同志社交響楽団のOBOGが組織されている同志社東京アンサンブルが18回目の定期演奏会を催された。ステージを見ると幅広い年代から参加されたメンバーが一緒に演奏し、音楽を楽しんでおられるのが分かる。こういう光景はラグビーでは望めないから、老若男女が共に楽しめる音楽というのは本当に素晴らしいものだと思う。


演目はベートーベンの「エグモント序曲」、モーツァルトの交響曲第38番(「プラハ交響曲」と呼ばれているらしい)、それからベートーベンの交響曲第5番(ご存知「運命」の交響曲だ)。

エグモント序曲は、解説に「クラシックの一つの形である、苦しみから喜びへのテーマが分かりやすく表現された曲」とあった通り、メリハリの効いた演奏が印象的で大変良かった。

モーツァルトの「プラハ交響曲」は初めて聴く曲だったが、音の強弱やリズムの緩急が鮮やかな第3楽章がとても良かったように思う。

最後に演奏されたベートーベンの「運命」は何度か聴いたことのある作品だけに安心して聴けたように思うが、ダダダダーンというテーマが何度も繰り返される激しい第1楽章の後、ビオラとチェロで静かに始まる第2楽章が耳に心地よく、ゆったりした気持ちになった。圧巻は第4楽章で、喜びに満ち溢れた演奏に興奮し、演奏が終わった瞬間に思わず拍手した。

「もったいない」と思ったのは聴衆が少なかったことだ。会場のタワーホール船堀は立派なホールなのに空席が目立った。毎回、最初に演奏されるのは同志社のカレッジソングで、私など思わず起立して歌いそうになるし、関東で聴く同志社カレッジソングは格別だ。このコンサートの存在をもっと校友に知って欲しいと思う。
日吉にある慶應高校まで応援に行った。今回が97回目の定期戦に当たるとか。歴史は続けてさえいれば長くできるが、伝統は強くなければ途絶える。そういう意味で、京都、神奈川でトップクラスの戦力を維持している両校は立派だと思う。


勝利したチームが一年間預かれる楯。ゲーム前に昨年勝った慶應から返還され、ゲーム終了後、今年の勝者同志社がこの楯を受け取った。


ゲームは先制した同志社を慶應が追う展開となったが、両チーム共に前に出るディフェンスが素晴らしく、緊張感のあるゲームとなった。スクラム、ラインアウトのセットプレーは慶應有利で、FW戦では何度か慶應が同志社ボールを奪っている。

一方のBK戦は同志社のセンスが光り、正確なキックで前進し、回しては相手ディフェンスとの空間を意識して使い、効率良くゲインしていた。後半はほとんど同志社が防戦一方となったが、同志社の一人目のタックラーが早く低く飛び込み、慶應の前に出る力を削いだのが勝因か。20対12で同志社の勝利。

「僕が出場したのは35年前か・・」と呟いたら、「いやいや、先輩、45年前でしょう」と訂正された。計算違いを恥じる前に、時の早さに呆然とした。しっかり生きないと!
駅まで向かう途中、雨に濡れる槿(むくげ)を見付けた。暑い夏に耐え、久しぶりにシャワーを浴びてリフレッシュ、という風情だったが、花言葉を調べたら「信念」という予想より固いものが出てきた。


それが意外で更に調べると、十字軍がシリアから槿を持ち帰ったことに由来すると書いてあった。ヨーロッパの人々からすれば、「信念」という花言葉で兵士たちに報いようとしたのだろう。

又、韓国では槿が国花であるとも書かれていた。韓国の軍隊や警察では階級章に意匠化された槿が使われるらしいし、ホテルの格付けにも星の代わりに使われることがあるとのこと。こちらも「信念」という花言葉が似合いそうだ。

動物言葉や魚言葉、昆虫言葉というのは聞いたことがないが、花に言葉があるのは動物のように話せず、魚や昆虫のように移動もできない花だから、その思いを推し測って貰えるということか。その点、私たちには言葉があるのだから、自分の考えや思いはきちんと言葉にし、又、相手の言葉には真摯に耳を傾けないといけないと思う。これからは、花を見る度にそれを思い出そうと思う。