娘が海外出張するとのことで、5日間ほど孫を預かった。小学校4年生の女児と保育園年長組の男児の2人だが、年長組の男児はたまたま私と同じ誕生日で、ちょうど64才の年齢差がある。



保育園への送り迎え、入浴、朝ごはんと晩ごはん、就寝前の本読み、と同じ時間を過ごしたが、とにかく「どうして?」「どうやって?」「いつ?」という質問を多く受けた。答えに困ったのは、大学生がラグビーの練習をしているのを見付けたときだ。

「あれ、何をしているの?」
「ラグビーの練習や」
「おじいちゃまもラグビーしてたんだよね?」
「うん」
「どうしてラグビーしたの?」
「うん?」

たまたま、おじいちゃまのパパがラグビーしていたから・・みたいな答えをしてしまい、孫は「ふーん」と首を傾げてしまったが、正しくは「ラグビーに興味があってやってみたくなったんや」と答えるべきだったろう。

私に比べ、髪の毛がフサフサの孫を羨ましく思ったが、64才の年齢差で痛感したのは髪の毛より「好奇心」の差だ。孫にとっては見るもの聞くもの全てが好奇心の対象で、それが募れば「やってみよう」「調べてみよう」「詳しく聞いてみよう」になるのだろう。孫にならい、もう一度、好奇心を取り戻そうと思う。

毎日新聞の一面に「ドイツ 車産業、火の車」という記事が出ていた。ドイツ東部ザクセン州はVW、BMW、ポルシェが工場を構える自動車産業が盛んな地域とのことだが、中国市場での販売不振が続くところに「トランプ関税」が襲い掛かり、将来に対する不安が広がっているらしい。



記事は同州ツウィッカウ市にある「アウグスト・ホルヒ博物館」にも触れている。同博物館はアウディの前身である4社の内の2社を創業したアウグスト・ホルヒの名前を冠しており、戦前の乗用車から電気自動車まで展示されているとのこと。東独時代に製造された「トラバント」も展示されているらしく、その写真が掲載されていた。


ベルリンの壁が崩壊する少し前、ベルリンを観光バスで訪れたことがあるが、その途中、高速道路で「トラバント」を西独の観光バスがすいすい追い越したから、「東独の人たちは技術力の差を感じなかったかな?」と思った記憶がある。ドイツが統一され、予約から納車まで10年掛かったという「トラバント」は直ぐに生産が中止になったそうだから、旧東独の人たちは旧西独の車に乗り換えたのだろう。

トランプ関税があちらこちらに混乱を引き起こしているが、この記事の救いは、同博物館の学芸員、アンドレ・マイヤーさんの言葉にあるように思う。
「自動車産業の未来を決めるのは政治家ではありません。市場であり、消費者です。」
政治の力に屈することなく、消費者に選ばれる商品やサービスを開発者し続ける企業だけが生き残れるのかなと思った。

先日、「日本国債」を取り上げたNHKの特別番組を観た。日銀が長期国債買い入れを減額することから、国内外で新たな買い手を求める官僚の姿が紹介されていたが、いくつか印象に残る場面があった。ある地方銀行の運用担当者は「日銀が利上げする見通しのある中、新たに国債を購入するのは難しい」とはっきり指摘していたし、海外の投資家は日本の国債残高がGDPの2倍以上もあることや、金利が上がった場合に利払いの増加があることをどう思うかと質問していた。確かに、金利が上がると国債の価値は下がるし、利払いの負担が大きくなることは国そのものの信用にも影響するから、新規国債の購入には慎重にならざるを得ないのだろう。

 

(日銀のHPからお借りしました)
 
それでも、国債を発行しなければ収入を上回る支出を賄えないし、利払いもできなくなるだろうから、担当官僚の苦労はまだまだ続きそうだ。しかし、これは日本だけの問題ではなく、経済規模は日本より大きくとも、米国にも同様の問題があると聞いた。昨今の財政赤字は年間2兆ドル近くもあるらしいし、国債残高に対する利払いが軍事費並みに増えているとも聞いた。
 
そうなると日本同様、国債に頼らざるを得ないのかと思うが、これまで米国債を大量に購入してきた中国とは関税戦争の真っ只中だし、これでもし、中国が米国債の新規購入をしなかったり、更には所有している米国債の売却でも始めたらどうなるんだろうと考えた。例としては相応しくないだろうが、赤字の企業に取引銀行が追加融資をしなくなれば、倒産に至る可能性が高いからだ。
 
ただ、私がいくら心配したところでどうにもならない話だし、私にできるのは自分自身の黒字を維持することだろう。仮に私が「ボルネオ7番債券」を発行したとしても、誰一人買い手は現れないだろうから、ちゃんと黒字を維持しようと思う(笑)