毎日新聞の一面に「ドイツ 車産業、火の車」という記事が出ていた。ドイツ東部ザクセン州はVW、BMW、ポルシェが工場を構える自動車産業が盛んな地域とのことだが、中国市場での販売不振が続くところに「トランプ関税」が襲い掛かり、将来に対する不安が広がっているらしい。



記事は同州ツウィッカウ市にある「アウグスト・ホルヒ博物館」にも触れている。同博物館はアウディの前身である4社の内の2社を創業したアウグスト・ホルヒの名前を冠しており、戦前の乗用車から電気自動車まで展示されているとのこと。東独時代に製造された「トラバント」も展示されているらしく、その写真が掲載されていた。


ベルリンの壁が崩壊する少し前、ベルリンを観光バスで訪れたことがあるが、その途中、高速道路で「トラバント」を西独の観光バスがすいすい追い越したから、「東独の人たちは技術力の差を感じなかったかな?」と思った記憶がある。ドイツが統一され、予約から納車まで10年掛かったという「トラバント」は直ぐに生産が中止になったそうだから、旧東独の人たちは旧西独の車に乗り換えたのだろう。

トランプ関税があちらこちらに混乱を引き起こしているが、この記事の救いは、同博物館の学芸員、アンドレ・マイヤーさんの言葉にあるように思う。
「自動車産業の未来を決めるのは政治家ではありません。市場であり、消費者です。」
政治の力に屈することなく、消費者に選ばれる商品やサービスを開発者し続ける企業だけが生き残れるのかなと思った。