この本は一気に読めた。副題は「トランプ2.0の衝撃」で、トランプさんが再選された場合、世界はどうなるか、又、日本はどういう影響を受けるかを賢者と名高い8名の方々が述べておられる。選挙前の8月20日発行の本だ。

フランスの経済学者、思想家のジャック・アタリさん。1943年生まれ。
「アメリカは誰が大統領であっても孤立主義です。だから、ヨーロッパも日本もアメリカに依存しないで、自国は自分たちで守るということを当然考えなければなりません。」
コロンビア大学のジェフリー・サックス教授、1954年生まれ。
「日本にこうアドバイスしたい。中国とは平和で調和のとれた関係を築き、韓国とも強固な関係を築き、米中対立を強化させることなく、ASEANを含む東アジアの繁栄を確保すること。世界を『アメリカ』と『中国・ロシア・イラン』で分断するーーそんな米国の罠にはまるべきではありません。」
ヘブライ大学のユヴァル・ノア・ハラリ教授はイスラエルの歴史学者、哲学者。1976年生まれ。
「ドナルド・トランプは、大統領になったら直ぐにロシア・ウクライナ戦争を終わらせると言っているが、それはプーチンが勝つ終わらせ方で、もしロシアの勝利が許されるなら、過去数十年にもわたって私たちが理解していた『世界秩序』が崩れ去り、平和と繁栄の時代が終わることになる。」
最後に、わたしが好きなジム・ロジャースさんは日本についてこう語っておられる。
「中央銀行が紙幣を刷り続ければ、その国の通過の価値は相対的に下がるのは当然で、その姿勢を変えない限り、通貨安の状況は続きます。」
1ドル300円の時代に戻る可能性まで示唆されていたが、日本の経済成長に伴う円高を体感してきた我が身としては、うん、それもあり得るかなと思った次第。