が心配で怖いんだろうね。」


段階⑦

そして決心(そのまま引用)。

世の中の変化を受けない自分だけの世界なんかないし、だったら変化を感じやすい場所に身を置き、自分も変化できるようにしておいた方が良いと思う。だから、引退は延期し、次の仕事を探すことにした。次に会ったとき、変化していても驚かないでね(笑)」



友人には簡単に返事した。

「カメレオン、がんはれ!」(笑)

高嶋邦幸先生が指揮をされている川口市民合唱団のコンサートに出掛けた。プロローグの「きみ歌えよ」は軽快な曲だったが、これをアカペラで歌われたことに驚いた。又、ステージに出て来られた団員の方々が奥のひな壇には上がらず、高嶋先生を囲むように集まって歌われたことにも驚いた。


さらには、ステージ衣装が男女ともに真っ白なシャツで、男性は紅葉を思わせる色鮮やかな橙色・黄色のネッカチーフ、女性は同色の胸飾りを付けておられたから、目にも新鮮なスタートになった。



アカペラで歌われた「ここから始まる」と「さびしいカシの木」は最後まできれいなハーモニーを楽しませて頂いた。皆さん、楽しそうに歌っておられたから、相当練習を積まれたのかなと思う。「落葉松」は先生の指揮通りにテンポが変わり、聞き応えがあったし、「春に」は春の暖かみがステージから溢れ出てきたかのように感じた。「小さな空」と「主よ人の望みの喜びよ」は津留崎先生のオルガンの音色が深くて美しく、心が揺さぶられる思いがした。きちんと練習されてきたことがうかがえる、素晴らしい演奏会だった。

最後に、団の代表の方が高嶋先生を紹介されるとき「私たちがご指導通りに歌えないことがあるから、最もお疲れになるのが高嶋先生」、ピアニストの津留崎先生の紹介を紹介されるときには「音を拾えていないパートが分かると直ぐにそのパートを大きく弾いてくださる先生」とおっしゃっていたのが印象的だった。温かなお人柄で音楽好きの方々が揃い、先生方と深い信頼関係を築き上げられたのだろう。昨日は寒い一日だったが、心をポカポカに温めて頂いたように思う。