京都に居られる中学時代の恩師が新聞記事のコピーを送ってきて下さった。第63回青少年読書感想文のコンクールで京都府知事賞を受賞された高校2年生、山田緑さんの作品だ。


「いつまでも いつまでもお元気で ー 特攻隊員たちが遺した最後の言葉」という本を読まれ、その中に出てくる18歳の少年が継母に遺した遺書について書いておられる。

「実の母では無かったが自分を本当の我が子のように慈しみ、育ててくれたことへの感謝。しかし、そんな母に対して彼は一度も『お母さん』と呼ぶことができなかった。そのことに許しを請い、そして遺書の最後に彼はこう記している。『今こそ大聲で呼ばして頂きます お母さん お母さん』と。」

彼女はこの遺書を読んで身を切られるような悲しみを感じ、そして、いけないものだとは理解しつつどこか他人事のようにも感じていた戦争を、これまでになく身近なものに感じ、あたかも明日特攻を控え、遺書を書いている隊員になったかのような感覚に陥る。これこそ彼女の優れた感受性と知性の賜物だろうが、その彼女がこう断言している。

「今、私たちに足りないものはこの想像力だ。」

その通りだと思う。彼女のお陰で背筋が伸びた。日本にも素晴らしい若者がいる。
お取引先にランドセルを取扱っておられる会社がある。先日、青山通りにショップをオープンされたので、早速お邪魔したら、記念品のミニチュアランドセルを下さった。見れば見るほど良くできていて、一時間ほどいじくり回していたら、こうなった(笑)



子供の数が減っており、ランドセルの業界も大変だろうと思っていたが、いろいろ調べてみると、子供の数こそ大きく減ってはいるが、ランドセルの平均単価は大幅に上がっており、計算上は成長拡大している市場になる。

最近は海外への輸出も始まっていると聞くので、ピンチをチャンスに変える成功例は現実にあるということだ。ピンチだと思ったときほどキョロキョロしてみよう。
同志社混声合唱団に私を誘って下さったS橋さんは、趣味で絵をお描きになっているとのこと。そうですか、と軽く受け流していたのだが、「展示会があるからおいでよ」と案内葉書を頂いたら、会場が国立新美術館だった。ビックリして国立新美術館へと駆け付けた。


この「アンデパンダン」が何を意味するのか分からなかったのだが、辞書で調べたら、英語の Independent に相当する「独立した人達」というフランス語のようで、フランスにはアンデパンダンを名乗る独立美術家協会というのがあるようだ。その流れを汲む日本の組織なのだろう。

無審査、無賞の展示会とのことだったが、素晴らしい作品が展示されており、世の中には芸術的なセンスや才能に恵まれた人がこんなにたくさんおられるのかと驚いた。

これは一見絵本のように見えるが、実は絵も文字も刺繍で描かれている。



これは今にも本から飛び出して来そうなオオカミ。


そして、この2枚の絵がS橋さんの作品だ。色に奥行きがあって、眺めている内に豊かな気持ちになった。



S橋さん、恐れ入りました!